記事タイトル:マーティンネックの秘密 


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お名前 Name: 染村 哲也   
皆様、こんにちは。
いつも大変お世話になり、有り難うございます。
ギブソン大仏様、このたびは貴重な情報をご提供頂き有り難うございます。
OH様のご指摘の件、私も気になりましたので、マーティン社に連絡し、私のWebペ
ージでマーティンの古いカタログの内容やイメージを紹介することの許可を頂きまし
た。許可といっても、特別に許す、という感じでなく、何の問題もありませんからどう
ぞお使い下さい、といった感じです。著作権がマーティン社にあることは確かだと思
うのですが。是非皆様で貴重な情報を活用して頂ければと思います。
ただ、私がすぐに幹部に連絡出来るのがマーティン社のみのため、他社については確認
しておりません。申し訳有りません。

実は、せっかくOKが取れましたので。この機に乗じて、本格的にマーティンの古い
カタログのライブラリのページを立ち上げてしまってはどうか、などと思っています。
ギブソン大仏様はじめ、古いカタログをお持ちの方のご協力が頂ければ実現可能だと思
うのですが、いかがでしょうか。

皆様、今後ともこの掲示板での情報提供・交換をよろしくお願い申し上げます。
[2005/07/18 23:16:16]

お名前 Name: 匿名   
現行Fenderマニュアルもインチ単位の調整を推奨していますね。
その日の使用条件で反り具合も変わりますのでAJはより実用的です。
国内ではヤイリが最初に永久保障を謳ったようですが私の記憶では
私の中学時代1970年代時点でマーチンは永久保証だと当然のように
語られていましたが伝説なのか事実なのかは不明です。
[2005/07/15 09:32:40]

お名前 Name: ギブソン大仏   
OHさんご忠告ありがとうございます。
要約してかいつまむと作り話にとられそうなので、全文を掲載してしまいました。
少々行き過ぎたかもしれません。著作権はあまりくわしくないですがカタログの写真等で問題がありそうでしたら、管理人の染村様、お手数ですがこのスレの削除をされても
かまいませんので、よろしくお願いします。
[2005/07/15 08:52:46]

お名前 Name: OH   
ギブソン大仏はん

仕事サボってごくろうさん。
わりと物知りだと思って読んでいたが、出版物の丸写しだったんだね。

ところで当然の事を聞くけど、著作権者の許可を取ってるの?
うん? 取ってないの?
だとしたらチョッと問題ありだわな!
貴方が行った書き込みは、明らかに著作権者への権利侵害だよ。
文面の転写だけではなく、文章の写真までアップしているね。
管理人さんに迷惑かけないうちに削除依頼を出した方がいいよ。
[2005/07/15 01:06:37]

お名前 Name: ギブソン大仏   
 とりあえずソースをアップします。
 引用した文章
http://www.legal-speed.com/~matsu/kup/data/12391.jpg
 1970年代の1833マーティンカタログ
http://www.legal-speed.com/~matsu/kup/data/12392.jpg
 そのQ&AコーナーにD28のゲージについて
(ネットカフェの時間が気になって英語の文章を全文のせられずに下の文は要約してし
まいました。要望があれば時間をみつけて書き写します)
http://www.legal-speed.com/~matsu/kup/data/12393.jpg
[2005/07/14 22:44:19]

お名前 Name: TK   
・ネックの永久保障は日本のメーカーじゃなかったでしたっけ?
たしかSヤOリだったような・・・
[2005/07/14 22:36:16]

お名前 Name: ギブソン大仏   
 ぺかさんお返事ありがとうございます。

 「私はそこにマーティンの秘密があると思います」から下が私の意見です。

わかりにくくて申し訳ない。仕事の合間にネットカフェから書いていたのですが、三時
間で書きあがらずに一時間オーバーしたのであわててアップしました。だもんで見直し
していたんでところどころおかしな文章で読みづらいでしょうが我慢してください。

 「小冊子の文」も「1833のQ&A」もも携帯に写してそれを見ながら書き写した
のでどちらもソースとしてアップできます。「各カタログの推奨ゲージ」のソースは
実家に戻って写真をとらなければならないので時間があればアップします。

 TKさん、マーティンのカタログの1984年版だったと思うのですが、AJの開発
について自画自賛した文章が載っていたと思います。(もう一度確認するまで突っ込ま
ないでください)80年も前にギブソンが開発したアジャスタブルロッド(マーティン
も1965年にエレキでアジャスタブルを採用)しているのに、なんでこんなにおおげ
さなんだ?と驚いたことがあります。やっぱりアジャスタブルのないことの苦情が凄か
ったんじゃないでしょうか?

 匿名さん、軽く順ぞりがいいことは各メーカーもわかっております。硬くてしならな
いネックに軽くアールをつけているところも存じております。ただマーティンのように
ゲージの推奨をきめて、まっすぐの状態のネックからミリ単位の反りをネックに義務づ
けるのは珍しいのではないかと思っております。
ネックの永久保障は日本のメーカーじゃなかったでしたっけ?
[2005/07/14 22:24:33]

お名前 Name: 匿名   
弦を張った状態でエレキでもAJでもコリングスでも
軽く順反りに調整するのが一般的です。
テンションによるネックのシナリはSQよりAJの方が深いと思います。
AJ・SQに音質差があるとすればロッドの質量による影響が大きいのでは。
たしかマーチンはネック永久保障を宣伝していましたね。
どうなったんでしょう。
[2005/07/14 21:42:48]

お名前 Name: TK   
はぁー、なるほど。とても勉強になりました。
ところでマーティンはなぜAJネックに換えたのでしょうね?
AJロッドの開発が成功し、何回もテストをした故でのことでしょうか?
よく行くショップの人は「マーティンは良くて’85年まででそれ以降は
だめだよ。AJだし材料もケチってアバロンなんかも薄いのを使ってるし」
といつも言われます。こういうAJを否定している人がいるのも現実ですし・・・
SQロッド仕様は日本だけですし。やっぱりAJよりSQの方が良いのでしょうか?
それとも日本人は保守的な人が多いのでしょうか?
皆さんどう思われます?
[2005/07/14 20:57:32]

お名前 Name: ぺか。   
いつも、為になる資料の公開、ありがとうございます。

マーチンがAJロッドを採用しなかった理由は世間では、
 ・1921年にgibsonがアジャスタブルトラスロッドの特許を取得した。
 ・マーチンは、同業他社特許を使うのを嫌った。
 ・アジャスタブルトラスロッドなしで問題ない製品を作れる言い張った。
  (これ良く聞くのですが事実なんでしょうか?)
というのが定説になっているようです。(真実ということではありません、定説です。)
だから、どうしても採用せざるをえないものには採用し、もっとも生産も多く主力製品
であるフラットトップには、gibsonの特許がきれたのを境に順次採用された。

と、解釈していましたが。

大変興味深い内容で、いつも楽しみにしているのですが、
「事実」と「大仏さんの考え、予想」を区別して書いていただけると、
尚、一層読みやすいと思うのですが、いかがでしょう。
[2005/07/14 20:51:33]

お名前 Name: ギブソン大仏   
 1970年代にマーティンによせられた意見で一番多かったのは「なぜ?ネックをア
ジャスタブルにしないのか?」だということが1970年代にマーティンが発行した小
冊子に書かれております。

 たしかに1965年発売のマーティン製のエレキギターにはアジャスタブルロッドネックを採用しているのに、1985年になるまでフラットトップには採用されませんでした。

 で、この話はひとまず置いといて、ネックについてその小冊子でつぎのようなおもし
ろいことが書かれています。


 Neck bow itself is often misunderstood.It's usually talked about as if it's
the worst thing that can happen to a guitar.Actually,some bow is good because 
a perfectly staight neck is hard to play.If a neck is straight,the strings 
must be higher than necessary so they won't rattle against the frets.
Martin solves the problem by building a certain amount of intentional bow into
the neck.A Martin neck has a gap of approximately.015 of an inch above the 
sixth fret when the sixth strings is fretted a both the first and twelfth 
fret.

 ネックが反ることはよく誤解されてます。

「ネックの反り」はギターにとってまるで悪いことが起こったように言われます。
 でも実際は少し反ったほうがよいのです。なぜなら完璧にまっすぐなネックは演
奏しにくいのです。ネックがまっすぐだと、弦がフレットにあたるのをふせぐため
に弦高を高くしなければならないからです。マーティン社はネックを意図的に反ら
すことによってその問題を解決しています。1フレットと12フレットを押さえた
ときに6フレット上の弦がちょうど015インチ隙間ができるようになってます。

 他にこの頃発行された1833パンフレットのQ&Aコーナーにのっていたのが、
「D28に推奨ゲージ(ミデァム)ではなくライトゲージを張るとBUZZ(びびり音)
が発生しますので注意してください」ということでした。


 マーティンは推奨ゲージの弦を張ってテンションをかけたらネックが反り、6フレッ
ト上で015インチ隙間ができるように、セッテイングしています。そるようになって
ます。


 ギブソン大仏!オマエはなにが言いいたいのか?と申しますと、これがわかるとマー
ティンのロッドの変遷の理由がわかるのです。


 マーティンはロッドに黒檀を採用していましたが、1934年にTバーを採用、
1967年にスクエアロッドを採用となってます。

 でもって、これにその年に出されたカタログに載る推奨ゲージをあてはめると
1934年からヘビーゲージが推奨ゲージ、1967年からミデァムが推奨ゲージ
になります。

 つまり...
 「Tバー」はヘビーゲージを張ったときに、6フレット上で015インチ隙間ができるようにセッティングされたロッドだということであり、
 「スクエアロッド」というのはミディアムゲージを張ったときに、6フレット上で0
15インチ隙間ができるように、セッテイングされたロッドだということであるという
ことなんです。


 推奨ゲージなんてマーティン以外あまり採用していないのは、マーティンがこの反るネックを採用しているためであります。


 で、なんでこんなややこしいネックを採用しているかといいますと私はそこにマーテ
ィンサウンドの秘密があると思ってます。

 ネックが釣竿のようにしなるので弦をはじいたときに、糸に魚がかかった釣竿の穂先
がゆれるように弦に振動を与えるために、あの不思議な濁りのある音色が生まれてると
思います。(ネック鳴りが弦に影響を与えあの独特な音色が生まれる)

 カーボンロッドを二本もいれて絶対曲がらないコリングスではあの音色は生まれませ
ん(そのかわり純粋な濁りのない美しい音色だと思います)


 ただ欠点もあります。

 糸が穂先についているから釣竿はしなってゆれるのですが、もしリールのすぐ上に糸
がついていても釣竿はしなりません!

 つまり、マーティンも開放弦から5フレットまでは強力にサステーンは伸びますが
(穂先に糸がついてる状態)、7フレットあたりから急に音がつまります(竿の真ん中
に糸をつけた状態。しならない。でも音がつまったのではなくこれが普通のギター。
マーティンの0〜5フレまでが伸びすぎるのです。)


 とにかくマーティンのネックは気持ちがいいです。弦を鳴らすだけで左手に心地よい
振動が伝わります。この感覚も魚が糸にひっかかったときの竿の振動の気持ちよさに通
ずると思います。(コリングスにはこの感覚がない!)


 で、はじめに書いたマーティンがアジャスタブルの採用が1985年まで遅れたは、
弦を張るだけでしなる柔らかさを持つ特性とネックが反ったときに直す強さという相反
する2つの特性を持つロッドが開発できなかったからです。

 1985年?でしたつけロープロファイル方式というネックロッドを開発してこの
問題を解決!アジャスタブルの採用となります。
(ロープロファイルの構造について聞かないでください、マーティンは公開してません
のでわからないんです)

 
 
[2005/07/14 19:12:05]

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