あれは高校の夏休みで北海道の苫小牧へ達と行った時のことだった。「港祭り」
みたいのやってて広場の中央にちんけなステージがあって、なにやら音楽が聴こえて
くるので、ステージ脇へいってみると、なんとデビューしたての「ふきのとう」
のお二人がギターだけでライブ中、無料なのにあんまり人もいない。ラッキー
ってなわけで、しばらく真近で見てた。曲間のトークで細坪さんが「白い冬」
でプロデビューしてやっと念願のMartinを買いました。嬉しくて
しくてもう夜も抱いて寝てます。」とまあこんな内容だった。
俺もさすがプロはやっぱりMartinかーなんて憧れのまなざしで
そのお二人おそろいの真新しいD−28を見ていた。
そんで彼らの出番が終わるやいなや、乱入風に長髪にバンダナ男がギター
片手に登場だ。そのときは俺もよく知らなかったが、沖縄からかけつけた
という「佐渡山 豊」だった。憶えてるのはやけにテンション高くて
観客をのせるのもうまかったことぐらいだ。「ふきのとう」
は前座だったのだ。俺の中では「ふきのとう」方がメジャーだったので
ちょっと意外な感じだったよ。
それにしてもいい時代だったな。あれからもう35年ぐらいになるのか。
以上 よくいるギターオヤジのつぶやき。
[2008/05/25 22:04:43]