6月4日(日)

Dive 1 アンドノ鼻

ウイゴンベ<ウイゴンベ>

どちらかと言えば角っぽい尾びれを持つものが多いゴンベの仲間にあって両端がすらりと伸びた、実にスマートな感じを与える異色な存在のウイゴンベ。
当然と言うべきか、必然と言うべきか自慢の尾びれはダテじゃありません、ヒラヒラ、ヒラヒラ、とよく泳ぎます。
その姿はゴンベと言うよりはハナダイの様で自分としては特にイメージされるのは”ハナゴンベ”。かたやゴンベの仲間のくせにハナダイのように泳ぎ、かたやハナダイの仲間のくせに丸っこい体型でゴンベと名のつくいわば似たもの同士?
とは言え、模様はかなりの違いをみせるものの、大きさといい、体型といい、その泳ぎ方、泳いでいるときの定位する位置といい、そっくりだと思うのですけど。
今回の子は特に色もきれいでベッピンさんです、残念なことに接近するとサンゴの上に避難、優雅に泳ぐところはまた今度にお預け、こうして岩にのっているところはまったくのゴンベスタイル。
ゴンベの中では比較的シャイな奴です。

<クロイシモチ 黄色個体>

クロイシモチは砂泥底の転石帯に住み他のダイビング関係ホームページでもよく紹介されている魚で・・・、ははは、実は私、初めて見ました。うれしい!
イシモチの仲間は好きな魚のひとつで、特にパラパラッと散らばった感じでふんわり浮いている存在感の薄い連中が好き(マンジュウとかカウデルニィ、ん、ダイバーには、バーンガイカージナルかな。なんかは観賞魚店で何時間見ていても飽きません。)なのですが、クロイシモチは、ちょっと違うタイプ、写真のとおり臆病な感じで、以前に見たことのあるシボリの様な性格。
ああ、だからと言って好きじゃないわけではないので、あしからず。
カイメンの穴の中に隠れて動かなかったシボリの時にも思ったのですが、雑誌とかに載る全身写っている写真って・・・。
自分が見た範囲では、こいつら、一度隠れるとまったく動く気配が感じられないけどなあ〜、あれってやっぱり・・・、ですか?
やっぱり・・・、じゃなく、全身写したいものです。

Dive 2 グラスワールド

イエロージョー<カエルアマダイ>

イエロージョーに会いに行きました。
この魚は、この場所に住んで長いです、よっぽど気にいっているのでしょうが、何がそんなに好いんでしょうかね。
はっきり言ってこの状態では面白くもないので、ちょっと離れて一本分眺めていたら少しは外へ出てきてくれるかな?とも思ってみたけれど、いや〜、いまだにダイバーが次々に見にくる状態にいたっては、無駄なことを悟り、あきらめた。
それなのに、こんな場所で快適に暮らしているということは、実はこの魚、ダイバー好きなのかもね。
最近、潜っててよく思うことのひとつに、ダイバーの行動を利用する魚が増えてきたなあ、という事。
この子も実はそんなことかもしれません、まあ、覗かれるだけで実害さえないことがわかっていれば、少なくともダイバーを見て去っていく外敵要因を持つ魚には有効だし。
思った以上には、魚の世界も学習が大事な時代になってきているのかもしれません。

コマチコシオリエビ<コマチコシオリエビ 白色個体>

コマチコシオリエビのお腹がわ。
さっきの話じゃないけど、こいつもそのまま撮るのが困難な生物ですね、とりあえずウミシダには触れたくないので、たまたま裏から見られる位置にいるこいつを狙ってみた。
すごいですねえ、なにも模様もなく黒っぽいんだろうと予測していたら、お腹がわも背中がわと同じような模様があります。
考えてみれば、保護色としての配色なのだからこんな風に地面についているわけではないので、下から見ても保護色になってないといけないのは当然なんだろうけど、いやー、ちょっとビックリしちゃいます。
この子達はウミシダの根っこ(足?)の少し上あたりにしがみついて生活していて動く必要がなくらくちん。
そしてウミシダ自体が生物なのでエサの少ない悪条件な場所からは、時々泳いで移動してくれるという便利さ、まさに理想の快適住居。
想像してみてください、フワフワと泳ぐウミシダの根っこに引っ付いて景色を眺めながらのお引越し。
う〜ん、実にうらやましい!!コマチコシオリエビ体験がしてみたくなってきました。