6月27日(日)

Dive 1 田子ビーチ

たなばたうお<タナバタウオ>

みんなー、この魚知ってる?
なんと、七夕の日にしか姿を見せないという伝説の・・・・、   んなわきゃないか!
と、言うわけでこのあたりでは普通種と言うことになるのでしょう、タナバタウオです。
でも、見たことないっしょ!何でかって言うと水深の浅い場所、しかも転石の下にいるという厄介な奴なのです。
それでも磯遊びの本なんかにはときたま出ていることがあり、魚を採集する人のほうが見る機会が多いといえそう、なんせ自分自身が浮いてしまいそうな水深で転石を地道にひっくり返す人もすくないでしょうから・・・。
水中で実際に見るのは2回目なのですが、見つけたときの印象は、結構衝撃的で、目視ではほぼ真っ黒に見えるけれど、体の上下に走る2本の稲妻のように見える青い縦線が、忘れられなくなります。
そして、よく見ると背びれ前方の棘上部だけが白と橙色でまるでノコギリの刃のような感じにうきでて、非常にかっこいい!!魚。
本なんかには”シーラカンスの子供”などと称されるほどで、古代魚好きにもたまらない魅力ですよね。
沖縄に行く人には、シモフリタナバタウオやツバメタナパタウオがおなじみかも知れないけど、基本的なタナバタウオ体型は、こんな感じが多いんです、ただし、こんな体型の奴は人に見つからないように生きているのだ。

Dive 2 アンドノ鼻

テンジクイサキ テンジクイサキ

<テンジクイサキ Yg>

エントリー直後にアンカーロープのボンテンに付いているこの魚を発見。
白黒の塗りわけ模様から以前一度見た”ホホスジタルミ幼魚”を連想するも、なんだかしっくりこない。
ポジを見ながらタルミ系の魚を調べてみるが、該当する模様も無く、しかたなしに図鑑をパラパラめくってみるものの???。
しばらく途方にくれてみたが、しょうがないので基本に戻る。
模様は無視して体型をじっくり見てみると、なるほどタルミよりも体の肉厚が薄い、「うーん、タイなんかよりも鼻先がとおっていないようだし、ん、まてよ、なんかに似ているような・・・、グ、グレ・・・にしては顔のバランスが、!!そうか、イスズミか・・・。」でも、イスズミって、一応に灰色っぽい色ばっかりじゃなかったかなあ?と、あれこれイスズミ関係を見ていると・・・・・、あった。
イスズミの仲間は幼魚や若魚の時には斑紋を出すらしく、その中でも模様のパターンを見ると、どうやらテンジクイサキの若魚らしい。
分布は本州中部以南って、普通やなあ、となんとなくがっかりするが、その後に続くイスズミよりも個体数はずっと少ない。という記述に少し救われる気がした。
そういえばイスズミって田子ビーチなんかで見かけるのだけど何イスズミなんて、じっくり見たこと無いなあ?とちょっと反省。
ひょっとして、あの辺にいるのが、こいつなのかも知れません。

Dive 3 グラスワールド

シチセンスズメ<シチセンチョウチョウウオ>

昨年見た場所からちょっと離れたところで再びシチセンチョウチョウウオ確認。
そんなにたくさんいるとも思えないので同じ個体では?以前より少し成長してしるようでうれしい限り。
性格的には相変わらず臆病者でサンゴの間に出たり入ったりしながら、こちらの様子をうかがっている。
ただし、行動範囲は広くなっているようなので、待っていてもうまく撮影できず、手ごわくなっていた。
チョウチョウウオの仲間はサンゴのポリプ食と他のものも食べる雑食性のものがいて、食が細いといわれているチョウチョウウオの中では雑食のものの方が、生命力は強そう。
シチセンチョウは雑食性に分類されるのだが、その中でも特に口が小さい部類なので、あまり丈夫な魚ではないらしく、個体数は少ないらしい。
チョウチョウウオって初心者のうちは非常にありがたい存在なのに、だんだん存在感が薄くなっていく魚だよね。
世間様では意外と話題になっていないようだが、こういう魚も覚えておいてね。

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