6月3日(日)

Dive 1 備前

オオフトトゲヒトデ<オオフトトゲヒトデ>

前々回のタキゲンロクダイが突いていたフトトゲヒトデがミズガメカイメンを食していると言う話を聞いて、この俄かには信じがたい事実に愕然、確認に行ってみた。
するとこの前の大きなカイメンは細胞が食べられて構造が弱くなってしまったせいか、根こそぎなくなってしまっていた。
そしてその近くにある小さいカイメンまで、全体がまっ白に変色、無残な姿と化していました。
それにしてもあの分厚そうなミズガメカイメンが内部まで食べられてしまうなんて不思議、恐るべしフトトゲヒトデ!!
今回はそのにっくきフトトゲヒトデはカイメンを食べつくしたせいか姿が見当たりませんでした。
かわりにオオフトトゲヒトデを近くで発見、まさかこいつまで・・・・?
とは言え、名前は似ているけどこの2種は姿形はだいぶ違っていて、こちらのほうが見栄えもボリューム感も上々、今まで”サメノヒレ”では何回か見たことがありますが、備前では初めて見ました。
なんだか周囲が白っぽくモヤモヤしているので近づいてよく見ると、白いものが体から立ち上っていました。
思いつくのは放精ですが、こんな体の上面から出るんでしょうか?
そして体表面をよく見るとトゲトゲの間にポリプの触手のようなものが・・・?
う〜ん、変わった奴。

ベラギンポ<ベラギンポ>

ハゼを求めて砂地へ到着してみると、やっぱりハゼは少ない感じ、その代わりちょっと暗いせいかベラギンポがたくさん砂から出ていました。
体の模様がとてもカラフルで綺麗な魚なので好きですが、その細長い体は撮影には向きません、なんだかおさまりきらん!!
中でもセビレの前方部分が非常に長くて優雅なので、広げて浮遊する瞬間が最高!ですが、これがうまく撮れないんだよねえ〜、大抵、前方へ前方へと、逃げる形になるので後姿ばかり、悔しいのでそのうち徹底的に付き合おうかと思うのですが、この一定の距離を開けていつまでも逃げつづけるタイプの魚って闘志が萎えるんだよねえ。

Dive 2 備前

ジャパニーズピグミーシーホース ジャパニーズピグミーシーホース ジャパニーズピグミーシーホース

<ジャパニーズピグミーシーホース>

一本目の帰りがけ、前回グラスワールドで見せてもらったジャパニーズピグミーシーホースが、備前でも見られるとの情報を元に、探して見る。
でも、この前見た感じから、「まず見つからないだろうなあ?ま、それでもいいっしょ。」ぐらいな気持ちです。
「たしか、場所はこの当たりで間違いないはず。」、「そして、グラスで見たときのような環境と言えばやっぱりこのあたりの斜面だよなあ。」と、絞り込んでみます。
「さてと、」と、今日はフォーカスライトを持ってきているので落ち着いたところで、サアーっと照らしてひと眺めしてみると・・・・・「あ、いた!」・・・・「うそ??」てな感じであっさり発見。
ほぼ、この間の個体と同じような色形だったので見つけやすかったようです。
でも、「だーっ、エアーが・・・。」と、エキジット、しかし、今日は客が常連二人だけなので、2本目も備前でOKなのだ。
そこで2本目は、対ピグミー仕様にストロボ3灯で被写界深度を稼ぐことに。
やっぱり、芸術的に周囲をぼかすよりも生物好きには、くっきり写っているほうがいい、ましてや複数の時には絶対条件!とばかりに最近よくやります、装備は面倒だけどね。
見つけた奴を撮影していると、途中から何かが、いきなり飛び込んできて、2匹になりました。
こちらの方は色が背景そっくりでさらに見つけにくそうな奴、「へえ〜、いろんな奴がいるんだあ。」と満足。
実は、本家ピグミーと違って、茶色いだけでイマイチ興味がわかなかったんのが本当のところ。
しかし、よく見ると角のような突起があったりいろんな色があったり、頭の上にヒドラのようなものがついていたりと「とっても、かわいい!」、気に入りました、また行こ!!