記事タイトル:素人の疑問。スタイル“18”は何故に質素なのか?
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お名前 Name: MASAKI
数々のコメントをいただき、感謝します。
欲張って2つの質問を入れたためボヤけてしまいましたが、
それぞれ明快に回答いただけました。
>>そう言うギターが好みであれば、誰がなんと言ってもかまわないのではないでしょうか。
この結論が得られただけで満足です。
マホにアバロンという“喰いあわせ”が、素人の思いもつかぬ副作用を起こして重大な問題が起こったりしないかと
心配しておりました(笑)
近い将来ですが、スプ+マホボディで、カッタウェイのエレアコ、
アバロンバインディングはトップ外周とサイドとバックとヘッド外周とネックヒールにも
入れてやろうと思っております。ただし残念ながら、マーチン社にオーダーするだけの予算はありませんので、
国内手工メーカーから探してみます。
ありがとうございました。
[2005/11/19 20:13:07]
お名前 Name: sug
まず、スレ題に関しては、
>スタイル“18”は何故に質素なのか?
それは、マーチンの方針です。
原則として、マーチンでは、スタイル番号が大きくなるにつれて、装飾が増えると
言う風になっています。(メイプルボディの60番台等の例外もありますが)
そのため、現行では、40番台以上がアバロントリムなどが施されす。
(かっては、スタイル30のアバロンロゼッタ等の仕様もありました)
これらのスタイルの番号表示は1850年代に始まったことで、D18やD28もその仕様に
よるドレッドノートボディのギターということです。
けして、D18のためにスタイル18の仕様を作ったわけではありません。
また、スタイル41はD41と共に、1969年に始まりますが、スタイル42は1800年代後半から続く伝統のスタイルです。
(D-42自体は1本の例外を除いて、最近できたモデルですが)
また、マーチンによるマホガニーの使用は1906年のスタイル17からで、それ以前の
スタイル18はローズウッドのサイド・バックを持っています。
その後、マホガニーボディは、10番台、ローズウッドボディは20番以上と言うように
なっていますが、それは別の理由からです。
>マホ系の“18”は、何故に同様のグレード展開がなかったのでしょうか?
グレード展開がないのではなく、スタイル18の仕様をグレードアップして、
アバロントリムを使うなどすれば、40番台のスタイルになってしまうということです。
これが、「スタイル“18”は何故に質素なのか?」の1つ目の解答です。
次に、マホガニーボディのギターにインレイワークが少ないと言うことですが、
まず、インレイワークは装飾であり、高級感や豪華なイメージを持たせるために用いられ、グレードの高さの象徴のような物です。
ところが、マホガニーは木材のグレードで言えば、ローズウッドより低くなります。
それは、ギター用のトーンウッドとして劣ると言うことではなく、木材として安いと言うことです。
(これは指板やブリッジにローズウッドとエボニーが使い分けられることと同じです)
そのためギブソンをはじめ、以前はマホガニーは下のクラスや、それこそスチューデントギターなどの
廉価版に用いられてきました。そして、グレードの高いギターにはローズウッドと言う構造がギターの世界には存在します。
その中で、安いギターに派手なインレイワークを施して、価格を上げることは、
販売戦略から見て、正しい手法ではないことはわかっていただけると思います。
(ギターを高く売るには、ローズウッドボディにインレイワークを施すと言う方が
一般的と言うことです)
ただ、最近のマホガニーの人気が高くなってきたこともあり、少しずつですが状況も
変わってきているとも恩われます。
ベトナムで作られている「Ayers Guitars 」等は全機種アバロンインレイが施されながらも、
比較的安い価格を売りにして販売されています。
また、各メーカーもカスタムオーダーの門戸を開いてますので、マホガニーで、
派手な装飾を施すのも以前に比べれば、可能になっていると思います。
どんな材料を用いて、どのような装飾を用いようと、それは個人のかってであり、
それこそ、ナッシュビルのカントリーシンガーなどは、元々派手なJ-200などのギブソンのギターを
よりデコレートして使ってます。
MASAKI様がそう言うギターが好みであれば、誰がなんと言ってもかまわないのではないでしょうか。
[2005/11/17 21:03:12]
お名前 Name: 匿名希望
ギターは、あまり歴史のないアメリカ人にとって「文化」そのものなんですから、
マーチンギターというのは、そういうものなんじゃないでしょうか。(答えになってない!)
[2005/11/17 12:40:19]
お名前 Name: 隠居
単純に売れないからでしょう。
商売ですから売れればやりますよ。
Gibsonはマホ・ローズ・メイプルみんな派手系ですよね。
[2005/11/17 10:44:00]
お名前 Name: 匿名
派手なインレイ入りギターがローズ系のギターにしかなければ、
インレイ入りのギターが欲しい人は一般的にマホより値段の高いローズのギターを買わなければいけません。
そういう経営策じゃないですかねぇ。勝手な推測ですが。
[2005/11/17 00:28:32]
お名前 Name: MASAKI
よしだ様、ライカはロ−リング・スト−ン様、
素早いレスをいただき、ありがとうございます。
>>受けてくれるのではないでしょうか
数十万を支払うオーダーですから、受けていただくのは可能だと思うのです。
マホとアバロンが、なんらかの理由で相容れない理由がない限りは・・・
>>マホは素朴な外観と言う固定観念があるせいか・・・
そう、その固定観念が問題なのでしょうか。その固定観念を作ってしまったのが“Martin D18”だとしても、
何故に70年以上も、その観念が覆されなかったのか・・・?
マホ好きの派手(貝)好きが少ないから?
ローズは音質も木目も派手、マホは音質はウォームで木目も地味、
そんなわけでマホには過剰な装飾は不似合い・・・。
それだけの理由でしょうかねえ?
[2005/11/16 22:38:56]
お名前 Name: ライカはロ−リング・スト−ン
>MASAKI様
確かにそうですよね。余談ですが去年くらいに藍侍医でマホサイドバックのマ−チンのOM42売ってました。マホは素朴な外観と言う固定観念があるせいかなんか違和感を
感じましたね。あと自分はソリッドヘッドの12Fジョイントの0や00なんかも違和感を感じます・・・。
[2005/11/16 22:27:42]
お名前 Name: よしだ
マーチンコピーで定評のある愛媛のシーガル製OM−42を見たことがあります。
受けてくれるのではないでしょうか。画像の載っているところがありますね。
http://www.kvision.ne.jp/~guitar/ss50c.html
[2005/11/16 22:25:25]
お名前 Name: MASAKI
URL
以前、こちらでご相談にのっていただき “HD-28V” を購入しました者です。
ド素人の素朴な疑問に対し、なにかコメントいただければ幸いです。
1931年に登場した2機種、マホ・ボディの“D-1”とローズボディの“D-2”。
それぞれが現在の“D18”と“D28”の原型となり、その“D28”に派手な貝インレイを入れて
装飾するのが流行ってインレイの専門業者まで出現、メーカー自らもヘキサゴンインレイの“D41”を発売。さらに、上級の材や古式ゆかしきブレイシングを施した“D42”へと展開・・・
という感じに理解しております (ニュアンスの違いのご指摘には甘んじるとして)。
さて、ローズ系の“28”が かくも派手に進化していったのに比べ、
マホ系の“18”は、何故に同様のグレード展開がなかったのでしょうか?
現在ラインナップされている“18GE”も“18V”も、材やルックスをヴィンテージ風にしたもので、“40系”とは位置づけが違うわけですし・・・。
この件に付随して、もう1件質問させてください。
国内外の多くのギターメーカーがマーチンコピーからスタートしていますが、
ローズ系ボディのモデルが、地味なのから派手(アバロンの多さという観点で)なのまで選べるのに対し、
マホ系ボディのモデルはたいていが地味なのばかり、というのは何か技術的あるいはデザイン的な事情があるのでしょうか?
例えばコア材モデルでもアバロントリムのものをよく見ますし、
メイプル材モデル(マーチンよりもギブソン系になりますが)にも派手な装飾がよく似合います。
小生の知る限り、どうもマホ系ボディにアバロンギラギラトリムというのをあまり見かけないのです。
伝統的にそうだから、なのか、なにか合理的な理由があるのか?
いかがでしょうか?
(『そんなもん、オマエが探せていないだけで、たくさんあるよ』とか、
『派手なマホギターが欲しけりゃ、オーダーすればいいじゃん』といったご指摘も覚悟しております。
派手なマホは、“BagsGear OM50”等しか存じません。
実は、国内メーカーに『style-45のマホモデル』をオーダーしたいと思っているのですが、
『マホにアバロントリム? あんた、分かってないねえ』などと
言われるのが怖くて(笑)まずこちらに質問させていただいております・・・)
[2005/11/16 22:16:27]
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