コガネキュウセンの幼魚。
毎年この時期には幼魚が見られその後も成長していく様子を観察できるポピュラーな種類のベラですが、その姿は大変美しく、まさに黄金色・・・・、エッ、「ただの黄色。」だって・・・、いやー、こればっかりは実際に間近に見ていない人にはわかりません。
幼魚の間は特に、やや薄くなって、少し透けて見えるような部分が光を反射しているような感じでキラキラしている様子は、金の輝きに負けてやしませんよ・・・・、ま、確かに地色は黄色ですけど。
ところで、皆さんはベラの仲間への関心はいかがなものなのでしょう?
自分は正直なところ、”イマイチ!”ですね、何でなんでしょう?
あらためて図鑑を眺めていると、色彩においては派手で目立つ魚がほとんどで、もっと興味がわきそうなものなんですが、なんか”ありがたみ”が無いという感じです。残念ですね。
そんな中では、大きな群れをつくるわけでもないのにすぐに目に付き一目瞭然で、種類もわかるコガネキュウセンはついつい撮影している魚ですね。
そうか、一目瞭然で種類がわかる・・・・か、 そこが原因?
この冬は大変お世話になったカサゴ。
えっ、どんなお世話かって・・、実は釣りの対象魚としてなんですねえ。
昨年から冬場はソフトルアー(ゴムのような素材でできた小魚や甲殻類その他を真似て作ったいわゆるエサのにせもの。)というものでのロックフィッシュのルアーフィッシングをはじめました。
ロックフィッシュと言うのはいわゆる釣り用語で、根魚全般のことをさしていて、具体的にはメバル、カサゴ、ソイ、アイナメ、キジハタなんかが人気のある魚です。
陸からしか釣らない初心者のわれわれにとって、特にありがたいのはこのカサゴとソイの仲間達、いろいろ事情があるのですが、話すと長いのでやめにして、底をゆっくりズルズル引いているだけでもなんとか時たま掛かってくれるのがこいつらなのでした。
そんな感じで釣りをしていると意外と見境なく、魚を襲っているような印象がしますが、やっぱりこうしてみるとクリーニングというものの威力を感じざるを得ませんね。
ホンソメ君の成すがままにエラを開いてじっと待っている様子はなかなかにおぎょうぎがよろしいようで。
イザリウオと言えば、ダイバーの人気者のひとつですが、その中にあって、しかも日本各地で見られるポピュラーな種類にも関わらず、「見たことない。」と言う人、多いんじゃないでしょうか?
かく言う自分も、水中で見るのは初めて、しかもインチキ・・・なのか?
アンカーロープを引き上げたときに落っこちて、浮いていた流れ藻に引っ付いていると、ガイドの人に教えてもらい、至急セッティング。
どこへ流れていったか教えてもらいながら、追いかけて撮影しました。
結局、手ブレで、うまく撮れませんでしたが面白かった!いやー流れながらの水面直下の撮影は難しい。
エントリーしたボートから漂った状態であまり離れるとやっかいなのですが、流れていないようでもけっこう離されていくもの、しかもポイントへ入ってくるボートにだけは、絶対に気を付けねばならないので、気が気じゃないですなあ、もっと撮りたかったんですけど。
イザリウオのイメージでボケーっとしているのかと思いきや、接近するとこちらに向かって大きく口を開けて、威嚇してきます、やっぱり地に足を付けてドッシリとかまえているようにはいかないみたい。
この魚、意外と変な奴で海面下を流れる藻の中を住処としていて、ほかでは見たことがありません、以前日本海のほうへよく遊びに行っていたころは、網で何回かすくって、ビックリしたことがあります。
なにせ、小魚を採るつもりで流れ藻をすくうと、意外にもでかいこいつが入ってきたりするものですから。
そう、上から見てもなかなかに立派な擬態をしていて、気がつかないのでした。
そういったわけで、この魚の中の流れ者、水中では目にする機会が少ないけれど、面白い奴です。
アザハタの根の近くの砂地でハナイカのペアがいることを教えてもらいました。
産卵に来ているのでしょう、以前無造作にタマゴを見つけられた様にこのあたりにはこの時期普通に来ているものと思われます。
最初、メスの手元(足元?)から、捕らえられたエビの触覚がのぞいていましたので、アザハタの根にいるエビをねらいに来たのかもしれません。
しかし、大量にエビが住んでいるこの根はイカ君にとって非常に魅力的なエサ場でしょうが最強のガーディアンが守護しているので、真下までは行けないと思いますが、擬態にたよっての接近が効果を発揮したのかな。
おそらく、ハタ類にとってはイカはご馳走であるはずですが、ハナイカははたして、食べるのか?いかにも(イカだけに・・・、)どくどくしい色をしているが、毒があるなんてことは・・・?
それにしても、魚に対してはクリーニングと言う、最強の免罪符があるエビ達も、イカにはまったく通用しないということでしょうか?イカがエビにクリーニングされているところなんて知らないもんね。
でも、ひょっとして変わり者がいるかも・・・・・・、それはないかな?