記事タイトル:塗装に関して教えてください 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前 Name: nakanaka   
初めて書き込みさせていただきます。 わがマーチンの事なんですが、1年ほど、純正のハードケースに眠らせておいたんですが、久々に取り出してみると、なんと、ネック裏の塗装が、べたべたになっているではありませんか! これはもしかして、ラッカー塗料が、溶け出しているのではないか? どなたか、このような経験なさった方いらっしゃいませんか! 解決法知ってる方、教えてください。
[2003/05/26 20:49:45]

お名前 Name: pitocheen   
中性洗剤でバックを白濁させました。浅いスクラッチが何カ所かできたので鏡面仕上げ用のコンパウンド(モデルガンの表面研磨用です)で傷を消失させたまでは良かったのですが、その後ポリッシュをかけた際、その部分のみポリッシュをはじいたので、悪影響を及ぼす油分等が付着していると判断し、やってはいけない中性洗剤に手を出してしまいました。新品を購入して日が浅く非常にショックです。現在は前述したコンパウンドでバック全面を研磨することで本の光沢に戻しました。一応気持ちは落ち着いたのですが、実際にマーティン社の仕上げの際に研磨するコンパウンドはどのような物で日本で入手可能なのか、パソコンのようにギターを工場出荷状態に戻したいのが購入して日の浅い、私の切実な願いです。最終フィニッシュの工程とその用具等について教えていただければ幸いです。初めてです。もっと早くこのページに気がつけば良かったです。すばらしい所ですね。
[2002/06/18 13:19:55]

お名前: rabio   
しけにろさん、ご返事をいただきましてありがとうございます。ラビオです。

しけにろさんのお話で、興味深い点がふたつありました。
ひとつは油の温度が低温だったこと。もうひとつが下地近くまでやられたことです。
私の認識ではおそらく揚げたての油だろうと思いましたし、やられてもトップコートま
でだろうなと思っていました。
まさか、ここまでとは・・・。認識をあらたにしました。
普通、塗装と同系列の溶剤・塗料等が触れたとたん、浸透するのは想像できますが、人
体に害のない食用油がそこまでラッカー塗装に浸食性をもつているとは・・・。

貴重なお話ありがとうございました。肝に銘じます。
[2002/02/18 18:38:45]

お名前: しけにろ   
はじめまして、ラビオさん。

え〜と、最近のことですから鮮明に覚えています。
天ぷら油は揚げて少し時間の経った冷めたものです。
箸で掴んだ時にころもとともにヘッド(化粧板)の
4弦ペグと5弦ペグの間(やや4弦寄り)向かって右側付近に着弾!
何気なく袖で拭いたら6弦下まで塗装が剥がれてしまったのですが、
剥がれの程度はトップコート部分でしたが…
『油汚れにはハミング1/3洗濯剤か?』
『まて、手にやさしい中性洗剤ジョイか?』
結果的に、中性洗剤で拭いたのがよくありませんでした、
拭いた部分全てトップコートを剥がしてしまいました。
トップコートなので、光の加減と角度によっては、
何事も無かったように奇麗に見えるのですが、
普通に見ると見事に白濁してくすんでいます。
おまけに着弾地点付近は下地近くまで剥がれてしまいました。
不幸中の幸いは”C F MARTIN&C.O.EST1833”の
金ロゴが無事だった事です。
またまた、思い出の傷が一つ増えました。
被害にあったギターは、このHP
【MY MARTIN D−28】で紹介しているギターです。
[2002/02/18 12:26:56]

お名前: rabio   
はじめまして、しけにろさんラビオともうします。

災難だったですね。

小傷の補修をやっていてギターの置き位置をかえたとたん、シンナーの瓶をひっくりか
えし瓶を起こそうとした手がギターにあたりギター落下。
やや、側板に10センチ位の亀裂痕が。さらにヘッドがシンナーもろかぶり。(誰だー
そんな経験があるやつは)今思い出しても悪夢のような光景がまざまざと・・・・。

もとい。人の災難を根ほり葉ほりお伺いするのは気がひけるのですが、よろしかったら
教えてください。
油は揚げたての高温のものですか?また、はがれの程度はトップコートあるいは下地
近くまでですか?あと、ギターは何年位のモデルでしょうか?

初めて聞く事例なので勉強させてください。

このようなことをお伺いしてお腹立ちかもしれませんが、宜しくお願いいたします。
[2002/02/16 11:26:08]

お名前: しけにろ   
<<余談です>>

先日、私は天ぷらを食べながらD−28を抱えていました。
(おぃおぃ食事中くらいは…)
ヘッド(化粧板)に油が一滴ポトリ。
袖で拭いたらスーッと、塗装が剥がれてしまいました!(+_+)
あわてて中性洗剤で拭いたら、さらに広がるわ…

皆様、塗装に関しては私のような過ちをしないで下さい!
(*_*)ポカッ!(誰もしないよ!)

次回のD−28Meetingでは、天ぷら油と中性洗剤にまみれた
28を披露いたします…

<<余談終わります>>
[2002/02/15 22:32:12]

お名前: オーカー   
皆さま返答有り難うございました。

今まで日本メーカーの新品しか購入してなくて、初めて通販で現物を見なくてかった
マーティンにいきなりラッカー溝が多数あったので、ちょっと複雑な気持ちだったの
です。
まぁ、木の縮みと、音の為に出来るだけうすくラッカーを塗っているって事なのですね。
[2002/02/11 14:48:56]

お名前: IUR   
こんにちは
いろいろと参考になりました。
ありがとうございました。

ケース内部の繊維や塗料で塗装が傷むことがあるようですね。
純正と言えども安心できないですね。
うちにはマーティンくんがあるのでギターのぬいぐるみはこれだけにしたいです。

マーティンのスタンダードシリーズの純正ケースも軽くていいですが、
つくりは今一つという気がします。

バインディングの縮みですが、わたしのOM−18も購入してすぐに
サイドとバインディングの接触する部分の塗装に筋が入ったようになり、
購入店で確認したところ、木とセルの縮み方に差があるためやむえないとの事でした。
はがれではなく、その後約1年半経過していますが症状に進行は無いようです。
[2002/02/10 14:36:05]

お名前: rabio   
おはようございます、ラビオです。
ギブソン大仏さん、ふたたび有り難いアドバイス感謝しております。
ワックスを曳いたうえにマスキングですか。これは利にかなってますね。さっそく試さ
せていただきます。それと、ホワイトガソリンの話も勉強になりました。ありがとうご
ざいました。

PS. ぬいぐるみフィニッシュはおおうけしました。3分間笑いました。ウチにもぬいぐ
  るみが一台・・・・。
[2002/02/09 10:29:03]

お名前: ギブソン大仏   
 rabioさんこんにちは!

 症状を聞くかぎり上手くリカバリーできそうな状況なので良かったですね!

 友人もマスキングで塗装を溶かしたことがあり、どうしてもマスキングをしなければならない場合は塗面にワックスを塗り込み、その上にマスキングをすれば半日は持つ!と言っておりました。


 それから水研ぎを自分でやられるようでしたら、じっくり時間をかけて作業することをお勧めします。


 補填したラッカーは乾いたと思っても、半年もしないうちに薄くなり、クレーターのようにその場所が沈み込みます。そしたらその場所にまたラッカーを盛り上げるという作業を2〜3回繰り返します。その上で面合わせの水研ぎをすればわからないぐらい綺麗に仕上がります。(時間が恐ろしくかかりますが…)


 それから、これからタッチアップをしようという人は、古いラッカーにはヤニ等が付いてますので、そこに新しいラッカーが触れますと、そこの部分が黒ずむことが多いので、先にホワイトガソリン(ジッポーオイル)で軽く拭いておけば、これまた綺麗に仕上がると思います。



 タッチアップで思い出しましたが、以前、大阪の楽器屋で、やけにつるピカのヴィンテージマーティンを眺めてたら、愛想のいい店長さんがツカツカとよって来て、「これはタッチアップが入ってます!」というので「どこですか?」と聞きますと、「エー、ここから(ブリッジ下のボデイ全部を指で回して、その指がそのまま右サイドを通ってネックの付け根まで来て)ここまでです!」…ってそれじゃリフィニッシュだろう!と心の中でツッコミを入れた憶えがあります。


 IURさん、こんにちは!
 私の友人も50年代のトリプルオーを、わけのわからないケースに入れ変えたおかげで塗装を溶かしてます。(ボアの毛までしっかり埋めこんで…)

 ちなみに友人は、人にそのギターを紹介する時は「1956年、マーティン000ー18、ヌイグルミフィニッシュ!」と言っております。

 それでは!
[2002/02/09 05:51:37]

お名前: rabio   
IURさんオーカーさん、こんばんわラビオと申します。

まず、IURさんの件ですが、ケースの内側のファーが塗装を傷めるという事例は確かにあ
ります。最近の国産ギターとケースについては疎いので良くわかりませんが、1970
年代から80年代にかけて塗装の主流がポリウレタンだった頃の安いケースにラッカー
塗装のギターを入れておくと確かにくもりがでたり最悪張り付くというトラブルが有り
ました。(私もやったことがある。)
私の経験だと、ケースを開いたとき強い樟脳みたいなにおいのするやつはヤバイです。
それと、ファーの毛足が硬くてみるからにナイロンぽいやつ。(今はそんなのないのか
なー)
絶対、やっちゃいけないのは洋服用の防虫剤をケースに入れること。昔、塗装がベトベ
トになった塗り替え以外に直しようがないストラトを見たことがありますが、持ち主が
これをやったそうです。
というわけで、私が思うに大事なギターはやはり純正かそれに準じたケースに入れるべ
きでしょうね。
それと、ワックスがけ。これは塗装面をじかにファーと接触させないという意味で有効
だと思います。そういう意味で一枚蝋をかぶせるようなマーチンの純正ポリッシャーは
合理的だと思います。

次にオーカーさんの件ですが、どうしてもセルロイドは縮む傾向がありますので、しょ
うがないと思います。それと同じ意味で真珠貝は木質のように縮まないのでやはりしょ
うがないのでしょう。
理想的には、クラッシックギターやバイオリン属のようにバインディングまで木質でや
るということでしょうね。
たしかにポリウレタンの厚塗り塗装にすれば塗装幕で有る程度の浮きを押さえられるか
もしれませんが、マーチンはやらないでしょうしやってほしくないです。
結局、マーチンの40番台やギブソンのフルアコのフラッグシップモデルのような美術
工芸品としての価値の高いギターは美しさを維持する苦労がでてくると思います。
今回D-28だから自分でやりましたが仮にOM-42やスーパー400だったら、はなか
らリペアにだしてますね。えー、傷があさいうちにだしたほうがよいかと。

OM-42かーー。う、うらやましー。ほしー。だけどさきだつものがないかー。・・・・
・・・・・・・(3分経過)し、失礼しました。では。
[2002/02/09 02:19:38]

お名前: 家城   
こんばんわ。

IURさん>
現在のSKBのケースの繊維は、時々塗装表面に色移りする事故が
起こっているようです。
先日もここの常連さんのギターにその事故が起こりました。

オーカーさん>
TOPの薄い塗装の場合、塗装が目ヤセするのも早いでしょうし、
バインディングやパーフリング、TOPの板、塗装すべてが
気候変化や経年変化による収縮率が違いますから、
そういう現象は早かれ遅かれ、ある程度はあると思います。
先ほども、あるリペアマンとその話しをしてたのですが、
アイボロイドやホワイトセルは、経年変化により縮みやすく、
特にサイドの湾曲面の部分が特に浮きやすいようで、
一度浮き始めたら、早めに処置しないと圧着できないくらい
縮んでしまう可能性もあるとのことです。
でも、オーカーさんの指摘箇所は貝とそれをとりまくパーフリング、
それとトップの木との間の現象なので、それほど重大なトラブルでは
ないと思います。
[2002/02/09 02:12:05]

お名前: オーカー   
塗装に関して話題になっているので、ついでに質問して宜しいですか?
(って、もう書いているのですけど、、、・笑)

先日OM-42を中古で購入したのですが、ボディー周りのアバロンと木の
間のラッカーにヒビが入っている箇所があるのです、またボディーと
バインディングの間にもラッカーの溝があるのです。
こういうのって木の収縮で起こるから仕方ないものなのでしょうか?
[2002/02/08 18:30:05]

お名前: IUR   
ちょっと補足。
偏見というのは、中国に対する偏見ではなく、
自分自身、中国製の安いギターケースに対して少し品質について
偏見があるかな、というところです。
[2002/02/08 13:14:17]

お名前: IUR   
ハンドルネームを童子から変更しました。
ギターケースのインナーのボアですが、なぜあれはラッカー塗装に問題が
ないのでしょうか。
どうも素材は化繊にしか思えないのですが。
(最近はケースも中国製のようですので素材なんて安い化繊に違いないと
 半ば偏見を持って考えています。)
私は普段ケースに入れていますが、特にトラブルはないですし、あまりケースの
インナーが原因の塗装トラブルという話も聞いたことはないのですが。
[2002/02/08 12:38:17]

お名前: rabio   
ギブソン大仏さん、早速の御指導有り難うございました。

とりあえず、塗装がセラックでないことを知り一安心しております。傷の程度は直径5
ミリくらいの打痕で塗装落ちしているようなしろものなんですが、すでに合わせの色づ
けをしたラッカーガム(クリアラッカーに薄く着色してシンナーをとばし、ペースト状
にしたもの)を補填してしまったので、セラックかもしれないと思ってまっ青になって
ました。

ところで、ラッカーなのになんであんなに塗面が熔けたのか不思議だったのですが、ギ
ブソン大仏さんのアドバイスを読んで解りました。マスキングテープです。
今回、塗装後に風邪をひいて2週間近くテープを貼ったまま放置してしまったのが恐ら
く原因ではないかと思われます。
幸いな事に被害が直径2センチ円くらいのもので、乾燥後水研ぎに耐えられそうな硬さ
に戻ったので、どうにかなりそうです。

本当に有り難いアドバイスを頂けて感謝しております。

PS1 猫といえば、私のD-28の前の持ち主がギターケースで猫を飼っていたらしく、イ
  ンナーのボアが猫くさく、かつ掃除をしたらソフトボール大の猫毛が出てきたのを
  思い出しました。

PS2実を言いますと私のメインギターは63年のL-7にディアルモンドの#1100をつ
  けたものです。そうです、パット・マルチーノ大好きおやじです。
  もちろんD−28もたいすきです。とういか、私の手持ちのギターで弾いていて気
  が休まるのはD−28をおいてないですね。
[2002/02/07 20:24:18]

お名前: ギブソン大仏   
 こんにちは!rabioさん。

 とりあえず、私の考える最良の方法は、プロのリペアマンにすぐに持っていくことだと思います。

 ただし注意するのはリペアマンによって、塗装が得意な人、木工が得意な人がありますので、ここにいる皆さんから塗装のうまいリペアマンの情報を得るのがよいと思います。
(ちなみに私が紹介してあげたいのですが、私の知り合いは木工は世界一、でも塗装は世界一ヘタな人間です。オマケにネコが放し飼いで、打ち合わせの時、柱をガリガリ爪で引っ掻いてるのを見るたび、オレのギターはダイジョウブだろうか?と不安になります)

 塗装に関していえば#55000番台あたりからマーティンはセラックからニトロセルロースに変わります。


 はっきり言ってニトロセルロースはたいへん取り扱いが難しいですね。
 どんな化学物質でも長時間触れていると反応して溶けてしまいます。
(ちなみに私は絨毯の上にギターを裸で置いてたのですが、ある日弾こうと思って手に取ろうとしたら、これが取れない!オカシイと思ってよく見ると、塗装がべったりと溶けて絨毯と合体しておりました。原因は絨毯に含まれていたナイロン繊維です。トホホ…)
 てなわけでrabioさんのお話を伺いますと、アルコールを使ったことを後悔されてるようですが、私が考えますに、マスキングテープを使った時点でアウトです。マスキングの糊が塗装を溶かしますから…。マスキングを取ったときにヴァンヘイレンのギターのようになっているはずです。
 ちなみに私の友人は新聞紙?がくっついたことがあります(たぶん表面のヤニとくっついたと思いますが)

 大切なギターですからショックも大きいと思いますが、今はとにかくイジりたい気持ちを押さえて(やればやるほどひどくなる)プロに対処してもらってください。
 

 
[2002/02/07 18:28:42]

お名前: rabio   
ラビオと申します。今日は皆様方の知識を拝借したいのですが、宜しくお願いします。

実は今、#307538のD−28の表面板の小さな塗装修理をやっているのですが、
マスキングテープの糊を除去するためにアルコールでぬぐったところかなりハデに塗装
面が熔けるようです。マーチンの塗装はニトロセルロース・ラッカーだと認識していた
のですがひょっとして70年代前半はセラックニスを使っていたなんて言う話ってあり
ますか?
このさきどうやって修理をすすめたものか悩んでいます。どうか御知恵を貸してくださ
い。宜しくお願いします。
[2002/02/07 13:48:58]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る