高画質による   万古渓谷の清冽な流れ   平成11年7月11日撮影

国定公園の万古渓谷は、南アルプスの麓を流れる泰阜村の代表的な渓谷で天龍川の支流「万古川」で写真はその上流にあたる。この付近一帯は石灰岩等岩石が多く、その流れは約25キロメートルにも及ぶ清流である。

この万古川は、少々の雨でも濁ることなく清く澄み、その色はコバルトグリーンとコバルトブルーが融和して、何億年もの歳月が、大きな岩石をも白く滑らかな丸い石に創りながら流れつづけている。

自然が創った素晴らしさに思わず深呼吸し魂を奪われ、手杓子で流れの水を飲んだ。そして、そのまま永久に残したい至宝の自然であると思った。

この上流付近では「山女」は棲めず「岩魚」が僅かにいる程度である。諺のたとえにある「水清ければ魚棲まず」で、正にその通りの清冽な流れである。

 

    国定公園万古渓谷の看板     近くのキャンプ地(村営の公衆便所もある)

 

田本から大畑に架かる大沢橋(旧道より)   左京橋(この先トンネル工事中)

大沢橋は、半世紀前頃の小中学生は「ここに橋が出来るといいのに」と言っていた夢の橋であったのが現実となった。

左京橋もいずれ劣らぬ深い谷に架かっている。その先から泰阜村役場に通じるトンネルを現在工事中で完成すると役場もぐーんと近くなる。

社会資本の整備による超近代的な橋が架けられ利便性も増し、自然と見事にマッチして半世紀前とは隔世の感がある。

     昔と変わらぬ田本の風景         駅員が無人となった温田駅

一方、半世紀前と変わらぬ村の風景は、次々と懐かしい思い出が湧き、何時までも変わらない「ふるさと」であって欲しいと願っている。

飯田線の温田駅が駅員がいない駅となっていた。そして、電車は上り、下りとも一日に10本と少なくなっていた。過疎により駅前の賑わいもなく、自家用車の普及により電車の利用客は少なく鉄道は寂しくなった。

  朝霧晴れた天龍川(南宮温泉より)       近代的な南宮峡の南宮橋

悠久の大河「天龍川」は、梅雨の季節のためか、朝から霧で覆われていた。早朝の天龍からの冷気は精気をおび格別さわやかで、遠・近からの競って鳴く蜩のカラカラカラという軽快な鳴き声が 一層快くしてくれた。また、鶯など小鳥達の鳴き声が、大自然の素晴らしい楽園であることを認識させてくれた。

天龍の悠々としてうねった流れは、自然の雄大さと奥深さを感じさせ、流れは以外と早く大河の貫禄を示してくれた。

近代的な南宮橋の下には、多くの燕の巣があり、今年生まれた小さな燕が数十匹群になって、橋の下をスイスイ飛んでいる姿は微笑ましく、自然との調和に心打たれるものがあった。


幽霊幽霊

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    幽霊がでた。今、話題になっています。
   上記「大沢橋」の袂の岩を良くご欄下さい。
  あなたは、何が見えますか。