記事タイトル:御指導を! 


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お名前: 染村 哲也   
まささん、こんにちは。

D−28GEとD−28HWの違いは何点かありますが、音・演奏性に影響すると思われる
仕様の違いは2点だと思います。1点は、まささんのご指摘の表板の違いです。D−28GE
はレッド・スプルース(アディロンダック・スプルース)を使用しているのに対し、D−28
HWはシトカ・スプルースを使用しています。D−28GEの「評判」はこの「表板」の違いによ
るところが大きいのではないでしょうか(受けませんね)。D−28GEは1930年代、
D−28HWは1944年のD−28を再現しようとした物なのですが、いずれも当時はレッド
・スプルースを使用していました。具体的な音的な差は、私の認識では、シトカ・スプルース
よりもレッド・スプルースの方が柔らかい音がするという感じです。ただ、ギター全体として
見た場合、側板・裏板も音に大きく影響すると思いますので、使用した材料によって、一概には
言えないと思います。当時のギターの音が好きな方にとっては、これから弾き込んで行くと、
その音に近づいて行くのではないかという楽しみの部分では、レッド・スプルースの方がいい
のかもしれません。

もう一点の違いは、ネックの太さです。現在のD−28は、ナット部分の指板の幅が約42.
9mmでD−28HWもその幅なのですが、D−28GEは、1939年までの仕様で、ナット
部分の指板の幅が44.5mmです。数値的には大した差ではないのですが、実際に弾いてみると
かなり感じが違います。どちらがいいかは、やはり好みの問題なのですが、手の小さい方には
D−28GEのネックは少々太く感じて弾きにくいかも知れません。(ただ、1930年代の
D−28のネックよりは厚みを薄くしてあり、それと比べればかなり弾きやすくなっていま
す。)

その他にも、ペグの種類、ペグヘッド・ロゴのデザイン、ペグヘッド裏スタンプの有無、
ナットの形状、側板補強材の材質と数、ナット・サドル材、ブリッジピン・エンドピン材等が
違いますが、これらは(ナット・サドル材を除き)音や演奏性への影響は小さいですし、ナット
・サドル材であれば後で交換も可能です。

いずれにしても、最終的に決める際ははご自分で弾いてみるのが一番いいと思うのですが・・・
ご参考になれば幸いです。

お名前: まさ   
近頃とみに評判の良いD28ゴールデンエラ、そのせいかどうか、結構価格がお手
ごろになっているハンクウイリアムス、トップのスプルースの種類が違うのは知
っていますが、それ以外にはどのような違いがあって、弾いたときに差を感じる
ものなのでしょうか?
自分で弾いてみれば話は早いのですが、土地柄そうも行きません。どちらにも興
味があって、ゆくゆくは、と考えておりますので、是非御指導いただきたくカキ
コした次第です。
よろしくお願いいたします。

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