11月3日(日)

Dive 1 備前

ホタテツノハゼ属 一種の3<ホタテツノハゼ属の一種の3>

本日は3連休初日、天気もいいし、しかもダイバーも少なくて快適です。
エントリーしてウキウキしながら例の砂地をめざし、到着したときには誰もいなくて独り占め状態・・・なんて幸せ。
着底してじっくりと眺め回してみるといや〜、いるわいるわヒレナガネジリンボウにホタテツノハゼ、オニハゼ、ミナミダテハゼ、そしてベラギンポにネズッポの仲間もたくさんで実に生物層の濃い場所です。
そして、右手のちょっと距離のあるところにちょっと気になるオニハゼっぽい奴を発見、遠いけれど証拠用に少し押さえてふと左手を振り返ってみるとそこには・・・、思ったより小さいけれど、これはまぎれもなく一種の3。
元気いっぱいに拡げている帆は、インパクト十分、青い星と飛び出した背びれの棘がかっこいい。
帆は閉じることなくずうっと拡げっぱなしでしたが、ひょっとして警戒していたとゆうことでしょうか?
しばらく確認するように眺めていましたが接近に移ります。
小さいので最短までよりたかったところですが、残念ながらそれは無理でした。
エビの姿は見れませんでしたが、この大きさならランドールかもしれませんね、同時に撮ってみたいものです。

ホタテツノハゼ属の一種の・・・。 ホタテツノハゼ属の一種の・・・。

<ホタテツノハゼ属の一種の・・・。>

そして最初に証拠写真を撮っておいたほうにも接近を試みます。
こちらはサイズ的にはやや大きめ、体型はオニハゼのスリムな奴みたいな感じですが、「いつものオニハゼじゃあないようだな?」と野生の勘が告げています。(いつそんな、勘が・・・。)
しかし、オニハゼに似ているだけあって、やっぱり満足いく距離までは踏み込めずじまいに終わりでした。
写真で帆の模様を確認して見ると、これは上記、一種の3の雌として載っているのと同じみたい、顔の辺りの感じが違うのが気にはなりますが、「いやー、雌も見れたか。」と納得しかけたとき、証拠用の遠目の写真をよーく見てみると「ん、もう一匹、ペア??」そうです、気が付きませんでしたが、最初は2匹出ていたんです。
だが、この写真を拡大して見ると、後ろに隠れてしまってはいますが、上の雄とされているのとは、違っているように見えます。
はたして、これはいったい・・・・次回へ続く・・・・・といいなあ?

Dive 2 サメノヒレ

今日は透明度もいいし、かなりひさかたぶりにワイドを、と思ったら水中に入ってシャッターを押したとたん表示が消え・・・・「だー、電池切れー。」と言うわけで、1ダイブ、重い荷物を持つ羽目になりました。
でも、余裕です。なにせ3連休ですから。
そんなわけで、イソギンチャクエビファミリーをじっくり観察してきました。
どんどん、大家族になっていきます、なんだか不思議。

Dive 3 くじの川

みなさんは、くじの川って知っていますか?我々がお世話になっている袋港に注いでいる川なのですが、たぶん見たことがあると思います、港の入り口部では水深が浅く、干満の差の影響がはげしいので、なにもいなさそうに見えますが、そんな場所にも暮らす生物がいます。
去年ためしに見に行ってどおしても心残りな、貝(貝かよ。)がいたので、思う存分撮ってこようと今年も行ってみた。
さて、結果は・・・。

クロコハゼ クロコハゼ クロコハゼ&?テッポウエビ クロコハゼ&?テッポウエビ

<クロコハゼ&?テッポウエビ>

貝撮影だけですますつもりがなんと、こんなこんな新事実発覚!
ここは、鉄道の鉄橋橋脚下、「おおっ、なんか見たことないハゼ!」としばらく出てくるのを待って粘っていると、「おおっ、出てきたー!」って、なんか違うものが・・・。
そう、なんと緑色っぽいテッポウエビが・・・・(後半、2枚にテッポウエビが写っています。)、きょ、共生ハゼなん!
う〜ん、橋杭海水浴場の共生スジハゼ以来の衝撃。
しかもこのハゼ、共生するという記述はみあたらないし、クロコハゼ属の魚は日本にはこの1種類だけなんだって。
ううっ、いとしい奴め。
さすがに水深1、7mと浅く、人なれもしていないので、警戒心が強く、かなり待ったのに近寄れないのは残念でしたが、思わぬ収穫でした。
住処は一見、小石とカキの貝殻で出来た、自然の穴のように見えますが、小石の一枚下は砂のようで、テッポウエビも頻繁に掘り出しているようなので、中はトンネルが開いているのでしょう。
テッポウエビはもちろん何かなんてわかりませんけど、キレイそうな奴なのでまた見てみたいですね。

ヒメカノコガイ ヒメカノコガイ ヒメカノコガイ ヒメカノコガイ

<ヒメカノコガイ>

本命は実はこれ、ヒメカノコガイ(間違ってたら、ごめん、専門家の方見てたらよろしく。)。
とにかく貝殻の模様のバリエーションが多く、見る奴、見る奴ほとんど違っているような印象の変わった貝。
昨年、何気なく数枚撮影しただけなので、「今回はたくさん撮るぞー。」と息巻いていたはずなのに、また数枚、気が付いたらフィルムがなくなっていました。
前回、どんなところにいたっけかな?見つけられるかな?と潜るまでは実は不安、潜り始め少しの間は気がつかなかったのですが、何のことはない、石ころの間に埋もれるようにして、あっちにもこっちにもたくさんいます。
ところが見やすいようにと少し小石をどけてみると、結構小さなハゼの様な魚が飛び出してくるので、気になってしょうがありませんでした。
いやー、おもしろいところっす。

アカオビシマハゼ アカオビシマハゼ アカオビシマハゼ

<アカオビシマハゼ>

最後はほっと一息、普通の魚、アカオビシマハゼ。
じっと気配を殺している私の前に、なんの警戒もなしにヒョコヒョコと現れた変な顔のハゼ。
んー、なんかチチブに似たハゼだけど変な模様だなあ、と思っていたら、それもそのはずチチブ属のハゼでした。
覗き込むようにしてこちらを見ている姿は、何かを話しかけたがっているようで思わず笑ってしまいます。
子供のころ海水浴場で捕まえていたハゼってこんな奴なんだろうなあ、なんて思ってしまいました。