本日の天候は先週に負けず劣らずの大荒れ模様、しかも本当は先週で、「今年も潜り納めだなあ。」と思っていたはずなのに、しかも知り合いの忘年会予定を蹴って大ひんしゅくものなのに、なぜか大乗り気でやってきたのは、先週ガイドさんが見つけ、減圧停止中にデジカメ画像で見せられたシマオリハゼ君のせい。
今しか見られないかもとの強い念に押されての今回の行動でしたが、つれないシマオリ君は姿を見せてくれませんでした。
でも、あきらめも付いたし、こんな奴も見つけたので、まあ良かったです。
ヤツシハゼ属 一種の4、だと思われます。
小さいのでヤジリハゼの幼魚なのかなとも思ったのですが、顔つきも違うようですし、体側の黒斑も図鑑の説明のように斜めにあがってっているような・・・・・?微妙ですが。
しかし、ひとつ気になる点が・・・(まさに、気になる点!)、最初何ハゼかわからないものは、ファインダー越しに特徴を覚えるようにしているのですけれど、「う〜んと、セビレに3つの黒点があるハゼやな。」・・・・、そう、両者とも2つの黒点なところ、まあ、ヤジリハゼの(”日本のハゼ”図鑑を前提に話してます。)ほうの写真には良く見るとうっすら黒点だったような部分が感じられますので、個体差か幼魚斑みたいなものかもしれません、なかなか興味深いですね。
でもって、腹の辺りの恐竜の爪あとの様な模様、光ってるってことは、角度によっては見えなくなるような模様なのでしょうか?ちょっと不思議な感じです。
水中ではかなり地味な感じに見えましたが、その恐竜爪あと模様やセビレのたて具合がなかなかかっこいいハゼです。
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今回は2Xテレコン付きなので、寄らなくても大きく撮るのは楽勝です。
ちょっとインチキな気がして後ろめたいのはいつものこと、そしてなんとなく鮮やかな感じが薄れるのはしょうがないといえるでしょう。
そもそもこのクサハゼ団地の様な数が多くいる場合、大きな奴やいい状態の写したい奴は真ん中辺にいることが多く、穴から出ている周囲の奴を無視しきれない私は、105単体では非常に不利、こんなときにはやっぱりテレコンも便利。
でも、寄る努力を忘れそうなので、非常用なんですけどね。
さて、クサハゼ君ですが、今回はホバリングが控えめで、ちょっと不満、前回は巣から離れてほぼ水平状態で浮いているような奴も結構多かったのですが、巣の上で斜めが精一杯、陸上とはうって変わって水中が静かなのが原因?
やっぱり、流れてくるエサがないと元気が出ないのは、ハゼも人も一緒ってことですね、って、人には流れてこない・・・か。
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サンビラ最後は、やっぱりはずせないカスリハゼ団地。
こちらは根際に拡がっているのですが、奥まった崖際のいい場所に、最終ボス的な大きな奴が住んでいて、しかもテッポウエビの方もそれにふさわしい巨大さ!(他のテッポウエビより青っぽく見えて違う奴なのかも・・・。)
ぜひ撮りたかったのさすがにボスカスリは強敵で、撮れずじまいです。
何しろ入り口のすりばち状の竪穴が大きく深いので肉眼では姿が見られるのですがカメラを持つと上半身立ち上がらないと写りません、当然引っ込むけれどその動作も悠然と見えない位置までゆっくり降りていく姿が非常憎たらしい感じでした。
そんなこんなでボスカスリとの見えない距離の攻防を繰り返してジッとしていたら、引っ込んでいたはずの子分どもがポコポコ出てきます。
これはこれでうれしいけれど、今度は近すぎて大変、でもしょうがないのでこいつらを何枚か撮って終了にしました。
来年こそはボスカスリを・・・・って、居るのか?
最後は、シコロサンゴ畑にいって、リラックス。
と、思ったら忘れていました、テレコン付きだということを。
着底できない状態で、しかも今日はちょっとうねりつき〜、いや〜、ピントがあわないあわない、ボケボケです。
手も足もでません、結局この子もまともに撮れませんでした。
うねりがあるときは、あまり出歩かないのか、先週より見かける数が少なく2匹ほど、大きな奴しか見ないので小さいのはどこかに非難しているのかもしれません。
カエルウオってもっと大胆なのかと思っていたら、こいつらはなかなか慎重派で、チョロチョロ動いてはサンゴの中に隠れて、待っても待っても出てきません、「あれ〜?」と思って覗きに行くと、中から見上げているのと目が合ってしまいます、こまりものです。
辛抱強い奴にはこっちも辛抱強さだけど、今年はこれで終わり。
しまらない、終わり方ですなあ、まあ、また来年のお楽しみだあ!