10月13日(月)

なんと本日は、昨日とうってかわって大雨!
和歌山の方ではなにやら一時電車も止まるほど、・・・そんな中、早朝ポイント、田子ビーチをチェックしに行き、ダメだなあ〜とあきらめ、サービスに帰ってしばらくするとボートも出港不可能になり、客が帰っていく中、ひょっとして大島なら潜れるんじゃないか?と連絡してもらうも、やっぱりダメ!万策尽きたと、思いつつ、なんだかすっきりしない。
そこでついに最終兵器(何で兵器?)橋杭海水浴場へ、まあ、このまま帰るのもなんだし、潜れればいいや!て、感じだったのに、なんとそこには!!

Dive 1 橋杭海水浴場

ロウトヒトエカンザシ<ヒトエカンザシ>

どうせそんなに生物もいそうにないから、とりあえず生物層のわかりそうなものは、細かくひろっていくぞー!とこんなものにも手を出す。
ケヤリムシだなー、くらいに思って撮ってみたのだが、あらためて確認してみると意外にいろんな形のものがいるようで、予想していたよりもバリエーション豊富である。
これはヒトエカンザシと言うものの仲間で、通常のケヤリムシ系のようにボンボリの様にまんべんなくフサフサしているわけではなく、円周上に触手が一重に出ているタイプ。
分布がなんと”世界各地”って、「どうやって、確認したんやっ!!」って感じであやしげ、・・・ですがなんかおもしろい。

スジハゼ スジハゼ

<スジハゼ&テッポウエビSP>

思わぬところで共生ハゼに出合いました。
以前潜ったときは伸ばした腕の先も見えないほど(50センチ?)の透明度で砂地に上がる砂煙の正体すらつかめなかったのですが、今回はよく見える・・・と言っても2メートルくらいですが、この距離が重要。
砂煙の主が移動した場所がわかる、さらに慣れてくるとハゼより先に気づくことも可能になり、見つけるハゼを次々と撮影。
水中では微妙に色が違って見えるので3種類くらいいるのかと思っていたが、ポジをチェックするとほとんどがこいつ(他にクツワハゼがいました。)で、アマモの中にいるのをがんばって撮る。
しばらく行くとアマモ場が切れる場所に出て比較的小型の個体を撮影中、ふと横にある巣穴の中に動くものがいることに気が付く。
「えっ、これはもしかして・・・?!」と、しばらくこの場所で粘ることに、すると3〜4分後、出てきました、やっぱりテッポウエビです。
もうこうなると気分は一転、晴々っす!おもしろい!!
アッという間に、フィルムアウトとなってしまいました。
調べてみるとこのハゼ、スジハゼと言う種類で、どちらかというと汽水域(淡水魚図鑑にも載ってます。)から沿岸のアマモ場等の砂泥底に住んでいる魚で、本によるとこういう場所には普通に住んでいるらしい。
う〜ん、こんな普通に住んでいる魚さえ知らなかったとは・・・・、とちょっと、ショック!!

Dive 2 橋杭海水浴場

サビハゼ サビハゼ

<サビハゼ>

ちょっと楽しみを知ったところで、空玉を抱えていてもしょうがないと、残りの残圧でもう一回潜るつもりでエキジットして、フィルムチェンジして、とって返す。(このころには、ウソのように大雨も上がり、晴れてました。)
潮が引いて濁りもやや出てきたのでちょっと水深のある沖の堤防まで行ってみると、砂地にはたくさんのハゼ。
サビハゼでした、このハゼはちょくちょく見かけますが、ここにはたくさん群れていました。
しかし、この群はちょっとおもしろく、近づくと先へ先へとちょっとずつ逃げていきますが、中の数匹は逆向きに近づいてきたりして、なんだか秩序と言うものが感じられない、珍しい群です。
他の魚が動くと、何がなんだかわからないけどとにかく動かなくちゃ、と言う感じでした。変な奴。
さらにこの魚、なんか目が変、ちょっと死んだ魚の目の様に見えませんか?
そして、極めつけのヒゲ!!こんだけそろうとなんとなく、かわいく思えてしまいます。
さあ、あなたも見てみたくないですか?

キヌバ゚リ<キヌバリ>

この魚も以前は日本海でよく見ていたので、こんなところで会えるとは、ちょっと意外。
いわゆる太平洋型と呼ばれる体側横帯が6本のタイプ。
ハゼにしては動きは非常に機敏で、中層に浮かんで生活しています。
今回は石垣の隙間の中に入っていたので上からしか撮れて無くて残念、あちこちに結構数もいるようですが大抵、ライトを照らすと逃げてしまい、お手上げかと思ったら、その中にライトの明るさに目がくらんだのか目の前に静止してくれた、ありがたい奴がこの個体。
あまり温かいところに住む印象ではないですが、温かいと成長も良いのか、かなり大きな個体でした。

スジハゼ スジハゼ

<スジハゼ&テッポウエビSP>

潮が引いて浅くなっていたので、かなりきびしかったけれど2本めもなんとかスジハゼを、激写。
いや〜、このテッポウエビもなんて言うテッポウエビなのかな?
いままで見たこと無いけど、こいつも普通種・・・・なんて言われてしまうんだろうな。
世の中は、広いっすね〜、知らないことだらけ、まあだからこそ、おもしろいのか。
おーし、がんばるぞ。

モドル