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本日は台風18号の大きなウネリが入り、大変な状態に。
エントリー後、底付近はほぼ3メートルくらいの透視度、昨日見られたと言うハダカハオコゼを探しに砂地に降りようと思ったが砂地近辺に近づくと50センチも見えない状態に陥った。
その上、つねに右に左に3〜4メートルぶっ飛ばされるので、コンパスで方向も採れない、仕方ないので目をつむっててもわかる範囲で動くことに決め引き返す、こんなときはエアーの消費も心配なので、泳ぐことは控えてウネリを利用して岩伝いに移動。
波の影響の少ない岩の隙間を中心に、こんなとき魚がどうしているのかを、観察してみる。
カモハラギンポ 岩陰にたくさん集まって非難している。
今年生まれの新子だろうか?小さ目の個体が数多く、付き添いの保護者の様な大きな親が、数匹いると言った群れ の構成をしている。
なかなか子煩悩な魚らしい。
ネッタイミノカサゴ 普段優雅なヒレが邪魔なのであろう、きっちりヒレをたたんでハナミノカサゴ等と一緒に本当に岩の隅のほうに身を 寄せて、みんなジッとしている。
やっぱりこんなときにも、いい場所があるようで、結構何匹も同じところにかたまっていた。
オトヒメエビ 意外なのがこのオトヒメエビで、普段岩の陰にいるのと違い、小さいくせにあっちこっちで見える場所に出てきている。
よほど飛ばされない自身がある様子、事実体勢も変えずにウネリによく耐えていた。
かと言って、何の得があるのかは不明?まあ、天敵は少ないのだろうが。
イセエビ こちらはデカイだけあって、出てきていてもウネリに耐えていると言う感じはまったくしない。
普通にワサワサと動き回っていた。
やはり外敵も少ないためか、その動きも警戒で、なんだか嬉しそうでさえある。
ガラスハゼ 当然ムチヤギの途中には止まっていられようはずも無く、根元でじっとしている。
意外と波の影響を受ける場所にムチヤギが多いので、なんだか気の毒。
ササノハベラ等 ベラ達はやっぱり元気者、ウネリのせいで泳ぎにくそうであるが、あっちこっちウロウロすることをやめない。
でも、岩陰中心に動き回っているところは、やっぱり違うか。
コロダイ、オキナヒメジ、イラ、アオウミガメ、その他
ある程度の大物達はメインの根の水路のところにやる気なさそうに集まっていた。
まあ、動いても疲れるし、 と言ったところのようである。
*あまりに普通なので拡大画像なし。*
テナガエビは自分的には、珍しいものでは無いのだけれど、水中で見る姿にやっぱり感動。
我々の地元には、木曾、長良、揖斐川と言う有名な川があって、周囲にもそこから発するさまざまな川があり、大方、どの川にもこんなエビがいて、以前は食べるため(酒のツマミに最高!)によく捕まえに行っていた。
塩を振って串に刺して焼くとうまいのだ。
それはさておき、この川の大きな個体は大きな岩の裂け目に陣取って出たり入ったりしている。
通常川エビの小さな奴は夜行性で夜見に行くと岸の上のほうまで出てきているのだが、このテナガエビも夜には出歩いてウロウロしている、しかし、釣りなどの場合は昼に釣っているところを見ると昼にもある程度起きている様子、んじゃ、いったいいつ寝ているのだろう。
不規則に寝たり起きたりしているってことかな?
チビハゼの撮影に夢中になっていると、ショップの人が呼びにきた。
見に行くと岩の裂け目の中になにやら大きなハゼ、非常に撮りにくい場所で、マクロのため全身撮れないのが、残念。
大型(25センチ強)で、全身茶色なのでドンコなのかな?と思ったが、目の位置が下のほう過ぎて表情がなんか違うように思うし、頭は大きいけれど体型(特にお腹あたり)が、スリムなので、カワアナゴではないかと思う。
図鑑には背中の白い個体が、通常載っているのだが説明文には体色変化が著しいと記述されている。
頭部下面の白点というのも、多少見受けられるようだし。(ちょっと微妙・・・だけどなあ。)
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古座川の中で一番多かったのがこのゴクラクハゼ。
最初、左の2枚のちょっとウグイっぽい顔の方がゴクラクハゼで、右2枚のハゼっぽいほうは、ヨシノボリの仲間(まあ、ゴクラクハゼもヨシノボリの親戚のようなものだが。)だと思っていた。
結局調べてみてもヨシノボリには該当するような模様の魚もいないし、なにより、ほほのミミズ状の紋様がおかしい。
しばらく、見比べていると明らかに顔付きは違っているのだが、全体の体側模様が同じなのに気づく。
ん、ヨシノボリとのハイブリッド??などとバカな事を考えながらも、本屋でべつの本で調べてみると・・・、ありました。
なんと右の奴はゴクラクハゼのオスなんだと、で、左のがメスというわけ。
そういや、おんなじ場所にかたまっていたもんなあ、簡単なことじゃん。
こうしてまたひとつ、かしこくなった気分、ああ、ヨシノボリが撮影したかった。
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もう1種類、手軽に見られるハゼは、このチチブという魚。
同じ場所にいるけれど、どちらかと言えばこっちのが岩陰を好み、警戒心が強いみたい。
ゴクラクハゼの方は、お気楽に開けた場所に出てくるし、近づくとむしろ向こうから接近してくるような奴までいるのに対して、開けた場所で留まっている時間が少なく、接近する気配も感じ取っているようで撮影しづらい。
よく聞くゴリとかドンコと言う名称は、通常この手の黒ッぽいハゼ達を、ひっくるめて使われることが多いそうで、正式名称としてでは無いことも多いらしい。
よく似たヌマチチブという魚もいて、分布域も重なっているので、あっちこちで見た中には、そちらもいたのかもしれない。