ここのところアザハタの根にコンスタントに住み着いているケラマハナダイ達も、すっかり落ち着いた様子で、オスになる個体が多くなっている(ハナダイの仲間なのでメスからオスに性転換します。)みたいで、今回気が付くと3、4匹それらしいのがいた。
当然、オス1に対してハーレムをつくるので、ある範囲がそれぞれのテリトリーになっているのだろうが、根自体がそれほど大きくないのでどうなっているのかはわかりづらい。
なにしろメスは、根の上に一定間隔で散らばっているとしか見えないからで、きれいな群れを作るとは言いがたい魚なので。
それでもオス同士は時折、近づきすぎたことに気が付くのかあわてた様子で離れていく個体があるように、極端に寄り合うことの無いのは確かなようだ。
はたしてアザハタの根の狭い範囲で、何個体のハーレムが存在できるのか、楽しみである。
クロホシイシモチの中に一匹だけ、混じっていたアオハナテンジクダイ。
アオスジテンジクダイによく似ていますが、尾っぽのスジはありません。
以前に意外と、珍しいとされていましたが、このあたりではそれほどでもないかも。
他の魚の群れに数匹紛れ込んで暮らしていることが多いようで、そういった状態ではちょくちょく見かける事があります。
最近は潜っていないんですが、”沖の吉右門”と言うポイント(ちょっと深い場所なのであまり行く人がいないんですが、なかなかおもしろいところですよ。)では、岩陰にこいつだけが群れているところを見るのでちょっと深い場所のほうが好きなのかも知れません。
パッと見、特徴の無いように見えますが体全体が微妙にキラキラ輝いていて、渋い美しさがあります。
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最近この周辺でよく見かけるタコ、なんの怒りを買ったのか、オオモンハタに追い掛け回されていました。
写真には一匹しか写っていないけど同じような大きさのオオモンハタが2匹でコンピを組んで覗き込んだり、尾っぽ゜キックを、あびせてタコは逃げ回るばかり、ちょっとかわいそうなきがしました。
オオモンハタはこの辺ではたくさんいる種類で、ハタの仲間にしては岩穴などの定位置にいるわけでなく、なんとなくフラフラとアチコチに漂っている印象があります。
そんなにテリトリーを持っているようには感じない魚ですが、タコの侵入に怒ったのでしょうか、それともただ遊んでいただけ・・・。
タコの方は結構必死な様子で、色を変えたり伸び上がって脅しをかけてみたりと大変です。
隙を見ては一気に逃げるのですが、「待てー!!」とばかりに追っかけていっては左右からはさみ込む魚たち、頭が良いとされているタコにも、どうしようもない様子でした。
その後一緒に泳ぎ去っていってしまったけど、どうなったのでしょう。
結局、ペアになっている場面を見られたのは、一回だけだったホタテツノハゼ。
その後出てくる場所がちょっと移動していたが、まだがんばっています。
こいつは帆の色からすると後からきた奴のように思うのだけれど、やっぱりフレンドリー。
まあ、帆の色が変化したりすると言われれば、わかんないんだけどね。
とってもフレンドリーなので105ミリで寄っても最短距離まで難なく接近できる・・・・・とこんな大きさに写ることになるので、あえて普段写さないようなところにも目が行き届き、真っ黒に見える体もやや茶色系で横じまのあることもわかるし、ムナビレの先のほうは透明なのも一目瞭然。
それにしても、こんなに近くにいても、いたって平気、ややもすれば帆を立てるのもイヤイヤな感じだし、エビにだす信号でさえ最近はサボりすぎなのではと思えるこのホタテ君、野生としてそれはどうかなあー?と思います。