記事タイトル:2-20について 


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お名前 Name: jonny   
1887年製のギターである事がギター内部をミラーで覗いてみて発見をいたしました。
トップの裏、サウンドホールの左側に鉛筆で書かれていました。
[2006/05/01 20:37:18]

お名前 Name: tiaki   
少ない資料等を調べて、ちょっとした発見(?)がありました。
2-20のサウンドホール周りのロゼッタに2パターンありました。
2-20最大の特徴は45スタイルのマルチカラーヘリングボーンによる
ロゼッタですが、その内側と外側にあるリングが、スタイル18の黒1本線
(Gibson的に言うとワンリング^^;)と、スタイル28の黒白黒白黒パターン
の2種類あります。割とテキトーなのかアメリカンというべきか(笑)

おまけですが、マルチカラーヘリングボーンの骨の向きは、1975(〜6)年に
限定生産されたD-76の骨の向きと逆です。もっともD-76の骨はマルチカラー
ではありませんが。

興味深いのはボディサイズ。ボディ上部の深さ(Depth of body upper part)
が3+3/4インチあります。これはドレッドノートに次ぐ深さです。000サイズでも
3+1/4インチです。この部分はネックヒールの高さやネックブロックの高さに
直接影響します。
可動式ネックヒールで指板角度を調整できた19世紀ギターの最後のなごりかもしれませんね。
[2006/04/29 00:31:38]

お名前 Name: jonny   
tiaki 様

URL内のメールアドレスを使いメールを何回か送りましたが、全て届きませんでした。
青のjonnyを押していただけると私のメールアドレスが出ますので機械があればよろしくお願いします。
写真の方はすでに撮り終わっています。
この掲示板とは全く関係がありませんが、Tiaki様のCDがプレスされているようでしたら購入希望です。
連絡をお持ちします。
[2006/04/27 19:41:32]

お名前 Name: tiaki    URL
メアドはGW連休中に個人HP(URLリンク先)にアップしときます。
気が向いた時にでもチェックしてみていただければ幸いです。
なんせ年に一度しか更新しない放置HPで、私自身も全く見てませんので。。。

2-20、現物をお持ちでしたらパーツがオリジナルなら外見は一番ご存知でしたね(笑)
2-20はボディ内部構造は19世紀、外見は20世紀の過渡期的ギターですね。
ロングワースの本では生産台数のリストにも載っていません。
2-20が消えた年=1898年からシリアルも管理され始めていますし(マンドリンは1895年
からシリアル管理されてます)。

誰がやっていたか・・・
CFM初代は1833年に渡米、1873年没。
CFM.Jrは1888年に没。
1866年生まれの3代目社長、フランク・ヘンリーが1897年に関わっています。
2-20廃番は全ては彼の仕業だったようで。
ギターのシリアル管理を始めた翌1898年、CFM3世が誕生してます(1986年没)
「C.F.」の名前も復活(というのだろうか?)。1898年は色々家庭内事情があったのでしょう(笑)
[2006/04/25 02:12:22]

お名前 Name: jonny   
tiaki様

ありがとうございました。本を買わなくても大体これで分かってしまったような気がします。
後は手元にある現物を見ながら考察をしたいと思います。
近いうちに写真を撮る予定なので、メールアドレスを教えていただければメールに画像を添付して送ります。
難解な英書を翻訳してくださり感謝です。
[2006/04/24 00:03:32]

お名前 Name: tiaki    URL
URLリンク先の「MARTIN GUITARS」49ページによればコフィンケースは自作のようです。
もともとはニューヨークの小売店まで運搬する際(rough travel)にギターを守るため
に使っていたようです。原文によれば「#2」グレードのポプラ材。

2-20に特徴的な「白-赤-緑」三色のヘリンボーン柄のサウンドホール周りロゼッタの現物
写真は同じ本の60ページに掲載されています。手元資料で2-20現物写真はこれだけ。
55ページには1870年代の価格表の写真が有りますが、2-20は「木製ケース」付きで42ドル。
「2」はレディース・サイズとも書いてあります。女性用として売っていた?
同じく58ページの1883年「50周年記念」価格表でも42ドル。
この木製ケースがコフィンでしょう。運搬用が付属品になったということでしょうか。

ちなみに、先に紹介したロングワースの本の価格史では1897年に41ドルに値下げされ、
翌1898年には消滅しています。1897年が最終年です。代わりに1898年に2-21が登場
しますが、27.5ドル・・・1900年から35ドルに値上げ。それにしても2-20より安いですね。
スタイル21では45タイプのマルチカラーヘリングボーンロゼッタが無いからとか?
ご存知の通り、スタイル21はOM-21として現行モデルにもあります。

最後に「MARTIN GUITARS」252ページの記載です。
スタイル20:1850年代から1897年。サイズ「2」のために提供。
      ファン・パターンブレイシング
      セダーネック、ローズウッドバインディング=表板5プライ/裏板3プライ
      マルチカラーヘリングボーン・ロゼッタ&バックストライプ

同じ時期にエックスブレイシングも開発されていますから、併売されていたのでしょう(私見)。
現行のスタイル「45」のバックストライプがサウンドホール周囲にもあったのですねぇ。
上記60ページの写真は光による退色があることは写真の説明文にあります。
この本も通販の他、大手楽器店で売られています。

あとは「アコースティック・ギター・ブック」22号(今年の1月3日付発行)9ページに
1870年代「1-21」の写真が掲載されていますが、説明文には「2-20とほとんど同じ」だが
大き目のボディ、エックスブレイシング、黒白ロゼッタリングが2-20と違うようにあります。
この本だけは日本語です(笑)

ではでは。私も楽しませて頂きました。あとは頑張って調べてください(^^)/~~~


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0762104279/qid=1145798713/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/503-0704037-3815950
[2006/04/23 23:43:55]

お名前 Name: jonny   
tiaki様

この度は大変貴重なお時間を割いていただき調べて下さった事を感謝いたします。
2-20の全容が分かってきたような気がします。また英語があまり得意ではありませんが、
趣味のために少しずつ読破(どのくらいかかるか分かりませんが)していきたいと思います。
深くお礼申し上げます。
[2006/04/23 18:17:31]

お名前 Name: tiaki    URL
コフィンケースにつきまして。。。
THE MARTIN BOOK (Walter Carter著)の23ページにコフィンケースに貼られた
「2-20」のラベルの写真と説明文が載っています。この本はネット通販のほか、
有名楽器店でも売っています。

初代マーティンが作った19世紀ギター(シュタウファーモデル)は資料で見る
限り、ギターのボディ内(サウンドホールの真下)にラベルが貼ってありますが、
「2-20」はラベルをケースに貼っていたことがわかります。
ギター内部に貼られたラベルは社名、所在地、モデル名等の記載が一般的ですが、
「2-20」コフィンケースに貼られたラベルには、さらに「注意書」が細かく書いて
あります。
趣旨は「使わない時はケースに入れて乾燥した部屋に保管の上、火に近づけるな。
でないと板が割れても知りません」

このラベル記載では「2」はギターのサイズですが、「20」は「No. of Qual.」です。
モデル名ではなくクオリティーナンバーですね。

ケース自体が内製かケースメーカー製かはわかりません。ケースメーカーがわかれば
「いつまで作られていたか?」に対する調べ方、回答も変ってくると思います。
ウラ覚えですが、初代CFMはコフィンケースも自作だったと思います。
余談ですがコフィンケースは今でも現代版として「coffincase.com」というメーカーが
作っています。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0879303549/qid=1145771724/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/249-8207924-8755546
[2006/04/23 15:22:35]

お名前 Name: jonny   
tiaki様
この度はありがとうございます。大変参考になりました。CRANEのホームページを
ざっと見ましたが凄いですね。後はこの本を入手するだけです。
とりあえずクロサワに電話をしてみようかと思っておりますが、どこかにあったらまた教えてください。
それでは・・・
[2006/04/22 16:43:34]

お名前 Name: tiaki    URL
参照した資料は下記URLの本です。ファンの間では有名な本です。

http://www.crane.gr.jp/Making_guitar_Books/Martin_History.html
[2006/04/22 14:08:32]

お名前 Name: jonny   
tiakiさん ありがとうございます。
なかなか資料が見つからなくて困っていました。ところでどのようにして調べたのか、
資料等の名前等ありましたら教えていただけないでしょうか?
[2006/04/20 11:12:58]

お名前 Name: tiaki   
サイズ2-スタイル20です。
サイズ2=全長37インチ、胴長18+1/4インチ、
ナット幅1+13/16インチ、スケール24.5インチ
スタイル20=スプルーストップ、ローズ側裏、セダーネック、
エボニー指板、ピラミッドブリッジ
19世紀後半に41〜42ドルでした。
[2006/04/19 22:54:23]

お名前 Name: jonny   
どなたか2−20について詳しい方教えてください。
またコフィンケースはいつまで作られていましたか?
[2006/04/18 01:44:58]

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