記事タイトル:「鳴る」とは? 


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お名前 Name: aya−yu    URL
ロバート・バークレーの「歴史的楽器の保存学」では
「演奏者も聴衆もよく知っている『弾きこみのプロセス』」について
「できあがったばかりの木製楽器とそれが演奏状態に置かれた場合との間に生じる変化に
ついては説明のつけようがない。」とされています。
一部には、強制的に振動を与え続けると木材の硬さが増し、振動減衰率が低下する
といった研究結果もあるようですが、もともと樹種の物理的・機械的性質に関するデータには
ばらつきがあるため、結果の解釈は難しく、メカニズムはわかっていないのが現状のようです。

また、確かにプロの方たちはご自分の楽器を
「多くの演奏時間とその技術で鳴るようにしてしまう」のだという話を聞いたことがあります。
(私自身もプロの方の所有されていたギターを弾かせて頂いたことはあり、
その意見に納得もしています。)
でも、私はアマチュアの方のギターの中でも「よく鳴る」ギターを弾いたことがあります。
それは、その方が十年・二十年・・・と弾きこまれたギターであったり、
何人ものオーナーの間を何十年も丁寧に弾きこまれ続けたであろうギターであったりもします。
(もっとも、「よく鳴る」という概念自体が、客観的な数値等で確認したものではなく
自分自身の経験を元にした相対的な感覚であるとも思いますが・・。)

蛇足ですが、私の「実験」を下記にご紹介します。
「鳴らないギター」が鳴るようになるかどうかは、「弾きこんでみないとわからない」とも
思います。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/index3.htm#44
[2005/07/17 23:59:35]

お名前 Name: 職業演奏家   
ギターに限らず一般的なアナログ楽器は上手い人が弾き込むとほとんど良い音に
化けていきます。
アマチュアの方の所有楽器でよく鳴っているなと感じたことは皆無です。
要因は多いと思いますが現実です。
いい楽器を手にする近道は自身の音楽力向上、それしかないでしょう。
[2005/07/14 13:42:07]

お名前 Name: max   
「弾き込めば鳴るようになる」という都市伝説について

この俗説は、ある意味、真理かもしれませんね。
下手な人や初心者が始めのうちはキチンと鳴らせなかったギターを弾き込む(練習する)事
により、キチンとギターを鳴らせるようになった。と解釈すれば・・・

あとは、余程超人的な5感の持ち主以外は感じ取ることが出来ないのでは?

鳴るようになったと言われる方の多くは、上手くなったか、思い込みでしかないと思います。
[2005/07/14 13:16:33]

お名前 Name: tenten   
音の通らないギターが通るようになったり、反応の悪いギターが繊細になったりは
しないと思います。
大きな音の出ないギターが大きな音が出るようになるのは、良くあることです。
中々ギターをしっかり鳴らせる人はいないですし。
[2005/07/13 11:03:04]

お名前 Name: gibson野郎   
Jさん、これまたわたしのJ-160E経験によると、

>鳴らないギターはこれからも鳴らないのでしょうか。
>それとも弾き込めば改善されるのでしょうか?

鳴るようになるが、”そこそこ”ってところだと思います。わたしの現行J-160Eは
最初はあきれるほど鳴らんかったですが、しつこく5年ほど弾き続けていくうちに
音量は大きくなってきました。たぶん材が乾いてきたのとあとはやはり音の振動が
材に好影響を与えたんだと思います。

ただし、音色、つまりトーンでいうと話はまったく別でこれを100年弾き続けても
60年製オールドの音色にはならないと思います。これにはいろいろ原因は
あるんでしょうが、やっぱり材と職人(あるいは加工の)質の違いではないでしょうか?
[2005/07/13 10:49:55]

お名前 Name: J   
鳴らないギターはこれからも鳴らないのでしょうか。
それとも弾き込めば改善されるのでしょうか?
教えてください。
[2005/07/13 04:39:28]

お名前 Name: ウェラー   
個人的に鳴るギターというのは、サスティンが長めに感じ、音が大きく太く、楽器全体で
音を出してる感じがします。その反面、ならないギターは一発目の出音ははっきりしてい
るんですが、特定の箇所で音を出しているかのようです。
身近な例で言うと、声が通る人っていますよね?通る声と、通らない声で比較してみると、鳴る鳴らないの違いと似ていませんか?いかに空気振動しているかってのがカギの
ような気がします。
私の経験で説明しますと、何本か引き比べていると各ギターの違いを感じ、いつのまにか
鳴るギターを身体で覚えてしまった、習得したような気がします。
みなさんは楽器屋さんで鳴るギターに出会うと試奏する時間が長くなりませんか?
急に上手くなった気にもさせてくれますよね?
[2005/07/13 01:59:30]

お名前 Name: gibson野郎   
みなさん、こんにちは。なんせ無骨なGibson野郎ですので、経験もGibsonモノの
話なのですが、それも M社ではゆめゆめつくろうとは思いだにしないであろう(笑)、
J-160Eの現行モデルと'66年製オールドをともに所有して引き比べての経験談です。

最初に入手した現行モデルを弾いていた時点では、恥ずかしながらギターの音色も
まったくわかりませんでした。確かに”鳴らない”といわれるのはその通りだなぁ
と感じていましたが、まあジョンレノンが好んだといわれるジャキジャキ感はでて
いるかなと感じておりました。

しかしそれも、66年製ビンテージを入手するまでの話でした。
明らかに音色が違うのです。音量が大きくないJ-160Eなので特に音色の違いを
感じた側面もあったかと思います。 66年製の音色はマイルド、かつしなやか。
絶対的な音量は小さいながらサスティーンもしっかりあります。現行モデルの音色を
質の悪い木綿だとすると、66年製のほうはまさに絹の肌触りです。それでいて、絶対的な音量は変わらないのです。
このモデルはP90のピックアップがついているので、アンプにつなぐとさらに違いは
歴然。現行モデルはなんか鼻が詰まったような変な音であるのに比べて、66年のほうは
上質なジャズギターのようなふくよかな音がそのままででます。
これはわたしの印象ではなく、この2つのギターの音を聞いた人ほとんどすべてがオールドのほうの音のよさをくちぐちにほめました。
で、私なりの考え的にはやはり鳴るというのは音の大きさも入るでしょうが、究極的には
よい音色というファジーなものに行き着かざるを得ないんではないかと感じています。
個人の好みの違いももちろんあるんですが、同時によい音色というのはそこらへんの
小さい個人の好みの次元を超えて鳴っている音である。なんかわけわかりませんが、こんなところでしょうか。
[2005/07/12 18:12:58]

お名前 Name: Turky    URL
こんばんは
ご質問、極めて難題だと思います。
Big Moonさん、D45 KANEDAさん 双方のお考えを全て含んでいるのだと
思います。こうしたBBSなどでの表現は「言葉」を使いますから、なおのこと難しいし、
音質に直結し、全てを端的に表現できる言葉は、今のところ見つかりません。
でも、「鳴る」とは、とっても気になる言葉でもあるのです。

最近、わたくしが感じた事を書いてみます。参考になれば幸いです。
現有の5台(URLを参照くださいませ)のギターで簡単な実験をしてみました。
1:一台づつ、サウンドホールを自分側に向けて、ひざの上に置き、
  全弦開放でジャラーンと弾いてみました。
  (楽器屋さんでは、店員さんやお友達に弾いてもらうといいです)
2:弾いたときに、ギターに正対し、よーく耳と目を凝らしてみました。
3:ギターの「どの辺から」「どんな音」が聞こえるのかに神経を集中してみました。
4:1から3を何度か繰り返した後、ジャラーンと弾いた後に、表板に掌で
  かるく触れてみました。(表板の振動を手で止めてみた)
5:裏板を自分に向けて、聞いてみた。

結果を言葉で表現するのは、また難しいのですが・・・
大別して、
A ほとんど弦からの音しか聞こえない(弦鳴り)
B 何処とは解らず、表板全面から聞こえる(胴鳴り)
C 表板だけではなく、後ろからも聞こえるように感じる(言葉は?です)
D 弦の音が僅かに突出し、胴体からの音が混ざって聞こえる(歯切れがよい?)
E AからDが混合された感じで、突出した印象がない

BとCのギターは、4の実験をすると、触った箇所からの音が消えてしまいます。
とても解りにくい表現で申し訳ないのですが・・・

ギターの評価項目の一つとしての「鳴る」は
「鳴る」か「鳴らない」かのゼロOR1の判断ではなく、
・・・どのような「鳴り方」をするギターなのか・・・が問題なのだと思います。

わたくしの結論は、KANEDAさんの
「色々なギタ−を多く弾かれて、経験を積むと理解できると思います・・。」
を実践なさるなかで、前述の「違い」を実体験として「感じる」ことで、答えとして
理解できるのではないでしょうか。

長々と偉そうに書いてしまい、大変失礼いたしました。
[2005/07/11 22:41:14]

お名前 Name: D45 KANEDA   
『よく鳴る』というのは、『よく鳴く』と置き換えれば解り易いと思います。
音量は鳴るという過程要素の一部でしかなく、
プラス音の艶・バランス・立ち上がり方等々によって鳴りは形成されます。
一般的に音の大きさに比重がいきやすいですが、そんな単純なものでは無いと思います。
色々なギタ−を多く弾かれて、経験を積むと理解できると思います・・。
私はそう思いますが・・・。
[2005/07/11 11:03:42]

お名前 Name: Big Moon   
ある程度のレベルのギターであれば、強く弾けばそれなりの音量では鳴ってくれます。
私が思う鳴るギターは、軽く弾いても大きな音が出るということです。
絶対的な最大音量のことではありません。そういうギターは鳴るギターではなく、
大きな音が出るギターと私は言ってます。(これはあくまでも私見ですので、参考まで。)
[2005/07/10 20:53:06]

お名前 Name: 初心者   
よく、「弾き込むと鳴るようになる」とか「このギターは鳴ってるね」と言いますが、
いったい「鳴る」とはどういう状態なのでしょうか?
音がでかいということ?
[2005/07/10 13:47:54]

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