8月16日(水)

お盆の最終日の今日は、わかりきったことだけどやっぱりうねりが大きく、ドンブラコ、ドンブラコ、なのでリバーダイビングと相成りました。
なんとなく気のりしないような他のお客さんを尻目にのりのり(今風ならアゲアゲ?)な自分。
もちろん淡水も大好きっす!

Dive 1 古座川

ビリンゴ ビリンゴ

<ビリンゴの群れ>

「海のように色の付いた魚いないんでしょう?」と質問を投げかけられたりしますが、けっして色が付いてないわけではなく、原色ハデハデな魚がすくないだけですよ、よく見れば渋くきれいですけど。
淡水のおもしろさはまたかなり違っていて、日本の様な狭い島国での閉鎖区域なので見た目でよくわからない似たもの同士や親戚関係が多いということ、まあ正確な種の限定は専門家なみでなければ無理そうなところ。
このビリンゴにもジュズカケハゼVSシンジコハゼと言うライバルがいます。
まあ、難しいことは抜きにして宍道湖でもなければ、場所的に純淡水でもないので、ビリンゴらしい?です。
このハゼ、群れを作って泳いでいる浮遊性の強いハゼで、それだけでも見ていてなんとなく変な感じを受けるのですが、川の場合流れのせいなのか、泳ぐ姿にある規則性が感じられ、いわゆるハゼでない小魚と同じ様に見えて、海、中心に潜る身としてはかなり不思議。
勝手な感想ですが底性生活から離れて泳ぎ回っているハゼは実に気持ちよさそう!

チチブ チチブ チチブ

<チチブ>

こちらは以前にも紹介したことのあるチチブ、このポイントにおいてはゴクラクハゼと並んで生息数の多い一大勢力です。(そういえば今年はゴクラクハゼが少ないような感じですね。)
こちらには、ヌマチチブと言うそっくりさんがいて以前は同じ魚としてあつかわれていましたので、当然そのそっくりぶりも察して余りあるところである。
図鑑などの表記では、ハゼ釣りの外道としてつれてくるダボハゼはこのチチブだということだがそう言われれば真っ黒くて小さいハゼだったように記憶してますなあ。
子供のころ捕まえたハゼの種類がだんだんわかってきて、なんとなくしみじみと考えてしまいます。
中央の写真は同じような大きさの相手を追っ払っているところ、縄張り争いのようです。
密集して住んでいるように見えるけれど、やっぱりあちこちで小さな小競り合いは、多かった。
どんな世界でも一緒ですね。

Dive 2 古座川

スミウキゴリ スミウキゴリ

<スミウキゴリ>

このハゼも自分が見たときには数匹が集まって泳いでいたので遊泳性の強いものかと思っていましたがそうとばかりはいえないみたい。
そう言われれば、比較的下層のほうを泳いでいたし、ときどき休むことも多いようだった。
この子のそっくりさん、と言うより親類一同には、ウキゴリ、シマウキゴリというのがいて、さらに琵琶湖にいるイサザはウキゴリ属の分化したものと考えられているそうだ。
前3種は同じ魚の淡水型=ウキゴリ、中流型=シマウキゴリ、汽水型=スミウキゴリ、と呼ばれていたものだが、背びれの模様がちょっと違うので、やや見分けやすいかな?

カワアナゴ カワアナゴ カワアナゴ

<カワアナゴ>

ハゼの仲間なのに変わった名前のカワアナゴ。
20センチを超える大型のハゼで、迫力満点である、以前も撮影したが岩の亀裂なんかに挟まっていてなかなか出てこないような印象が強かったのだが今回はよく見かけることもできたし、意外と開けた場所にもいた。
なかにはエキジット際の砂利瀬の際まであがってきている個体もいました。
その個体はどうやら水面直下を遊泳しているビリンゴを、狙いに来ている様子で、おいしそうなエサがたくさんいることに我慢ができないのかもしれませんね。
そんなわけでたぶんこの魚もエサに未練があるので、隠れようかどうしようか迷っていたのでしょう、不満そうな顔をしながらも最短距離でも逃げずにジーッとしていてありがたかったです。
この魚のそっくりさんには、テンジクカワアナゴ、チチブモドキがいますが、テンジクカワアナゴは琉球列島分布ということで問題外、問題なのはチチブモドキ、体色変化が著しいと言う事で、体の模様は特定の決め手にならない様子。
まあカワアナゴの方が大きくなるんですけどね、で、今回は顔の下方にある白点が決め手なのですが、この特徴は、はっきりしていないときもあるらしいので、そうなればお手上げ?
いや、後、最終的にはやっぱり見た目です。チチブモドキの方が目が大きくちょっと普通のハゼっぽい顔に見えますので、眼力を鍛えましょうね。