9月20日(月)

Dive 1 アンドノ鼻

ミツボシクロスズメダイ<ミツボシクロスズメダイの産卵行動>

小さなときは漆黒に白斑がくっきりの美人さん、その上、すぐにイソギンチャクの陰に隠れるかわいい奴らなのだが、大きくなるとテリトリーを守るために人間にさえ戦いを挑むかなりギャップの激しい魚。
産卵場所にメスを誘っているときはこんな風に白っぽくなっています。
このあたりでは、極あたりまえに見られる行動なのですが、意外と興味を持たれていないんではないでしょうか?
各言う私もこの白っぽい色の中途半端な汚い感じや、凶暴なイメージから、あまり真剣に相手をしたことはありませんでした、ましてやマクロで追うにはすでにでかすぎる相手ですから。
しかし、たまにはじっくりとながめて見ようかな?と観察してみるとなかなかおもしろい。
とりあえず場所は意外に開けたところなので、まず見やすくていい、最初に1匹で居たほうが当然オスなのだろうが、体型的にはほぼ同じで見分けがつかない。
しばらくこの場所で産卵しているような仕草を何回か繰り返していたのですが、スズメダイのタマゴは比較的小さいので良く見ないとわからないし、まだ続きそうなので最後までは確認できないまま離れてしまいました。
機会があればその後を見にいこうと思います。

サンゴトラザメ サンゴトラザメ サンゴトラザメ

<サンゴトラザメ>

ほぼ一ヶ月半前くらいからでしょうか、アンカーのあたりを住処にしているサメ君。
自分の体がちょうど収まるくらい、入り口が狭くて中が広くなっているドーム型のサンゴ岩の下が好きみたいで、しばらく同じ場所にいました。
しかしここ2回くらい、以前いた場所にいなくなったなあ、と思っていたらたまたま行った違う方向にある同じような場所に移動していたみたい。
一応サメの体型なのですが意外と体が細長くて、頭かくして尻隠さず、尾びれが出ていて気が付きました。
体長は1メートルちょっと、ってところでしょうか、サメらしい体型のサメを見るのはこのサメが初めて(カスザメは見たことがありますが、奴はほぼ、エイですからねえ。)なのですが、最初教えてもらったときは非常に撮りにくい場所、しかもゲストも多く、ましてやマクロ、あっさりあきらめてしまいました。
それから毎回同じような条件が続き、今回やっと4回目で、顔を写せるチャンスにめぐり合いましたが、おとなしそうとはいえ一応サメ、写せる場所から出来るだけ近づこうとした一枚目、なんだか上から目を細めて見下ろされているような感じに少しビビッてしまいました。が、ストロボの発光に少し驚いた様子で、逃げ腰に少し移動したのを見てやっと安心。
ちょうど、飛び出せるような位置に移動したので、逃げ道をふさぎつつ前からじっくり写して見ました。
体の模様からトラザメかなあ?と言うことに落ち着いていたのですが、記述には「100メートル以深に住む」ということなのでやや疑問。そこでさらに調べているとサンゴトラザメというのを発見、たまたま下から写した口のあたりの特徴、前鼻弁(口の前にあるヒゲのようなものとヨダレカケのようなところ・・・だとおもう。)が、著しく肥大して口に達すると言う特徴から、この種類だと思われます。
南方系サメのようですが、最近ではそんな条件はあたりまえだしね。
ちょっと珍し系みたいなので見るなら今が、チャンス!!(関係ないけど近くで見るとサメはやっぱりサメハダだ。)

Dive 2 サメノヒレ

ヨゴレヘビギンポ オス ヨゴレヘビギンポ メス ヨゴレヘビギンポ ヨゴレヘビギンポ

<ヨゴレヘビギンポの求愛ディスプレイ?>

久しぶりにヨゴレヘビギポを見つけました。
この魚、意外に流れの早い潮通しのいい場所を好むようで今のところ、ここ、サメノヒレでしか見たことが無いです。
オスがキレイな体色(橙に黒のコントラストそして頬の青い線)をしていて以前から好きな魚なのですが、メスは地味だろうと予測していたはじめてみるメスの方も、透明地に赤白の斑点があり、なかなかキレイで気にいりました。
それはさておき、今回は行動のほうに注目。
ペアリングのディスプレイだと思うのですが、その超高速ぶりに驚かされる。
意外と開けた場所にオスが一匹ヒレを広げて爪先立ちのような格好をしているなあ、と見ているとメスがやってきました。
するとそのメスめがけて、いきなりオスが体当たり!!・・・したかのように見えた次の瞬間どこかへみえなくなってしまった・・・。
ん、ケンカなのかな???と思ったらしばらくして、また、どこからともなくオスの体当たり・・・。
どうやらこれが、彼らの愛の表現のようです、つまり、オスの気にいった場所にメスがやってきて静止すると、そのメスめがけてオスは、ヒット&アウェイよろしく、体当たりしては離れるという行動を繰り返します。
その早いことと言ったら・・・、オシリの辺をぶつけているように見えるのですが、その瞬間にはメスの方も少し動いているので、当たっているのかさえ定かではない始末。
とりあえず静止しているメスにピントを合わせて待ち、フレームインしたと思ったときにシャッターを切るのですが、まともには撮れませんでした。(ストロボの瞬間光に、普段設定しない念のための1/250なのに、まともに撮れないなんて・・・、いや-魚の潜在能力とは・・。)
後半2枚のオスのブレ具合を見てもらえば、そのすごさもわかることと思います。
でも、久しぶりに楽しませてもらいました。おもしろかった。

Dive 3 住崎

オニカサゴ<オニカサゴ Yg>

面白そうな雰囲気の砂地を見つけ着底して岩穴などを覗いていたら、すぐ目の前にこいつが・・・。
危ない、危ない触るとこでした。
そんな拍子に逃げようと思ったのか、彼がヒョイッ!と動いたのを見て周囲に旋回していた(住崎の旧根はダイバーの周りに魚が寄ってくるので。)魚たちが集まってモビングしはじめた。
オニカサゴ君は少し迷うていだったが、しばらくして「こりゃ、たまらん。」とばかりに逃げ出してしまいました。
いやー、悪いことをしてしまった。
皆さんも自分にとっても魚にとっても、この手の魚には注意してくださいね。

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