とある日曜日の風景

エデちゃん「山陽(電車)が梅田(大阪)までのびたことをご存じですか?」

いきなりマイクをつきつけられた。傍らにカメラを担いだにーちゃんを従えて、サンテレビか姫路のケーブルテレビか。どっちにしても出勤途上でバスが出るまであと3分ではコメントをしているわけにはいかないのであった。ちょっと残念。しかし山陽が梅田までのびて何かメリットがあるのだろうか…

その夜、電車のなか。バレンタインデーの翌日だと言うのに、中年のおっさんが4人、チョコを喰っている。察するところ、あれは同業者にちがいない。売れ残りか現品見本をもらったのだろう。山陽(百貨店)かヤマトヤシキか駅前のダイエーか。聞き耳を立てたわけではないが、会話の内容からもまちがいないようであった。ちなみにウチの場合、現品見本は女ばかりで山分けにしたのであった。紙袋いっぱいのチョコレートっ。あ、鼻血吹きそう…

西明石のラーメン屋。老人のお客が若い店員に説教をたれている。その店ではお冷やはセルフサービスで、カウンターに大きな水差しがいくつか置いてあるのだが、その器に蓋がないのがイケナイと言う。ホコリでも入ると言うのかと思えば

「今でこそ墓地にはバケツなんか置いてあるけどな、昔はみんな家から茶瓶の蓋を外して持っていきよったもんや。せやから、蓋せんと茶瓶から水を入れたりしたら『死人やない』言うて、えらい怒られたもんやねんで。あんたら若いから知らんやろけど、中にはワシみたいな古い人間もおるからな、水をおいとくねんやったら蓋をしとかないかん」

気の毒に、返事に困るにーちゃんであった(笑)


1998年2月17日

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