干上がった川にボラの大群

明石川の河口付近にかかっている大観橋という橋を渡りながら何気なく川を見たら、川面がうぞうぞと動いている。
欄干から身を乗り出して真剣に見たら、これが魚の大群である。
はっきり言って、気持ち悪い。  
で、私が下を熱心に見ているもので、通りがかりの人達が皆皆、足を止めて同じように川を覗く。  
「うわ、すごい」
「こんなん、初めてみるわ」
「網ですくえそうやね」
「手で掴めるで、きっと」
「これ、何やろ、ボラかな」
「ボラや、ボラや」

少し(橋を二つ分くらい)遡ると明石川には今ほとんど水がない。あのボラはメアカとかいう種類で食べられないとか聞いたけど、本当かな。

※'94年は記録的な水不足の年であった。


1994年8月12日

HOME