この可愛らしい4匹の仔猫たち。体の割に大きな首輪をしている。以前住んでいたアパートの前にいたのだ。ドコの猫??とか思いながらまずは写真撮影。
で、ほどなく近所の幼稚園児が拾ってきたものであることが判明。親は非常に迷惑そうな顔をしていた。
よかったら一匹どうですか、と言われたけど、そのときはアパート暮らしだったんでねえ(当時は、今ほどペットを飼えるアパートはなかった)。
さて、その翌朝である。
アパートのドアをノックしたのは、昨日の仔猫たちの拾い主の女の子だ。おかっぱで目が大きくて、人懐っこくて、お行儀がいい。彼女は、こちらを見上げて熱心にたずねた。
「うちの猫ちゃんたち知りませんか?」
聞けば、4匹ともいなくなってしまったという。もちろん私は知らない。彼女はうなずくと、隣のドアをノックしに行った。近所中を聞いてまわっているらしい。しかし、当然ながら仔猫が自分で4匹そろって家出するわきゃないのである。昨日の今日で貰い手を見つけたとも思いにくいし、そーゆー親でもなさそうだったし、保健所の開いている時間でもない。車で遠くに捨てに行ったに決まっている。
せめて、一緒に貰い手を探すぐらいのことをしてやってほしいよね。このくらいの大きさの猫なら、わりと見つけやすいんだし。ちなみに首輪はノミ取り用だったらしい。おばあちゃんが「猫にはノミがいる」と騒いだと言っていた。
…かわいそうだよね。