記事タイトル:マホガニーについて 


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お名前 Name: ハル   
>そろそろ考え直しても良いのではないか?
それをやらないのはやっぱり保守的なんですよ。
[2003/04/29 17:53:05]

お名前 Name: Tsuge   
興味深い話です。
モダンクラシックには「変える必要がないところまで完成した」イメージがあり、
それゆえ保守的かつ伝統的なスタイルを守っていると思っていましたが。
ここにもセゴビアの影響がこんなにも色濃く!オドロキです。
ホールでの演奏を前提に遠達性を最重要視したときに、あの世界では
ローズ系こそが最高の素材と認識されているんでしょうね。
なにせ歴史と弾き手のグレイトさが鉄弦とは違うから、
異論を放つ余地がない(笑)。

小生、身近なところに、ヘルマンハウザー(2世)のオーナーがいます。
2本あるのですが、両方ともかなりテンションが高く、
全体的に剛性感高く作ってあり、素人の小生にはとても鳴らしきれません。
自分が弾くのとオーナー氏が弾くのとの出音の違いに、唖然とするばかり。
ホント弾き手にも高い技術を要求する世界です。
このあたりのシビアさは鉄弦と大違いのように思えます。

あとモダンクラシックといえどもネック素材はマホガニーです。
その長い歴史の中で、マホをボディに使うと言う発想がなかったとは思えません。
やっぱりニーズに答えられる音ではなかったのでしょうね。
19世紀ギターで多用され、ハウザー1世にも見受けられた、
メイプルのボディも淘汰されたようですしね。

それとも、かのダキストが言ったように「ローズウッドは家の壁を作る木で、
楽器に使うものではない」的風潮がマホガニーにもあったのかも。
なにせマホは、モダンクラシックが発展した欧州においては
家具材として人気ありますからねぇ。
[2003/04/24 17:18:06]

お名前 Name: gaku   
私は下手の横好き(笑)というやつでたいして弾けませんがだらだら続けています(笑)
現在のクラギの原型にあたるトーレスのボディー形状をトーレスタイプと一般に呼びますが
普通目にするクラギのボディーは少し違いトーレスタイプをロングスケール化して
ボディーも大きくなっています。これを一般にグランドコンサートタイプと呼んでいるのですが
これは鉄弦のドレッドノートに相当します。
(トーレスタイプはOOOに当たり以外と本質的キャラクターも結構似ています)
コンサート用で無ければマホボディーのクラギも割合作られハイレベルなものも存在しますが
純コンサート用はどれも似たようなボディーで似たようば素材になっているために
保守的に見えるのは十分理解できます。 
理由は簡単で限界まで来ているために余裕が無い為だと思っています(笑)
キャパ千人以上の大ホールで生音(マイク無し)で隅々まで音を通そうとするには
色々と無理が出てきます。
まずギター本体では寿命が短くなっています。
当然 構造や製作技術で変わるのですが作りが一流の場合は材の質が寿命を結構左右します。
D−28クラスに使用されている材より1ランク上くらいの材を使用したと仮定して
使用者がプロ乃至一日数時間は弾くコアなアマが使うと
早いときには10年くらいで寿命が来てコンサート用としては使えなくなります。
(よく弾き潰すと表現されています)
材も作りも最高レベル(当然値段も最高(笑))で基本的に50年くらいで
それ以上保つものも存在しますがごくごく一部の極めて例外的存在にすぎません。
(あくまで大ホールでのコンサートに使用出来るかと言う意味での寿命です)
したがってクラギではオールドという概念があまり無く基本的に全て中古です(笑)
(極限られた少数だけは古くなっても本来の能力を維持しそれらはとてつもなく高く
なりますが)
弾き手にも要求が厳しく 本当に大ホールでの真価を発揮させる事が出来るのは
プロの中でもさらにその中の一部にすぎないと感じています。
(音楽性の有無とは別の話です)
そんな中でも有る面では鉄弦より改良が大きく例えばブレーシングパターンでも
大きく違う(ギターに詳しく無い人が一目で違いが判るくらい)例を数えても
10種類以上は軽く有ります。(一流楽器のみの場合です)
別スレで話題になりましたが早くから側板の合板化や二重胴も作られています。
(クラシック系の弦楽器で唯一一線級の演奏者の大半が新作楽器を使用しています)
ここまで来ている現状をさらに飛躍させるためには通常の手段では無理だと考え
中には D−50級の材を使用して寿命が数年!その代わり飛躍的な向上を果たしている
とんでもないギターも存在します。(いわば使い捨て超高級ギターです(笑))
ここから私個人の考えになるのですが クラギに限らず大ホールで独奏楽器を使う場合は、
生音絶対という風潮を止めて素直にマイクを使うようにすれば色々大きく良い方に変化する
と考えています。
 バイオリンは通常鉄弦を使用していますが 本ガットないしはナイロンを使用して
楽器もそれ専用に調整し直せば音楽的表現力が大きく向上します。(こちらの方が本来のバイオリンです)
ピアノも現在のシュタインウェー系だけでなく大音量、大迫力におされて淘汰され現在は
存在しませんがかって主にウィーン系と言われた遙かに繊細な表現力をもつピアノも有りました。
 クラギにしても生音は200人〜300人くらいまでの小ホールでそれ以上はマイクを
使用するなら現在のグランドコンサートタイプだけでなく先に挙げたトーレスタイプも
使用できます。材も音色的な魅力だけで選択出来て問題のマホもターゲットに入りますし
主にタッチの面で奏法的にも自由度が広がり さらにはクラギ弾きが一度は夢見る(笑)
カッタウェーが可能になると考えています。
(現在の純コンサート用ギターとしてのカッタウェーは多くの人が試みましたが
成功例は私の知る限り存在しません)
 遠達性が必要か?と聞かれればそれは必要だとは思いますが 物事には限度が有ります。
あまりにも度が過ぎた要求は他の部分で色々と無理が来ます。
そろそろ考え直しても良いのではないか?と個人的に最近思っています。
[2003/04/23 14:47:01]

お名前 Name: 健太   
いやいや私もgaku様の奥深い知識やお力をお借りしたく、時代背景やガット特性について
更なるお答えを期待させていただきました。本当にgaku様の謙虚なお力には頭が下がり
ます。本当にありがとうございます。

でもshirabe様がおっしゃる封建的というか、厳格な古典音楽の習わしのようなものを感じた
のは確かでした。なにせ私は基本はブルーズなもので。マホマホ(笑)
[2003/04/23 09:28:46]

お名前 Name: アコキング。   
「スチール弦とナイロン弦」スレ↓で、クラギ弾き様とGAKU様にはお世話になりました。
お二人ともクラギでのキャリアが相当ある方だとお見受けします。という事は滅茶苦茶巧い
ということですが、私自信はクラギはたかだか大学での4年間のみなので大した事ないです。

GAKU様は、健太様の「ガットギターの作られた時代背景やガット独特の特性など関係ない
でしょうか?」という疑問に対して回答されたのだと思います。

という訳で、調様(某サイトではお世話になっております)、セゴビア/トーレス/ヘルマン
ハウザーというコアな名前が出てきても「ゴチャゴチャした屁理屈」などと仰らずにBLUE
SBOY様のような対応をお願いします。マーチンもOO−18Cというマホガニーの名器を
作っているのですから(爆)。
[2003/04/23 03:26:46]

お名前 Name: BLUESBOY   
shirabeさん、そりゃないでしょ(爆)。せっかくgakuさんが「しんみり」と奥のふか〜い
クラシック・ギターの世界を語ってくださっているのに。いやいや勉強になりました。

でも、ローズ系の持つ「音色の魅力以外の要素」っていったい何なんでしょうか。「香り」
かな???
[2003/04/22 07:17:50]

お名前 Name: shirabe   
極めて個人的な意見ですが・・・・ゴチャゴチャした屁理屈は置いといて、
封建的なクラシックの世界では、マホガニーという材が認知されなかっただけのような気が
するのですが・・・・?(~_~;)
Martin社からは18のナイロン弦タイプが発売されてましたよね。
[2003/04/21 23:37:57]

お名前 Name: gaku   
鉄弦でローズウッド並みのワイドレンジを確保しているマホも現に知っていますし
別にマホが悪いとは思わないのですがコンサート用クラシックの場合は、
要求が極端なのです。コンサート用クラシックのボディー材がローズ系で
ほぼ統一されたのは案外新しくはっきりいえばセコビア以後です。
本来サロン用の楽器だったギターはあまりコンサートに向かず一時期衰退します。
約100年前にトーレスが現在のギターの原型を完成し当時ほぼ唯一といって良い
コンサートギタリストのタルレガ(アルハンブラの作曲者)がそれを使用し
小ホール向けのギター及び奏法がある程度確立されます。
この時点までローズ系は有力では有りますが幾つかある素材の一つに過ぎませんでした
その後 セコビアが出現しクラシックギターのスタイルが一変します。
セコビアはピアノやバイオリンなどと同等に大ホールでの独奏楽器としてのギターを
確立します。トーレスを旧式と切って捨て 名器サントスエルナンデスも
後にヘルマンハウザー(一世)が完成するに及んで躊躇無く乗り換えています。
セコビアは絶えずより良いコンサート楽器としてのギターを追い求めていました。
ナイロン弦が開発されると真っ先に評価しナイロン弦に乗り換えたのもセコビアです。
(この為世界中で一気にナイロン弦への乗り換えが行われています)
大ホールでの演奏でギターはいわば極限状態で使われます。
しかもその状態で全ての要素が万遍なく求められます。
名工が最高の材を使い極限まで作りこんだ場合「物理特性」では
現在のところローズ系がベストの選択になってしまいますが
別にマホが悪いというわけではなく極限状態でのほんの少しの差さえ
問題にした場合の選択です。また音色の魅力以外の要素も考慮されている
為です。
[2003/04/21 21:13:03]

お名前 Name: 健太   
みなさんこんにちは。
gakuさんの言う〈車でいえばF1マシーンのように極めて特殊な存在〉の説明
は非常にわかりやすいと表現だと思います。

しかし、〈音がワイドレンジでフラットで有りまた極力長大なサウティーン
徹底した遠達性 その他 etc・・〉とは特別ローズ系だけの特性だとはあまり
思えません。

私は選び抜かれたマホガニーの音にも充分な表現力、遠達性があるように思い
ます。(個体差もありますが、低音が弱いとも個人的には感じません。)
ガットギターの作られた時代背景やガット独特の特性など関係ないでしょうか?
[2003/04/21 18:18:56]

お名前 Name: gaku   
クラシックギターの高級機はステージでのクラシック演奏に特化した
能力を求められます。音がワイドレンジでフラットで有りまた極力長大なサウティーン
徹底した遠達性 その他 etc・・
通常ギターに使われる材の内 「物理的」な特性が一番良くなるのが
ローズウッド系列ですのでほとんどがローズウッド系で作られています。
これは音の魅力以外の要素も徹底的に求められている為です。
車でいえばF1マシーンのように極めて特殊な存在ですので
クラシックギターに使用されないからといってマホガニーが悪い訳ではないと思います。
[2003/04/21 10:27:36]

お名前 Name: Mr.アホガニー   
D18、GEなどマホガニーで結構いい音出すものありますが、
クラシックギターのマホガニー材を見たことありません。
廉価版ではなく高級機種です。独奏楽器で華麗な音色を醸し出すには
マホガニーは不向きなのでしょうか?
ご意見お聞かせ下さい。
[2003/04/20 10:52:01]

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