記事タイトル:コンバージョンギター? 


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お名前: キノピオ   
コンバージョンはエレクトリック・ギターの世界ではよくあります。
一番多いのはたぶん、ギブソンのレスポールで、1952年から57年の間に作られた
ゴールド・トップのレスポール・モデルを、テール・ピースを取り替え、
ピック・アップを付け替え、トップのフィニッシュをはがして、
58〜60年製のレスポールみたいに仕上げるわけですね。
要するに、子どものころ、欲しくてもなかなか手に入らないものがあると
似たようなものを買ってきて、じぶんでいじくりまわした、あの、大人の趣味版
といったところでしょうか。
ちなみにマーティンのギターでもっとも有名なコンバージョンというと、やはり
エリック・クラプトンの000-45ではないでしょうか。
(あくまでもうわさにすぎないんですが)
70年代のクラプトンの写真にときどき写ってるアレですね。
ハカランダの000-28のヘッドにバインディングを入れて、
デキャルをバーティカル・ロゴに付け替え、
指板のインレイを戦前のスノウ・フレイクスやキャッツ・アイ仕様に変え、
ボディーにアバロンのインレイを埋め込むという大変なコンバージョンですが、
それをやったのが、D-45を再生産するにあたってマーティン社が招いた
マイク・ロングワース(「マーティン・ギター・ア・ヒストリー」の著者でもある
人ですね)っていうんだから、すごいですよね。
最近のクラプトンはもっぱら、スティーヴン・スティルスからプレゼントされた
000-42を使ってるんだから、やっぱり音は本物にはかなわないんでしょうね。

お名前: ゴールデンエラに興味津々   
わたしはコンバージョンギターという言葉を初めてしりました。
とても勉強になりました。それにしてもギターのリサイクルとは...。
それでちょっと疑問点があるのですが、例えばネックのTバーロッドとかエボニーなんかも、
ゴールデンエラ期の仕様そのままで復活できるのでしょうか?
最近マーチン社がゴールデンエラ期のようなピックガードも使えるようになってきたみたいで
すし、GEでオールドスタイルデキャルロゴも復活していますから、完全に直せる元通りになる
時代が近いのを感じます。何か夢のような話ですね。

お名前: エボニーロッド   
D-28命さん、ナンシーズミュージックボックスさん貴重なご意見有難うございます。
とてもよくわかりました。変な事を考えたのですが、例えば大変傷んだヘリングボーンD-28を
安く手に入れそれを元のシリアルナンバーを生かしたままD-28GEとしてコンバージョンすると
物凄く程度の良いヘリングボーンD-28が出来ちゃうわけですよね、(音はどうか判らないけど)
3万ドル+殆ど使い物にならなくなったヘリングボーンD-28の安いの=とても綺麗なヘリングボーンD-28
復活してくるゴールデンエラ期のオリジナルヘリングボーンD-28が増えそうな予感...。
他にも誰かいろいろなアイデアを持っている方見えませんか?

お名前: ナンシーズミュージックボックス    URL
コンバージョンギターの話題ですね。とてもうれしい話題です。当社はコンバージョンギターを
取り扱っております。そもそもこの考え方はとても希少価値になってきたブラジリアンローズウッド
(ハカランダ)の有効利用という観点から生まれました。ブラジリアンローズウッドは皆様もご存じの通り
ワシントン条約の「絶滅に瀕する種」に指定されていてブラジルからの輸出が行われていません。
ですから現在使われているブラジリアンはワシントン条約発効以前のもののみになります。
すでに残り少なくなってきているようです。マーティン社も世界各国からブラジリアンを集めているようです。
それでももう過去に使用できたようなよいものは無いようです。
エボニーロッドさんのおっしゃている通り、D−28(主の60年代のものが主です。)
の壊れたものでサイドとバックがしっかりしたものを使います。そして戦前のモデルと同じ仕様で制作します。
ビンテージとしての価値ですが音の鳴らないギター(使用できないギター)ですので元々価値など無いといってもいいと思います。
最近マーティン社がこのコンバージョンギターのオーダーを受け始めました。(D−28をD−45に変更、定価3万5千ドル)
それまでのコンバージョンは修理として行われていたようです。(マーティン社の認定を受けた修理工場で行われていました。)
シリアルナンバーはもととなったギターのものが使われています。
またマーティン社のD−45コンバージョンギターはフルオーダーですのでカスタムオーダーシートの中から好き勝手に選べます。
60年代のD−28からD−28GEを作って価格3万ドルでは誰も買わないでしょう。(でもオーダーはできると思います。)
当社が扱っているD−28コンバージョンはまさにD−28GEと同じ仕様です。(価格5千百ドル)
当社のホームページにD−28コンバージョン(マーティン修理工場制作)、D−45コンバージョン(マーティン社製造)
の写真がありますので見てください。またコンバージョンの説明もどこかにあったと思います。
PS:マーティン日本代理店の本店にD−45コンバージョンがあるようです。(価格1千万円だそうです。)未確認情報です。

お名前: D-28命      
エボニーロッドさんこんにちは。
貴殿の質問いつもどきっとしますわ...。
確かにメリケン国(アメリカのことですわ)の情報をみているとそんなのも見た事あります。
ゴールデンエラ期以外のいわばもっと付加価値をつけてD-45にできるものはそうなっちゃう
のかも知れないし、その方が市場は活気付くかも知れない。材料にしても30年以上シーズニング
した事になるのだから凄く安定している。いわゆるリサイクルD-45やな、ん、ちょっと待って
そうしたらシリアルナンバーはどないなるねん、こんなん考えだしたら夜も寝られんわい。
ヘッドロゴはどないなるんやぁ〜うーんD-45は貝やからできるわなぁ、いやまてよ、お値打ちの
ハカランダD-28を作り直してD-28ゴールデンエラでだしたらどうやねん、うーんおいおい
ひょっとしたらオリジナルヘリングボーンD-28と同等のレベルのギターができるんとちゃうか?
貴殿が変な事いいよるからよけいにややこしなってきたわ、誰か詳しい人助けて下さい...。

お名前: エボニーロッド   
コンバージョンギターという言葉をききました。何か耳慣れない言葉なのですが、どうも例えて
言うならば昔のハカランダを使った(ここではD-28としましょう)ギターの側板、裏板を使い、
表板など傷みの激しいところに新たな材を用い、貝などをインレイした(ここではD-45とします)
ギターに生まれかわらすという事なのだそうです。
ハカランダが手に入れ難い為柾目で板取りできず板目を使う場合も多くなってきて、そういう事で、
苦労するよりも柾目のハカランダが沢山あった頃のD-28で裏板、側板以外が傷んだものを新たに
D-45として生き返らせるのも当然考えられうることだとも思うのですが。何かハカランダギターの
中で比較的手に入れやすい価格帯のD-28がどんどんそういう事になって無くなってしまうのではないか
とふと心配になってしまいました。
またそうやって復活したD-45は元のD-28よりも音はよくなるのでしょうか?
ビンテージギターとしての価値はどうなっちゃうのでしょうか?
私のエボニーのような頭では今ひとつよくわからないのですが、どなたか教えて頂けませんでしょうか?

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