・第五章


また突然激しい雨が降ってきた。
僕は急いで近くのビルのひさしに駆け込んだ。
そう思い出のあの場所に。
だけど彼女はもういない。
空が泣いている。
僕もふと悲しくなった。
あの頃の彼女の微笑みをを思い出しながら、いつも通りの時間に会社へ向かい、いつも通りに家路についた。


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