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仕事がおわって外へ出てみれば雪である。すでに地面には4センチくらいに積もっている。なかなかきれいだ。
しかし風が強く、横殴りにふっているものだから、傘をさそうが屋根のしたを歩こうが半身には雪がふりつもることになる。
もっと最悪なのが車道上の融雪装置である。横断歩道のまんなかに設置するんじゃねえっ。溶けた雪のうえに新しく降ってくるからきたないのなんの。ジーンズの裾がびちゃびちゃだぜ。
きれいに積もった歩道の雪をふんで、靴のしたに片栗粉のような感触を味わうのはわるくはなかったが。600mをそろそろと歩いてアパートにかえりつけば左半身は雪にまみれている。ドアをあけようと、ポケットから鍵をとりだしたらキーホルダーにも雪がつもっていた。
雪の夜は外が静かである。明日は休み、徹夜で本を読むにはいい環境かも知れない。
もちろん窓の雪で読むわけではない(笑)
※この時に読んだ本は京極夏彦の絡新婦の理だった。
'96.12.1