ここ数年100%串本ダイバーな自分なのですが、今年も日本海のエチゼンクラゲの情報に、やや心動かされていた矢先(先週のことです。)あんなものを見てしまったため、「やっぱ、串本だあ!!」と心が決まった。
当然、前回味をしめた海水浴場へ、早朝ダイブ敢行。
しかし、潮が干潮のためか朝早いからなのか、はいりしなはまったくハゼの姿を見かけず、かわりに砂地を我が物顔で徘徊しているモミジガイ達(砂地に住んでいるヒトデです。)、普段の砂に潜ってやる気の無い姿とはうって変わって生き生きと動き回っていました、しかも結構早い。何とも意外な姿です。
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これが砂地に住むヒトデ、モミジガイです・・・って、なんでこんな不気味な構図?体の下にあるトゲがなんともリアル。
今回写してないですが、さらにきびしいトゲがある、その名もトゲモミジガイって奴もいます。さらに不気味です。
とりあえず誰もが疑問に思うこの名前、全体が写っていないので知らない人にはわからないかも知れませんが、オレンジ色の奴の全体を見れば何となくモミジなのは、多少納得。
しかし、その後のガイってのは納得いかん!どう見たって貝に似た奴なんていないぞ、モミジヒトデでいいんじゃないでしょうか?
<スジハゼ?>
いいかげんハゼを見かけないため帰りかけた頃、やっと見かけるようになりました。
ただし、アマモの生えているところばかりなので思ったように撮影できない。と、ウロウロしていたら、体側に立帯のあるハゼを発見。
オッ!見たこと無いハゼ・・・こんな目立つ特徴のハゼなのにそれらしい該当魚は見あたらない、???出来上がったポジを見てみると、アレッ!体側下方に散らばる青い斑点・・・スジハゼじゃん。
どうやら気分によって体色が変化させられる様子、これでこの前から色の薄いのやら濃いのやらで、3種類くらいのハゼがいるんじゃないか?と思っていた原因がわかりました、写真に撮ってみると全部スジハゼだったようです。
そう言えばこのハゼ、自分の巣穴が見あたらず他の奴に追い払われていたっけ!そのプレッシャーで、こんな体色になっていたんですね。不思議な奴。
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以前、吉右衛門出しで、一度だけ見たことのあるハタタテサンカクハゼ、ショップの人によればアンドノの石段のところでも見かけるそうだが自分では見たことが無い。
透明の体の中央に色の付いたような白黒のラインに体の表面に散らばる黄色の斑点がとてもキレイでお気に入りの魚なので、もう一度見たいなあ、と前から思っていたのだ。
しかし、なんと!勝崎で見つけた底が砂地の洞穴(小ホールとで言うんでしょうか?)には、5〜7匹くらいまとまって住処になっている場所発見!!
写真の魚はみんな違う個体です、とりあえず写せた分、セビレのハタタテ具合や微妙な体型差がわかりますでしょうか?
この魚、分布が琉球列島の一応南方系のハゼで、サンゴ礁域の砂底に生息としか書いていないが以前も同じ様なシチュエーションの場所で見つけたので、どうやら洞穴やらのやや暗いところがお好きな様子。
勝崎に行く機会はすくないのだが、ぜひまた訪れたい場所である。
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ちょっくら地味ですが、こちらも初めて見るハゼで、ハタタテサンカクと同じ場所にいました。分布域やその他のデータも同様(琉球列島に分布)。
こうしてみると勝崎も意外と温かい場所と言えるようです、このあたりに潜ることが年のシーズンの初めや終わりになることが多いので何となく冷たいような気になっていただけのようでした。
カザリハゼの仲間も名前がちょっとおしゃれなわりには御覧のようにイメージ通りの普通のハゼなので水中で判別して写している訳じゃあないのですが、なんとなく違うような・・・?と言うのはとりあえずおさえておく習慣。
マダラ君はカザリハゼの中では体色が薄い方で、体の側面のやや下方に茶色の薄い丸が2つ重なったような斑点が、直線上に4ヶ所ほどあるのが特徴、さらに目の下から口元へ向かう明瞭な線があるらしいのだが、図鑑の写真でもよくわからない!
この写真でも、明瞭なと言えるのかどうか?
<ゴマハギ Yg>
今年はなんだかいつになく細かい幼魚が多いような感じを受ける。
チョウチョウウオ系の幼魚は本当に各種たくさん見かけるし、そしてこれ、いつもこんなにたくさんいたっけか?と、疑うほどよく見かける。
成魚はなんだか濁った茶色のような体色でいまいちなのだが、このころのステージでは、青くて本当にキレイである。
サンゴのある周囲を徘徊していて、サンゴ自体やサンゴの付いている岩なんかを尽きながら移動する。
小さいのとサンゴの中に避難してしまうのとで、非常に撮りにくい、まあ、他のチョウチョウウオの幼魚達も同様なんですけどね。
写真ではちょっと、美しい青い色がわかりにくいので、実際に見に行ってください。
![]() <アケボノチョウ Yg> |
![]() <ミスジチョウ Yg> |
![]() <ホシゴンベ> |
![]() <ツノハタタテダイ> |
ここは、串本でも体表的なサンゴ礁領域。他にこんなのも見かけました。