記事タイトル:板目について、最後にこれだけ 


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お名前 Name: 家具屋   
いつも、”作り易く、壊れ難く、直し易く”と、言われていました。
勿論、”見た目”も大事ですし、楽器なら”音色”も重要だと思います。
時には相反する幾つかの要素のバランスの上で昔から試行錯誤を繰り返してきた結果、
現在の形に落ち着いているのでしょうし、木取りもその一部であろうと思います。

ところで、昨今、裏板、側板がブラジリアンで作られたギターは殆どが板目のようですね。
板目が耐久性に劣るのだとすれば、これらのギターは長持ちしないのを承知で
作られていることになりますが、、、
超希少材?を使って早々に壊れる?ものを、売れるからという理由で作られていると、
皆様、お考えなのでしょうか?

>柾目ばかりが使われるのでしょうか。

ビンゴ様の体験談に答えの一つが書かれていませんか?
柾目、板目、割れはどちらでも起こるが、修理の際、柾目のほうが工程が少なく済み、
痕も目立たなく出来る、という旨だと理解出来ます。
勿論、割れの程度にもよりますので、全てがそうだとは言えませんが、
少なくとも壊れ難い訳ではなく、直し易いみたいですよ。

それでは、これが全てか?と、なると、私にもよく解りません。(笑)

ただ、ハル様がご指摘なさっていることと少し重なりますが、
材料を調達する際、未乾燥の原木を仕入れるのと、乾燥済みの挽き材を買うのでは、
かなり事情が違ってくるとは思います。

この話題で思い出したのですが、私の手元にインドローズの厚み1cmぐらいの薄板があります。
20年以上前に製材したもので、長さ2.5m、幅70〜80cm、無塗装、湿度、温度管理もしておりません。
勿論、板目で木取られています。木口割れが若干ありますが、それ以外、反り割れは皆無。
それより少し新しいカエデの柾板もありますが、パカッとかなり深い割れが、、、です。(笑)
[2006/03/30 21:53:48]

お名前 Name: ハル   
>なぜハカランダ以外では柾目ばかりが使われるのか。
これは事実だ
>しっかり乾燥させた後、製品になってからは実用上、さほど変わらない
これも事実でしょう。たぶん。。。
>生材からの乾燥では柾目のほうが寸法が安定している
これも事実

だとすると。。。
>なぜハカランダ以外では柾目ばかりが使われるのか。
これは、ギターメーカが柾目の材料しか仕入れないから。
理由は、生材からの乾燥では柾目のほうが寸法が安定しているのですから
柾目の材の方がギターになる確率が高いから。いわゆる歩留まりの問題。
誰がメーカやってもそう判断するでしょ?
ハカランダは、材が少ないので選択肢が少ない、かなり以前から板になっているので充分
乾燥されているのが板目が使われている理由。

そんなところで全てが理解できませんか?
[2006/03/30 19:24:42]

お名前 Name: ビンゴ   
先ほど「見た」例で「どれも柾目のハカランダです」と書いたのは
「どれも板目のハカランダです」の間違いでした。訂正致します。皆様、失礼しました。
[2006/03/29 23:55:32]

お名前 Name: ビンゴ   
なおと様、柾目の理由はやはり「見た目」ではなく「性能」ではないでしょうか。
とくにトップは単板の場合、板目では強度と品質の均一性が確保出来ません。
合板なら、どんなものでも大丈夫でしょうけれど…。
サイド・バックは密度も比重も高い材ですから、板目もしっかり寝かせてあれば
使えます。しかし量産メーカーがマメに管理しながら「クセを出し切る」乾燥を
一層長期にわたってしなければならない板目よりも、柾目の方を選ぶのは
当然なのではないかと思います。

単板で組んだギターは圧倒的に柾目がつかわれています。先ほど、3本の例を
書きましたが、「見た」ものなら他にもアメリカ製(70年代)や日本製
(80年代)など他にもたくさん見ています。どれも割れ目がはじけるように外側に
向かって変形し、パテ埋めと研削が必要な状態でした。どれも柾目のハカランダです。
もちろん、メーカーは壊れてもいいなどと思って作ったわけではないと思います。
それなりのシーズニングを行って、製品化しただろうと思います。

ローズウッドの単板で板目がないのは、思えば不思議ですが、もしあれば、
ハカランダと同じようなことになるのではないかと思います。
だから、メーカーは単板の場合、柾目を使うのだと思いますよ。

家具屋様は木取りに関心を持つことが不思議とのこと。たしかに「素人」が
限られた断片的な知識でいろいろ述べるのは、無意味な論議に思えるのかも
知れませんね。私に限って言えば、木取りに関心を持つようになったのは
マーチンが「クォーターソーン」などと柾目取りを強調していたからです。
これは小さな工房時代からのポリシーの表れだと思います。

クラシック製作家もほとんど柾目を使います。理由は材の安定性が
違うからだそうです。
[2006/03/29 23:50:43]

お名前 Name: なおと   
家具屋さん

レスをありがとうございます。
過去の掲示板の議論を含め、ビンゴさんのご説明が私にとっては
最も腑に落ちたものだったのですが、またよくわからなくなりました。

>割れや変形のリスクは程度の差こそあれ、全ての木材の宿命
とのことと、また板目だから狂いやすいとも柾目だから狂いにくいとも一概に
言えない、としますと、
なぜ、ハカランダ以外の木材では、ギター用にはトップもサイドもバックも
柾目ばかりが使われるのでしょうか。(狂いの点でも音質の点でも差がないなら、
ハカランダ以外でも板目を使っていいはずなのに、使わないのはなぜか。)
私の疑問はこの一点につきるのですが、家具屋さんはどのようにお考えでしょうか。
結局、一般的に柾目の見た目が好まれてきただけ、といった程度の話なのでしょうか。
ぜひお聞かせいただきたく、宜しくお願いします。
[2006/03/29 23:02:34]

お名前 Name: ビンゴ   
家具屋様、ご指摘ありがとうございます。
「南洋堅木材」では対象が大雑把すぎましたね。私はギターの
サイド・バックに使われるローズウッドと呼ばれる材をイメージ
して述べたつもりだったので、軽率であったと反省しています。
よく乾燥させ、寝かせてクセを出し切ってしまえば、実用上心配もないということ、
おっしゃるとおりだと思います。

私が前のレスで柾目の方が望ましいと書いた根拠を書くと、次のような経験からです。
ギターのサイドやバックが割れることはままあることですが、多くの場合、割れ目を
寄せればピタリと合わさるのは、柾目どりの材の場合でした(ローズとマホ)。
ところが板目が割れた場合では、割れと変形がともない、そのまま寄せても割れ目が
向かい合っていないため、パテ埋め修正が必要となりました。
70年代と80年代と90年代のそれぞれ国産ブランドです。
もちろん、この割れ+変形の原因は木取りというより、乾燥と寝かせの不足だと、
ご指摘を受けての今は思います。ありがとうございました。
(ギターを製作している訳ではないので、「確保した板目の乾燥材が反って割れて
全滅した」という経験はありません。)
以上の経験から、私は板目のハカランダには良いイメージがなかったのだと
「発見」した次第です。
[2006/03/29 22:10:26]

お名前 Name: 家具屋   
こんにちは、以前も板目、柾目で議論百出しましたね。
木取りに関して何故か皆様の関心が高いのでちょっと不思議に思います。
ところで、実際に板目で木取ったギターが柾目のものよりすぐ壊れてしまったとか、
製作用に確保した板目の乾燥材が反って割れて全滅したとかの経験がおありですか?

>長期的には狂いの生じる可能性が少ない

かなり微妙ですので明言し難いですが、、、
実際、狂いに関して木取りだけで説明するのは殆ど暴論?であります。

生材からの乾燥では柾目のほうが寸法が安定しているのは皆様ご存知のことと思います。
板目の薄板で木取りが悪いとプロペラのように反り曲がって手に負えませんもの。(笑)
しっかり乾燥させた後、製品になってからのことをおっしゃっているのだと思いますが、
実用上、さほど変わらないと思って下さって良いですよ。
でなければ、古い木製品の板目で木取られたものは全滅していることになりますが、
実際の木製品は板目で木取られたものが大半ではないでしょうか?(笑)

まぁ、諸々ありますので一概には言えないのですが、
乾燥後の狂いに関しては温度、湿度の変化による伸縮以外にも
その材のもつ固有のクセみたいなものがありまして、これが結構大変なのです。
実際、厄介でありまして、木取りとは殆ど関係なく思わぬ方向に動いたりします。
精度を要求されるものを木材で作る時、粗取りしては寝かすことを長期間繰り返すのは、
材の持つクセを見抜き、狂いを出し切る為なのは周知のことと思います。
勿論、全ての材がこの厄介なクセを持っている訳ではなく、
木取りに関係なく、少々、乱暴?に扱ってもとても素直で安定しているものもあります。

>板目の南洋堅木材はどんなに乾燥させても、湿度の影響下では割れや変形のリスクが伴います。

ほんとにそうですか?国産の軽軟な材でもかなりの暴れん坊もいれば、
南洋産の重硬な材でもとても素直な性格な子もおりますよ。
割れや変形のリスクは程度の差こそあれ、全ての木材の宿命ですし、
それが故に合板や集成材が生まれたのではないですか?
[2006/03/29 20:42:09]

お名前 Name: ビンゴ   
どんな材であれ、良いギターには基本的に柾目を使うのが望ましいことです。
それは、木工芸品としての楽器の性能(特に耐久性や耐候性)から考えれば、当然の選択です。

もう今後は例外を除いてあり得ないことでしょうが、ハカランダ
も当然、柾目が理想です。ただし、ハカランダという材は柾目
であっても壮麗な杢の模様が出やすく、それが喜ばれたのも事実です。
マーチンでは、それらは40シリーズ以上の高級品に使われることが多かったようです。

多くのマーチンファンは、杢の出ていない、オールド28や21に使われた
柾目のハカランダを「柾目のハカランダ」だと思いこんでいたため、
オールドの40番以上の杢が出たハカランダを「板目」だと勘違い
しているような論調が見受けられます。

マーチン社がインドローズに切り替えた理由は、ブラジル政府の方針で、
原木の輸出を許さず国内で製材して商品価値の高い木材を輸出しようとしたからです。
マーチンは原木で安く仕入れ、出来るだけ柾目や追い柾目の材を製材段階で確保して、
それをシーズニングしたかったのでしょう。
ハカランダの需要はおそらく家具や建材向けの板目(化粧合板用ベニア素材)
が多かったのではないでしょうか。国内製材加工する場合、その方が歩留まりもよ
く、利益が多かったでしょうから、マーチンとしては如何ともしがたい状況だった
と想像します。

マーチンが板目のハカランダを使うようになったのは、この数年ではないでしょうか。
使う理由は、ニーズがあるからです。さらに、どんなに高価でも売れますので、
ハカランダ材を使用する商品企画は魅力的なものでしょう。

板目の南洋堅木材はどんなに乾燥させても、湿度の影響下では割れや変形の
リスクが伴います。
板目は音の点からは柾目にひけをとらないと思いますが、以上の理由により、
私は板目ハカランダには過大な期待はしていません。
レジン浸含加工でもしない限り、無理だと思います。
[2006/03/26 13:51:35]

お名前 Name: なおと   
zeroさん、ビンゴさん
レスありがとうございました。参考になりました。
多々ある過去の議論を拝読した結果、
結局どうしてハカランダ以外では
板目を使わないのか
(=どうしてハカランダに限って板目も使うのか)
という点が最後まですっきりしなかったための質問でした。
いずれインディアンローズウッドやマホガニーも供給が少なくなったら
板目が登場してくるのでしょうかね。
今後も宜しくお願いいたします。
[2006/03/26 12:02:19]

お名前 Name: ビンゴ   
「見た目」もあろうかとは思いますが、これはやはり
柾目の方が変形が少なく、ギターをはじめとする
「箱」状の木製品には柾目を使うのが普通です。
殊に、単板ならなおさらです。

ですから、柾目の使用目的は、見た目よりも
耐久性だと考えた方が良いでしょう。
一般的には、木目の美しさを鑑賞する場合は
板目に木取りされるようです。板目の単板を
変形しにくくするためには、それこそ気の遠く
なるような乾燥と「寝かせ」が必要でしょう。
[2006/03/25 14:47:13]

お名前 Name: zero   
ハカランダ以外は、木材の供給に余裕があるから見た目のきれいな正目
を使っているだけなんじゃないでしょうか。
[2006/03/25 12:57:12]

お名前 Name: なおと   
初めて投稿させていただきます。
最近こちらを知り、過去の掲示板を数週間かけて
ざっと拝読しました。
興味深い有益な話が多く、大変勉強になりました。

さて、まだ十分消化しきれないことや見落としも
あるかもしれませんが
板目と柾目の話で、疑問が1つだけ残りました。
どちらもそれだけで音質の良し悪しは決まらない
との点、なるほどと思いました。しかしそうだとすると、
楽器店などで見るギターのうち、インディアンローズウッド、
マホガニーその他ハカランダ以外の木材が使われるものでは、
どうして大半(あるいは全部?)柾目が用いられているのでしょうか。
やはりどこかの書き込みで見たように、長期的には
狂いの生じる可能性が少ない、という理由からのみと
考えればよいのでしょうか。
あるいは、ハカランダのように見た目の美しい板目
がとりにくい、ということもあるのでしょうか。

宜しくお願いします。(見落としていたらすいません。)
[2006/03/25 12:31:49]

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