謹賀新年

今年は元旦が休みだったので、映画サービスデーだ、初映画だ〜と神戸に出た。
…が、大抵の人々は休みで、大抵の人々はあまり遠出をしないらしい。映画館はのきなみ立ち見の表示が出ている。大晦日までハードワークだった身で立ち見はキツい。仕方がないので「Xファイル−ザ・ムービー」を鑑賞。まあ、立ち見は出んわな。この他に『座ってご覧になれます』と書いてあったのは怪獣映画だけだったのだが、そっちにするべきだっただろうか。 帰宅すると年賀状が来ていた(あたりまえだ)。いかん、葉書は買ってあるが一枚も書いてないぞ。電子メールは送ったけど、イマイチ評判がよろしくない。去年も葉書だけ用意して、結局一枚も出さなかったのだ。すでに年が明けているが、とりあえず出そう。と、ちょこちょこっと賀状作成、試し刷りをする。少し手直し。もう一度試し刷り。よしよし、こんなもんだな。と、プリンタに葉書をセット。

…真っ青。

真っ青である。どうも、試し刷り4枚でカラーインクの赤と黄色がつきたらしい。暑中見舞いならともかく、年賀状で真っ青はマズい。しかし、私の次の休みは4日だぞ。明石にHPのインクを売っているような店は知らないし。

考えてもどうにもならない。遅くてもやらんよりゃマシだろう、ということで4日に大阪に出た。本屋を図書館代わりにしたあと、日本橋のインク売り場へ。え? ブラックインクが4800円!? いつのまにそんなに高くなったんだ? かなんなぁ。と思いつつ、カラーインクを探す。

…ない。

古い機種である。だが、10年も経っているわけではない。別に文句も言わず故障もせず、ちゃんと現役で働いているのである。壊れたら新しいのを買うつもりではあったが。取り寄せてもらったんでは間に合わないし、第一、いくらするものやら。インク4本で新しいプリンタが買えるなど、冗談じゃない。この際だ、デジタルプリンタを買うか。

官製はがき用インクリボンが売り切れてメーカーにも在庫がないと言われる。頭にきはじめたが、まあまだ松のうちだ。なんとか腹の虫をなだめすかし、目についたプリンタを買って帰ってきた。インクジェット式、富士ゼロックス製。印刷結果はHPのと変わりないが、カサが低いのがありがたい。

というわけで、1月も5日になってから、年賀状をどっさり投函する非常識な橘であった。ま、気はココロだ。


1999年1月7日

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