7月4日(日)

Dive 1 グラスワールド

ニラミギンポ<ニラミギンポ>

2色の塗り分け体色で、ある程度の遊泳性があると言う事で、見つけやすい魚なのだが、あまり人気は無いみたい。
2色の同様の塗りわけ模様といえば、観賞魚としても有名なフタイロカエルウオという魚がいるのだが、こちらは塗り分けられる位置が体の中央あたりから橙色になっていてもう少しカラフル、そしてもう少し小型で細長いことからかわいいと人気があるのだろう。
ニラミギンポもヒラヒラと泳ぐさまは、なかなか、かわいいと思うけどな。
通常はサンゴや岩の上の目立つところにチョコンとのっているのだが、意外と頻繁に泳ぎあがっては元に戻るという行動をしているところをみると、流れてくるものを捕食していると言うことなのだろうか?
気にいった場所もあるようだし、同じ場所にずっと住んでいるのかと思うのだが、何回か見に行くといなくなっていたりして、結構行動半径は大きいような印象である。
顔つきはとてもかわいい顔をしているのだが、いかんせん、黒すぎてわかりにくいのが欠点。

ダイニニシキウミウシ<フタイロニシキからダイニニシキウミウシの途中??>

ふ・ふ・ふ・いまだにウミウシ関係の本を所持していない私にとってたまに載せるウミウシに、テンヤワンヤ!で、しばらく写していないこともあり、「ああ、きれいなニシキウミウシだなあ。」と撮ったのはいいが、名前を書く時点になって通常の図鑑に載っていないことにおどろく・・・。
そう、この手の奴はニシキウミウシと認識して疑わなかったのだが、いわゆる通常のものとは色彩が違い、あちこちのウミウシホームページを、めぐって調べてみた。
いやー、ウミウシ好きって多いんだねえ、なんかメニューを、見るだけでうんざ・・・・・、おっと失言。
そこでわかったことはニシキウミウシ族は、まだまだあんまり調べが付いていないらしいこと、模様のパターンからみると”ダイニニシキウミウシ”と呼ばれるものらしいのだが地色が白いみたい、これに対してダイニニシキウミウシの幼体ではないかといわれているフタイロウミウシがいて、そいつは地色が紫色。
写真の個体は地色がまだ紫色っぽいところを見ると変化の途中なのかな?
なんとなく、少しウミウシに詳しくなったような気分。

Dive 2 備前

セイテンビラメ<セイテンビラメのハンティング>

最近、あちこちで見かけるようになった(居ることに気が付くようになった?)セイテンビラメ。
今回はルアーの役目をしていると言われている背鰭の先っぽを、一生懸命動かしてハンティングをしている場面に遭遇。
そのルアーの使用方法はと言えば寝かせている状態から上に向かって”ピョコ・・・ピョコ”と立てるような感じに動かしていてよく見ると小さなゴカイみたいな形をしている。
しかし、彼の前には獲物であるはずの魚らしき姿は見当たらず、ただ今大量発生しているアミエビ?みたいなプランクトンに時折飛びついて捕食している、その大きさは非常に小さく、とてもこのルアーが役に立っているとは言いがたいものなのだが、彼にとってはなんとなく自慢気なところが面白い。
見ていて思うのだが、ルアーとして使う以外のときでもおそらく興奮していると無意識に動いてしまうものなのではないだろうか。
タイコウボウダルマや、イザリウオ類のエスカなどと比べて、この魚の場合は柄の先にルアーが付いているわけではなく、口元に近すぎるので、それほどの効果は無いように若干感じるのだが、以前ハゼの巣穴近くでも行っていたところをみると体色変化の隠密行動も併用すれば本当に口元まで魚を呼ぶことも出来るのかも知れない。
一度成功するところを見てみたいものだ、とは言え考えてみると今回は、セイテンビラメ自体も移動しながらの行動なので隠密行動しているとは思えず、やはり本気ではなかった様子である。

ソウシハギ ソウシハギ

<ソウシハギ>

ソウシハギはときどき見かける大型カワハギ。
なにしろ分布域が広く、全世界の熱帯域と書かれている、この全世界とはどういう基準のことを言うのかはよくわからない、とはひそかに思っているのだけど。
それもこの幼魚の頃に海草等に擬態して流れ藻に付くという性格にあるのだろう。
今回はアンカーロープ(最近は非常にお世話になっているなあ。)に引っ付いているところを撮影。
1本のロープに擬態しているつもりは無いのだろうが、離れたくなさそうにユラユラとしていると、時折強い波によって勢いよく上下するロープに、思いっきり叩かれたりしているちょっとしたおとぼけものである。
まあ、食性として海草やヒドロ虫なんかを食べているらしいので、ロープにはそんなものもたくさんついている様子ではあるが。
何のためかはわからないけど必要以上に大きい尾びれを持つことは、見てのとおりだが高速で泳げるわけでもなく、むしろ邪魔になりそうな感じがする。
移動するときはむしろたたんでいることが多いように思われるし、静止中にたまにおもいっきり広げているところを見ると方向転換やブレーキ?あるいは敵を脅かす意味での、いわゆるフラッシングのような感じかもしれない。
ちょっと不思議な魚だ。

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