記事タイトル:ネック起き 


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お名前 Name: のあ   
アメリカの気候の話が前出てましたが
以前一年間留学してたオハイオ州の夏は東京と変わらない程
蒸し暑かった地域でした。(気温・湿度共に)
「アメリカの夏はどこもカリフォルニアのように乾燥してるかと想った」
・・・とある友人に言ったら、「全然。多くの地域は湿気が結構あるよ」
と云われました。

そして冬はマイナス20℃位にはなり、乾燥度は日本の本州の冬とは
けた違いな程乾燥します。一年を通しての温度・湿度の変化は本州の比ではないと感じ
ました。アメリカもギターには結構過酷な環境な地域は多いと想います。

雨も結構降るし。オレゴン州なんかは「雨の州」と云われるくらい
年間降水量が多い。
NYも夏は確か蒸し暑かったような気がするし。

日本で想像される、「乾燥したアメリカ」とは
(カリフォルニア等の砂漠地域)、或いは(秋冬に限っては)ということだったり

屋内でのエアコンがきちんと完備されてて、移動もエアコンの効いた車で、、、
などの生活環境もモノをいうのかも知れませんね。

しかし、確かに「日本は年間を通して常時ある程度の湿度が在る」
というのは実感します。(東京の冬の乾燥度はオハイオ/NY/ワシントンDC等のそれに
比べれば湿気がそうとうある方だと、感じます)

逆にギターにとって、アメリカのように一年の中である季節に徹底的に乾燥する、
というのが良いことなのでしょうかね? 判りません。。。
温度・湿度が激しく変化する、という方も楽器にとってシンドそうだし。。。
[2006/08/28 12:44:06]

お名前 Name: 4333   
友人が楽器屋やっていますが、ギターの調整をするときはブリッジ側で
弦をはずして、束ねてからやってます。私も指板の掃除や点検等で同様に
しております。ペグ側なら弦交換になりますね。
[2006/05/31 16:15:03]

お名前 Name: ローリング40   
アコキング。さん
あ、そうか。弦をゆるめれば、ブリッジピンをはずすのも、また元に戻すのも簡単ですね。
目からウロコ、コロンブスの卵でした。
ありがとうございました。
[2006/05/31 15:21:48]

お名前 Name: ビンゴ   
マーチン巻きなら、アコキング。様の推測の方がより正解に近いと思います。
[2006/05/31 13:28:28]

お名前 Name: アコキング。   
私の推測では逆でブリッジ側を外していると思います。
木男は常にこの方法で、そのほうがペグ側を外すよりも復旧が楽だからだそうです。
[2006/05/31 00:48:53]

お名前 Name: ローリング40   
ビンゴさん、早速にありがとうございます。
やっぱりそうですよね、弦を張ったまま固定されたら困りますよね。
ただ私は、いわゆる「マーチン巻き」をしているので、はずした弦を
巻き直すのは相当大変かなと思ったのですが、プロの技術をもって
すればそんなことはないんでしょうね。
[2006/05/30 22:13:03]

お名前 Name: ビンゴ   
こんばんは、ローリング40様!
通常、アイロン矯正は弦を張りっぱなしでは行いません。
おそらく、ペグ側を外して束ねておいて(ブリッジ側は
そのまま)矯正作業が終わったら巻き直したのだと思います。
そういう感じで作業しているのを、ギターショップのリペアー
コーナーで見かけますので、そう思いました。
[2006/05/30 21:38:05]

お名前 Name: ローリング40   
話を元に戻して恐縮ですが、ちょっと気になるので、ご存知の方教えて下さい。

ネック矯正の修理が終わってギターが帰って来た時、修理に出す時に張っていた
弦がそのまま張ってあったのですが、ヒーター及びクランプによるネック矯正の
作業って、弦を張ったまま行うのでしょうか。
それとも、いったんはずして修理を行ったあと、張り直して返してくれたのでしょうか。
いったんはずした弦を再びペグに巻くのって、かなり難しいと思うのですが。
[2006/05/30 21:31:23]

お名前 Name: ビンゴ   
こんばんは、皆様。
90年代製のD15を使っていたことがあります。
思い切ったシンプルが魅力的で、おまけに音も独特の
トーンがあって、気に入っていました。
それが、ある冬の日に、音が、どこを弾いてもデッド
になってしまったのです。弦が突然死んだにしても
ひどすぎる!裏板をタップすると、ビシッ!バチッ!と
ブレーシング剥がれ。そうこうするうちにバックブレイスが
連鎖的に3本剥がれてしまいました。
もうこれは張り直すしかないと、パレットナイフを入れてみると
すんなり、パリンと剥がれてしまいました。ノリはあまり利いて
いなかったようです。で、接着面を掃除しようと、見ると一面に
ノリは塗られているのですが、利いていたのはまだら状でした。
利いていないところはツヤのある状態で接着剤が乾燥したままで
した。だから、通行人様の「点」付けの意図はないと思いますが、
結果的には「点付け」のような接着になっていたわけです。
でも、マーチンの名誉のために書きますが、あの価格であれだけ
個性的でいい音のするギターにしたのは本当にすごいことだと思
います。
剥がれたプレーシングは手芸用のアクリル系(水性)接着剤で、
一本ずつ手で留めつつ貼り付けました。音は見事復活しました。
良い勉強になりましたね〜!
[2006/05/28 23:03:48]

お名前 Name: jonny   
プロM様

大変参考になるお話ありがとうございます。
私の発言によって、スレとは別の話になってしまいましたが、
私の思い込み等もあるかと思いますので、その点お詫びをおいたします。
やはりビンゴ様の仰っている事も、プロM様の発言を聞くと納得が出来ます。
マーティン神話の崩壊・・・出来れば信じたくない!!
私の一連の発言に対して何かありましたら、バンバン書き込んでください。
別のスレを立てたほうがいいかも知れませんが、このまま行きましょう!!
[2006/05/28 16:18:14]

お名前 Name: プロM   
まいど!

はたしてマーチンは本当にタイトボンドでっか?なんか色が若干薄い様な気が
するのはわてだけやろうか?カーペンターグルーとかの類では??

通行人はんが”点”で接着と書かれておますが、点じゃ無理とちゃいまっか?
プロモーションビデオクリップを見ても指で均(なら)しておますけど。

単に接着量及び圧着の問題だけではなく・・ここからがと〜っても大事なお話!
接着剤にて無理に歪んだ木を固定するから、年月経過とともに剥離やねじれ、
反りが生じてくるんと思いますわ。今の時代は強制乾燥でちょっと狂った木でも
強力な接着剤でくっ付けりゃ一応真直ぐになるさ、的な考えがありますやさかい。
裏を返すと、いかに昔の職人さんが木を吟味してたか、ちゅう事でもおます。
[2006/05/28 16:02:13]

お名前 Name: 通行人   
現在のマーティン社のブレーシングの接着はですね点でタイトを付けてるから剥がれやすいんですよ。
昔はベターっとはみだす位付けてました。これはブリッジもそうです。
なぜかというとボンドのはみ出しの見た目を気にする人がいてクレームが多かったから。
まあ神話の様にマーティンを語る人は信じないでしょうが剥がしてみれば判りますよ。
「楽器を守るために、いざと言うときに剥がれる接着をしている。」なんてのは後から付け加えた言訳ですからね、。
[2006/05/27 03:03:18]

お名前 Name: MK   
ブレーシングが環境の変化によって上手く剥がれてくれるような
接着方法があるのでしょうか?
タイトボンドってかなり強いですよ。

膠を使わないという事は、単に生産性・コストの問題だと思うのです。
膠は面倒ですからね。
扱える人が少なくなったというのは、扱わなくなったからで、
ずっと使い続けていたらそうはならないと思うんですよ。

アメリカ国内の気候に関しては、僕自身はひと所に半年住んだ事があるだけで、
ほうぼうを周ったのは横断・半分縦断と旅で少し経験しただけです。
途中野宿をした事がありますが、場所によっては昼と夜の気温の差が凄まじくて堪えました。
湿度に関しては土地の条件によって厳しい場所も結構あると思うのですが。
海・湖・川があり山があり尾根があり谷があり・・・
[2006/05/27 00:57:44]

お名前 Name: jonny   
ビンゴ様

私も関東の住民です。隣の家でギターを奏でている人がビンゴ様だったりして・・・

膠の話ですが、現在はタイト・ボンドなんですね。
私は勘違いをしていました。皆さんご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
忘れていましたが、アコギブックにもマーティンの中で膠を扱える人が、
ごくわずかしかいないと書かれておりました。
ビンゴ様ご指摘ありがとうございました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。
[2006/05/26 19:26:07]

お名前 Name: jonny   
ビンゴ様

私も関東の住民です。隣の家でギターを奏でている人がビンゴ様だったりして・・・

膠の話ですが、現在はタイト・ボンドなんですね。
私は勘違いをしていました。皆さんご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
忘れていましたが、アコギブックにもマーティンの中で膠を扱える人が、
ごくわずかしかいないと書かれておりました。
ビンゴ様ご指摘ありがとうございました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。
[2006/05/26 19:26:06]

お名前 Name: ビンゴ   
こんにちは、MK様。
こんにちは、皆様。
jonny様がおっしゃっているように、
たしかに「日本の環境」って言っても日本列島は南北に長すぎますね!
アメリカはもっと広大ですしね!
私は関東平野の住人ですから、この辺の気候を頭に置いていました。
よく言われるのが、アメリカではギターがよく鳴るということ。
乾燥した大陸的な気候とでもいったらいいんでしょうか、
湿度管理などしなくても一年が過ごせるような気候です。

ひょっとしたら、北海道の内陸部などは、ギターが
ガ〜ンとよく鳴りそうですね!

夏場が高温多湿になる地域は、ギターにはキツい環境かも知れません。
でも、その中で馴らしていったり、管理を工夫してみたりと、
これもまた一つの楽しみなんですよね〜!

ところで、現在のマーチンは「膠」ではなくタイトボンドなどを
使っているのだと思います。膠を使いこなせるようになるには
相当の年季が必要ですからネ。
膠にしてもゼラチンにしても、人造膠のタイトボンドにしても、
木を組み立てて作る弦楽器には、リペア時に木地を痛めないで
剥がせるというところが重要なポイントです。熱したり蒸気を
あてて容易に剥がせるからです。
[2006/05/26 17:01:48]

お名前 Name: 何て事   
ローリング40様
愛器が戻ってきて良かったですね♪
クロサワさん、この書き込みを読んで急いだのでは・・・^^;
私の愛器に変化が起きましたら書き込みます。
お手数ですが、ローリング40様のOM-28Vに変化が起きましたら書き込みの方、
よろしく御願いします。

TK様
今回持ちこんだ時、「ネック調整とサドル調整」との事でしたので
そのままお任せにしてしまいました。
次回からは、依頼時と作業時のリペア方法が違う場合は連絡を貰うようにしたいと
思います。御指摘をありがとうございます。

MK様、jonny様、ビンゴ様
書き込みを有難うございます。
興味深い内容、凄く参考になります。
[2006/05/26 08:16:14]

お名前 Name: jonny   
MK様

本来はブレーシングは剥がれる物ではないと私も思います。
しかし、夏場の湿気によるトップの膨張、冬の乾燥によるトップの収縮を考えたときに、
膨張なり収縮に接着されているブレーシングが剥がれないで対応が出来るか?と言うことになるかと思います。
環境が悪くなければ、ほとんどギターに対してそのような兆候は現れないと思いますが・・・
確かにテンションに負けて剥がれることもあるかと思いますが、それは本当の意味での
接着不良だと私は思います。
テンションに対してのブレーシングですから(音を伝えるための物でもありますが・・・)
本来の目的を果たせないのはいかがなものでしょうか?
何年も弾いていなくて弦を張ったりすれば別かもしれませんが・・・
私がここで書いているのは環境の変化によるブレーシングの剥がれであり、
テンションによるものではありませんので、そこのところ誤解の無いように宜しくお願いします。

また日本とアメリカの環境ですが、アメリカも場所によって違うかと思いますが、
その場所ではそんなに日本みたいに著しく変化することはないのではないでしょうか?、
夏場と冬場で気温が違うだけで、湿度に限れば日本よりも変化は少ないのではないでしょうか?とても重要なことです。
夏は南部の冬は北部に移動しているかんじですかね。
やはり梅雨もなく、比較的地域ごとによって落ち着いていると思います。
高校あたりの地理の教科書でも調べれば分かるのですが。
いまさら高校の教科書は手元にありませんし、ネットで調べるのも大変だし、
気候に詳しい方宜しくお願いします。
[2006/05/26 00:55:12]

お名前 Name: MK   
日本の環境ってそんなにひどいのでしょうか?
アメリカも広いですから、土地土地で相当な気候の差があると思うんですが。

日本やアメリカでのマーチンの不具合が、どれくらいちゃんとマーチン社に伝わっているのか?
そしてどれくらいの対策がなされているのか?
そういう疑問も出てきます。

ブレーシングって、トップのカーブを保持したり補強したりする部品ですよね?
強度を保ちつつ、配置によって音を作っているものだと思っていました。
本来剥がれてはいけないものでは?
剥がれるから板が変形してしまうのでは?
弦のテンションで腹が出る(変形する)じゃないかと言われるかもしれませんが、
そのテンションに負けてブレースが剥がれたらそれこそ大変な事になりそうです。
[2006/05/26 00:10:03]

お名前 Name: jonny   
↓訂正 環境化→環境下
[2006/05/25 23:24:35]

お名前 Name: jonny   
MK様・ビンゴ様

マーティンについて言えば、環境の変化やギターのトラブルに対処できるように、しっかりと作られていますし、
ブレーシングが剥がれるというのも、剥がれないと逆に致命傷になるので、そのように接着されているのです。

この文章で、誤解をされたのでしょうか?表現が良くなかったですね。
ビンゴ様の楽器を守るために剥がれやすくしている・・・
は私にとっては思いもよらぬ返答でした。結果的にはギターを守るためと私は思っています。
私は「楽器を守るために、いざと言うときに剥がれる接着をしている。」と理解して頂きたかったのですが・・・

膠の説明に高い接着性と温度と湿度によってキレイに剥がせるとあり、参考になりました。
またマーティンのネックの接合部等は膠で全く問題がないと思います。
剥がせなくなると困りますので。
ただしブレーシングに関しては?です。表面上出ているところは、いざと言うとき取れないと困りますが、
ギター内部のしかも、完成後手の入りづらいギター内部のブレーシングを、
なぜ、剥がれる可能性のある膠でくっつける必要があるのでしょうか?
それこそ、強力接着剤の出番ではないでしょうか?
この文章を入れておけば誤解を招かずにすんだかも。

確かに普通に使っていてブレーシングが剥がれるのは問題だと私も思います。
しかし、普通に使っている人(マーティン社の基準を守る使い方)は、
いったいどれくらいの割合いるのでしょうか?
確かにこの掲示板をご覧になられている方々は、しっかりと維持・管理をされていることと思います。
しかし中には、とんでもない環境にギターを置いている方もおられると思います。
例外として無視するには多すぎるトラブルにブレーシングの剥がれ・ネック・リセットが挙げられるのは、
日本の環境化において、アメリカのギターを扱いきれない人たちが多いからではないでしょうか?
確かに、コストダウンの影響もあるかもしれませんが・・・
話は変わりますが連鎖的に剥がれるブレーシングは私には理想と思えます。


ローリング40様

ギターが無事に帰ってきて良かったですね。大事にしすぎないでどんどん弾きましょう!!
弦高が書かれていましたが、定期的に計るとギターの状態が分かっていいですね。
弦高が変わると言うことは、何かがギターに対して起こっておりますので。
それではOM−28Vさんによろしくお伝えください。
[2006/05/25 23:22:06]

お名前 Name: ローリング40   
ネック起きというテーマからでも、これだけ興味深い話がたくさん聞けて、面白いですね。
皆さんの造詣の深さに感服してます。
ところで昨日、なかなかリペアから帰って来ないという書き込みをしたら、今日「修理が
終わりました」と連絡があり、愛器が帰って来ました。
修理方法を聞くと、「ヒーター及びクランプ」ということで、何て事さんと同じのようです。
レギュラーチューニングをして弦高を計ってみると、2.7〜8mmくらい(6弦)で、大変弾きやすく
なりました。
ブリッジ側からネックを見ると、リペア前は14フレットで「くの字」に折れていたのが、
現在は14フレットからナットにかけて、わずかに弓なりになっており、
これが正常な形なのだろうと思います。
再発が怖いので、とりあえず今日は、ほぼダラダラに近く弦を緩めてケースにしまいました。
これから湿度の高い季節になりますので、細心の注意をはらって、状態を観察しようと思います。
[2006/05/25 22:07:17]

お名前 Name: ビンゴ   
ブレーシングの剥がれは、90年代以降に多くなったのではないかと
感じています。これは、マーチンギターが日本にたくさん入ってきたから
高温多湿の日本でブレーシングが剥がれるトラブルが結果的に目立つように
なったのだろうと思います。ただし、「楽器を守るために剥がれやすくしている」
という解釈は、マーチンフリークの手前みそ、または牽強付会というものでしょう。
やはり、マーチンの接着作業のコストダウンの影響があるのではないかと思ってい
ます。バックブレイスが一本剥がれるとそのひずみが隣りのブレイシングに及んで
連鎖的に剥がれ、結局3本剥がれたものもあります。

50年代のスタイル18を持っていましたが、ネックの元起きもなく、ブレーシン
グも剥がれる気配が全くない状態のものもありました。そのようなギターの方が
数としては多いのではないでしょうか。それにもかかわらず、ネックリセット
やブレーシング剥がれの話題が多いのは、やはり、例外として無視するには
多すぎるトラブルがその背景にあるのだと思います。

膠は「木に対する強い接着力」と「温度と湿度によってきれいに剥がせる」
という相反する性質が両立しているため、高い評価を受けているのです。
通常の使用状態で剥がれてくるのは、「論外」だと思います。
[2006/05/25 21:48:36]

お名前 Name: ビンゴ   
こんばんは、皆様。
こんばんは、MK様。
マーチンのコアなファンの多くは、ネック起きを受け入れて
いらっしゃるようです。そして、ある程度木が安定したら一度は
ネックリセットを行うというのがマーチンギター愛用のための、
一つの作法のようにお考えのようですネ。

ネック起き(14フレットで角度がついて起きている状態)は
ヤマハをはじめ、一流メーカーでも見られるトラブルです。
マーチンだけが悪いわけではないと思いますよ。

これは「ダブテイル(アリ溝接ぎ)」や「ダボウ式」の、つまり
ボデーとネックを接ぐ組み立て方の弱点ではないかと思います。
もちろん、ネック起きを起こさないものの方が多いのですが…。
アリ溝接ぎというのはルーターなどで削っただけの溝とホゾを合
わせるだけでは、テンションに負けてしまいネック起きを起こします。

アリ溝接ぎとは、熟練した職人がノミで一削りごとに合わせるような作業で
合わせるが本当です。最後のところで、堅くて入らないかなというぐらいの
頃合いで木槌によってたたき込むと、ピタリと合う。本来は接着剤などはい
らないくらいの強力な接合ができる接ぎ方なのですが、量産ギターではこんな
作業はやっていられません。大メーカーはそこに近づけようと努力している
のでしょう。

クラシックギターの名工と呼ばれる人のギターや、鉄弦フラットトップギター
でも経験を十分に積んだ制作家のダブテイルはほとんどネック起きは起こしません。
そこが量産ギターとの違いの一つですから。もちろん、マーチンは量産ですが、
設計・規格に合わせる最高の努力をしていると思います。
[2006/05/25 21:27:51]

お名前 Name: jonny   
MK様

ブレーシングの接着の件ですが、仮に剥がれるのが接着不良とすれば、
なぜマーティン社があえて、そのような事を続けているのかと言うことだと思います。
マーティン社のギターの制作方法は分業制でブレーシングの接着をしている人は、
他の部署に移らない限り、毎日同じ仕事をしています。
そのような接着ばかりを担当されている方々(もしくはマーティン社)が、
クレームとも取れるブレーシングの剥がれを放置するはずがないと思います。

接着剤の詳しいことは分かりませんが、現在でしたらくっ付いたら離れない強力な接着剤もあると思います。
(私とギターはくっついても、よく離れますが)
仮にそのような接着剤を使ったとしましょう。トップなり、バックに何らかの変化が起きてしまった時に、
ブレーシングが木の伸縮によって剥がれなくなってしまいます。そうなるとどうなるかと言うことですが、
トップなり、バックにブレーシングの筋がはっきりと出てきてしまうことになりますし、
ブレーシングが剥がれないと著しく木の伸縮を妨げることになってしまいます。
致命的と書いたのはこの辺りのことなのですが・・・

またShirabe様のリンクの中に000−45のネック・リセットの大変参考になる資料がございますが、
蒸気をかけると接着剤が剥がれると図と解説が付いています。
接着方法は接着剤を塗って乾けばくっつきますが、しっかりと剥離の方法も考えられているのです。
マーティンのホームページなどで明言されているかは分かりませんが、
超強力接着剤なんかでネックとボディーをつけてしまうと、とんでもない事になってしまいます。
ボディーとネックが外せなくなりますから・・・
最悪のこぎりを入れることになるかも?

確かに道具として使う場合には環境によっては厳しい場面もあるかもしれませんが、
私はやはり出力される音と人間味のある所が好きなのでマーティンを選んでいます。

アメリカではトラブルが少なくても、日本だとアメリカと比べて多いかもしれませんね。
やはり工場の温度・湿度の管理がしっかりと行き届いていますので、
日本の梅雨や冬場の乾燥(年間通しての環境の変化)は想定していないと思います。
ギターのコンディションを保つのは所有者の義務だと思います。
怠ると本来の音が出ませんし、私たちは高いお金を出してギターを購入しているではありませんか!!

話はそれましたが、また何かあれば書き込めるかと思います。
詳しい方がおられましたら、教えてください。
[2006/05/25 21:23:27]

お名前 Name: MK   
使用・保管状況にもよるとは思いますが、
マーチンってネック起きが多いのですか?
他のメーカーの楽器はどうなのでしょう?

僕には道具としてはハズレなように思えます。
トラブルもなく、矯正・修理不要な物もあるわけですから。
もちろん長年使えばどこかしら悪くはなるでしょうが。

ブレーシング剥がれなどの書き込みもよく目にしますが、
接着不良なんじゃないか?と単純に思ってしまいます。
どなたかが書かれておられるように、本当に剥がれるように接着されているのですか?
そういう事はマーチン社が公表しているのでしょうか?
かなりびっくりしました。
でもそういうのもアリかもしれませんね。
[2006/05/25 20:17:58]

お名前 Name: TK   
何て事 様。

>リペアマンにより対処方法が違うのですね。
と言うことは、直接、リペアマンと相談が出来る楽器店を選択することも重要ですね

そうですね。ショップを通じてどういうリペアをするのか、なぜそういう方法を
取るのかをユーザー本人がある程度の知識を持った上でリペアーするのが
大切だと思いますよ。
リペアーマンも十人十色ですから・・・
[2006/05/25 13:45:16]

お名前 Name: 何て事   
こんばんは。
書き込み頂いた方々に感謝します。

TK様
リペアマンにより対処方法が違うのですね。
と言うことは、直接、リペアマンと相談が出来る楽器店を選択することも重要ですね。

shirabe様
御紹介の考察、凄く参考になりました。
「45Eが湿気の影響で起きたり戻ったりしている」との事。
弦高がどのくらいの寸法で変化しているかが気になります。

jonny様
黒澤楽器さんまで問い合わせて頂きありがとうございます。
弦をベロンベロンに緩めている件ですが、黒澤楽器さんのアドバイスによるものです。
jonny様の言われます様に「ストレスを極力避ける事も重要」と感じてますが、これから多湿・高温の時期になりますので、夏が終わるまでは黒澤楽器さんのアドバイスを守りたいと思います。

ローリング40様。修理から戻ってきてからの事もお聞かせ下さいますでしょうか。
御都合のよろしい時にでもお願いします。
[2006/05/24 22:49:28]

お名前 Name: jonny   
何て事様

弦をベロンベロンに緩めていると書かれていますが、湿度50パーセント以上なら、
6弦のペグを720度緩め、そのテンションに合わせて5−1弦を緩めると良いと思います。
一音程度緩めていると言う人も掲示板を見ている限り結構いますね。
弾き終わった後に緩めると言う事には大賛成です。
しかし弦をベロンベロンに緩めると言う事はネックに対して張力はかかりませんし、
ボディーのサドル付近に対しても、力がかからなくなります。
弦を張ったとき(チューニング時)にボディーが急激に動きますので、
チューニング時にボディーに触りながら行えば動いているのが容易に分かると思います。
そのあたりの変化(ストレス)を極力避けた方が良いかと思います。

但しShirabe様のように空調にお金をかけられ、しっかりと管理が出来れば話は別かもしれませんが・・・
私の環境では残念ながらShirabe様のような保管は出来ません。ギターのためにエアコンを
つけっ放しにしていると背後に殺気を感じますので・・・

最後に一つだけ。これは私個人の感想なので、弦を緩める・緩めないにしても、
楽器店の方から一応のアドバイスを聞かれた方が良いかと思います。
やはり最後は多かれ少なかれ自己責任になってしまいますので!!


Shirabe様

ホームページを拝見致しました。ヤクザなアコギ道を現在遡って読んでいます。
大変参考になる部分が多く、良き学びの場になっております。
今後も楽しく拝読させていただきます。ありがとうございました。
[2006/05/24 22:08:58]

お名前 Name: ローリング40   
何て事さん、ありがとうございます。
私も保証期間内にリペアに出したので、無償でやっていただけることになっています。

jonnyさん
詳しいお話ありがとうございます。
17℃〜27℃ですか。真夏、真冬は範囲外になると思われますので、
導入を検討してみます。
お店には時々電話をし、顔も出しています。明日も電話してみます。

 shirabe さん
大変参考になりました。リセットは、本当に大変な作業ですね。
ありがとうございました。
[2006/05/24 21:12:33]

お名前 Name: shirabe    URL
何て事さま

↓ご参考になるかどうかわかりませんが、拙駄文集からの抜粋です。(^^ゞ

・物理的考察 
・ネックリセットとは 
・順反りと金属ロッド 
・ネックリセットかぁ!?
[2006/05/24 20:05:48]

お名前 Name: jonny   
ローリング40様

ネック起きは状態にもよりますが、一ヶ月位は最低でもかかると思います。
あまり時間がかかるようでしたら、お店に催促の電話をかける事をお薦めいたします。
黒澤楽器にも聞いてみたのですが、やはり正常に使っていてもネック起きやネックの反りは、
普通に起こるそうです。これは楽器のもっている個体差としか言いようがないと思います。

黒澤楽器さんでは購入してからの1ヶ月点検や3カ月おきに持っていけば点検してくださるので、
状態がひどくなる前に見ていただくのが今後よろしいかと思います。
(ギターの健康診断です。素人だと気が付かなくてもプロだと一瞬にして見抜きますので・・・)

加湿器・除湿機の件ですが気温が22度±5度で湿度が50パーセント±10パーセントを
維持できるのでしたら問題はないかと思いますが、その範囲を超えてくるようでしたら、
やはり維持に必要な物を用意した方が良いと思います。
マーティンの保証書にも書いてありますが、温度・湿度管理はユーザー自身で行うものとあります。
保障期間内であっても、著しくユーザー側に過失があれば有償になることも十分にありますので、
お気をつけ下さい。

維持・管理に関してはマーティンクラブ・JAPANのホームページのメンテナンスに書いてありますので、
参考にされてみてはいかがでしょうか?

TK様

ネック起きのリペアマンの対処法とても参考になりました。
いろいろと方法があり、その時々によって方法が変わるんですね。
今度ネックのトラブルが起きたら詳しくリペアマンの方と話してみたいと思います。
[2006/05/24 20:01:30]

お名前 Name: TK   
ネック起きと言う事ですが、14Fを堺に腰折れ(V字に見える)
と言う色々なケースが考えられます・・が、リペアマンに
より完全にネックを外しリセットする方もおられますが
ネックを外さずロッドをいっぱいに回し見かけ上
逆反りさせ14〜19Fを削り、フレットのすり合わせを
するリペアマンもいるし、フィンガーボードを外し
新しいエボニー等を△状に削り、ネックを削りその上に
新しく加工した(△+フィンガーボード)を取り付ける
方法をやっている方もいます。

よほどのネック起きでない限りリセットや矯正をするより
リスクも減りきれいに仕上がるとの事です。

あくまで、あるリペアマンの方法ですが。
[2006/05/24 19:26:32]

お名前 Name: 何て事   
お邪魔します。

jonny様。ご親切なアドバイス、本当に有難うございます。

初マーチンの時は神経質過ぎるくらいに温・湿度に気を遣っていましたが、
今は「急激な温度変化」に気を遣っている以外、自分が不快で無ければ弾いている状況です。
弦ですが、今年に入って3ヶ月くらいはミディアムを張っていましたが、その後はライトです。
基本的に弦を緩める派なのですが、切れやすい弦は張りっぱなしにしていました。
ライトの時は1、3弦、ミディアムの時は1,3,4弦が張りっぱなしでした。
これも「ネック起き」の原因の一つと思い、今は全てをベロンベロンに緩めてます。

ローリング40さん 初めまして。
修理は2週間ちょっとで上がってきました。
今回は保証期間内なので無償でしたが、有償なら3万円くらいの修理代と言われました。
OM-28V 早く帰ってくると良いですね♪

では、更なる御教示と御指摘、経験談をお聞かせ願えましたら幸いです。
[2006/05/24 18:59:03]

お名前 Name: ローリング40   
何て事さん
私も便乗させて下さい。昨年4月に購入したOM-28Vのネックが付け根から起きて、
6弦の弦高が3.5mmくらいになったので、クロサワで現在リペア中です。
預けてからもう1ヶ月以上経ちますが、まだ帰ってきません。
何て事さんのD-45AJは、預けてどの位で上がりましたか?

jonnyさん
私は弦はライトゲージしか使ったことがなく、基本的に弾き終わると毎回
緩めていました。
それと気休めかもしれませんが、ギターペット(湿度調整剤)をケース内に
入れていました。
あと何を気をつければ良いのでしょうか。やっぱり加湿器、除湿器なども用意
すべきなのでしょうか。
[2006/05/24 18:19:00]

お名前 Name: jonny   
何て事様

新品から3年間くらいは特にギターが動きます。ネック起きもギターが出来てから時間があまり経っていないので、
起きた可能性があります。

しかし、一度ギターをリペアに出してしっかりした状態になって戻ってきたので、
後はは何て事様のギターの環境・管理の問題になってくるかと思われます。
今後の展開から言えば、また同じような傾向になる可能性が極めて高いと思います。
そのときは、ネック・リセットしかないと思います。

まずは、弦のゲージを落として、ネックに対して負担のかからない状態にして上げられれば
ベストだと思います。これから梅雨に向かい湿度が上がり、夏に向けて気温が上がりますし、
気温が30度を超えるような過酷な場所で弾かれるような事があれば、ネック矯正をした箇所が
元に戻ってしまう(治した癖が出てくる)事もありますので十分に気をつけていただきたいと思います。
ところで、どのような環境で、弦はどのゲージを張っておられますか?
[2006/05/24 14:37:38]

お名前 Name: 何て事   
経験者様、jonny様 早々のレスをありがとうございます。
(jonny様、「閉店後の温・湿度管理」ではお世話になりました)

「ネック起き」は「ネックの付け根から起きていた」
「ネック矯正」は「熱を加えてクランプで固定しました」
との事です。

早々のレスに感謝すると共に、引き続きよろしく御願いします。
[2006/05/24 12:00:15]

お名前 Name: jonny   
何て事様

ネック起きの件ですが、私は000−42が新品購入後9ヶ月でなりました。
店員さんに聞いたところ、やはり環境と弦のゲージ、弾いた後に弦を緩めていますか?
と言う事を指摘されました。

たぶんネック矯正でしたら、ヒーターとフレット・ファイリングもしくはネックブロックを叩いて
力を分散されたのではないでしょうか?

私の見解ではネック起きで、ギターの当たり・外れは関係ないと思います。
ヴィンテージ物でネック矯正よりも重症のネック・リセットをされているものを見かけますが、
ネック・リセットされていても音は抜群のギターを見ます。

ネック起きを気になされるようでしたら、弦のゲージをライトにし、
弾いた後に必ず弦を緩める、そして環境の変化に気をつけるということがあげられると思います。

なんて事様はD−45AJがネック起きをしてしまい、ショックを受けているかもしれませんが、
マーティンについて言えば、環境の変化やギターのトラブルに対処できるように、しっかりと作られていますし、
ブレーシングが剥がれるというのも、剥がれないと逆に致命傷になるので、そのように接着されているのです。
話はそれましたが、超一流のリペアマンはネック・リセットをして、
ようやく一人前のギターになる。と言う事を聞いた事があります。
ネック・リセットでギターの膿を出すと話されていました。
その時思わず納得をしてしまいましたが・・・
私はその話を聞いてギターに対する考え方が変わりました。

今回、ネック矯正をされたので、暫くは大丈夫かと思いますが、最終的には黒澤本店で
何年後かにネック・リセットをされる事をお勧めします。(確か10万前後)
ネックはトラブルがおきやすいので、外せる構造になっています。
外せないと困るので外せるのです!!

何となく、ネック・リセットの話に傾いてしまいましたが、考え方を変えれば楽器は修理して、
コンディションを100パーセントに保たないと、本来の音にならない。と思えば
そんなに気にする必要はないかもしれませんね。

やはり、楽器は手を加えずに素の状態で弾きたいと思っている方がほとんどだと思いますが、
弾くのであれば、多少の事は致し方ないかと思います。

000−42はネック起きをなおしてもらって数ヶ月経ちますが今のところ問題はありません。
ところで具体的にネック起き矯正で何をやったのか判りますか?
をれがわかると話の方向性が変わっていくような気もするのですが・・・

以上長くなりましたが参考になればと思います。
[2006/05/24 11:23:00]

お名前 Name: 経験者   
ネック起き・・・・・ですが、ネックの付け根から起きていたのか
はたまた反っていただけなのかで違いが出ると思います。
おそらく反っていたのをロッドで調整したのではないですか??

使用状況によっては再発はすると思います。
あるいは、ここ最近湿度が高くなってきていますが
そういう状況によってもネックのコンディションって
結構変わると思います。
[2006/05/24 11:10:23]

お名前 Name: 何て事   
お邪魔します。

もうすぐ購入から1年経つD-45AJ。(製造は2年前)
弦高の高さが気になるので「保証期間内にチェック」と思い黒澤本店へ・・・。
結果、「ネック起き矯正」と言うことで修理が終わり戻ってきました。
(弦高が3.6mm→2.6mm)

過去のログを見ますと「ネック起きは再発する」とか「ネック起きはハズレ」とか・・・
「ネック起き矯正」をされた方、その後の状況をお教えいただけますでしょうか。

また、「ネック起き」に対してのアドバイスを頂けましたら幸いです。

よろしく御願いします。
[2006/05/24 10:00:09]

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