記事タイトル:ギターの寿命木の寿命バイオリンの寿命 


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お名前 Name: 家具屋   
ざむば様

お答え下さってありがとうございます。
針葉樹のほうが劣化の進行が遅いというのは聞いたことがありますが、
スプルースの強度のピークが200年後かどうかは確かではないようですね。

300歳の往年の名器が現存するということですが、、、
さて、これが生き残っているのはヴァイオリンだからなのか?名器だからなのか?
200〜300年前に製作されたヴァイオリンの生存率をご存知の方はおられるのでしょうか?
10%?1%?それともほんのごく少数?実際、どの程度生き残っているのでしょう?
もし仮に10万台程作られた内の十数本しか生き残っていないとしたら、、、

以前、「法隆寺は建てられてから1000年以上経つ!木造建築は長持ちするんだ!!」と、
豪語されている方がおられましたが、「アホかいな。。。」と、思いました。
木造建築だからというよりも、法隆寺だから長持ちしている訳です。(極端な例でスイマセン)

私の友人に45の表板を子供に踏み抜かれた!方がおられます。
別に子供に悪気があった訳ではなく、彼が暗い部屋の床に寝かせて置いていたのです。
灯りを点けずに部屋に入った子供は足元のギターに気付かずに”バキッ!!”
修理に出して表板が交換されて戻ってきました。以前よりエエ感じと申しております。

上記は不幸な事故ですが、、、
楽器に限らず木製品は日頃の手入れと定期的な補修は欠かせません。
良質の材料、腕の確かな職人さん、愛情豊かな持ち主さんが揃えば無敵ですね。
上の3つの内、1つでも欠けた時が”寿命”というのが私の素朴な考え方です。

ギターの寿命に関してはC氏様のご指摘が的確で実証はこれからではないでしょうか?
[2005/04/17 21:47:29]

お名前 Name: ざむぱ   
ローズはわかりませんがスプルースに関しては硬くなるはずです。
300歳のストラドが生き残っていますし、古い楽器(バイオリン)は強度が上がるため
表板を薄く削りなおして音響特性をあげることが出来ます。
新作の楽器に名機をまねて始めからこのような薄い表板にして弦の張力に耐え切れず
変形してしまったものもありますのでやはり時間経過で強くなるのは間違いないようです。

バスバーの交換などの手は加えられているにしてもストラドでネックがオリジナルのものもありますし、
バロック時代の415チューニングでも楽器のサイズでいえばかなり大きな力が加わっていますから
バイオリンは楽器としてかなり強度に優れていると言えるのではないでしょうか?
[2005/04/17 09:37:48]

お名前 Name: 家具屋   
寿命のお話し興味深いですね。

粗大ゴミの山を見ると、使えるのに捨てられるものはゴマンとありますね。
結局、持ち主の方の気持ち次第ということも言えそうです。

ちょっと想像してみたのですが、ギターの表板の寿命が100年ぐらいだとして、
100年後、表板を交換して使い続けようとした時、良質のスプルースは残っているのかな?
裏板、側板、指板も同じように交換しようとした時、ローズは?マホガニーは?黒檀は?

以前に年輪幅が1mm前後のものが表板として最良だと書かれているのを読みました。
Dタイプの表板の幅は広い所で概ね40cm強、中央接ぎでその半分、木目は約200本ですね。
簡単に200本なんて書いてますが、1本が1年ですので200年、芯と白太を含まないですから、
最低でも樹齢250〜300年以上のスプルースということになります。
今から植えて育てても、、、100年後では間に合わないです。
もし良質のスプルースが枯渇していて、音響的に良い合板や新素材が開発されていたとしたら、
さてさて、それに交換して使い続けますか?

ざむば様
セルロースの結晶化のこと、200年というのは国産のヒノキに関してだったと記憶しています。
ギター材のスプルースやローズに関してもそのような実験結果が報告されているのですか?
この現象は樹種によってかなり幅があるようで、強く(硬く)ならない樹種もあるはずです。
[2005/04/15 23:18:55]

お名前 Name: Big Moon   
ちょっとテーマからはずれて申し訳ないですが、
前の話からの続きで、
私の場合、OOOやOMタイプのギターを指弾きするなら、
近年物の方が好きですね。逆にDタイプをフラットピックで
弾くなら、ビンテージに魅力を感じます。
まさしく、プレイスタイルで好みが変わります。
[2005/04/15 16:32:03]

お名前 Name: gaku   
楽器の寿命とはどの時点を言うのかは、中々難しい問題です。
物理的な寿命であれば、良質の材を使い、しっかりした製作を行い適切なメンテナンスを続ければ
良いギターなら100年を越えて持つと思います。
(もっとバイオリン属のようなリペアは、考えられません。バイオリン属の場合は、表板さえ
オリジナルならバスバー(ブレーシング)を別設計とするなど序の口でネックはしばしば取り替えられますし
ボディーすら交換する場合が有ります。表板さえオリジナルならオリジナルと扱われますが
ギターの場合は、Pre War D-45の表板を残してブレーシングを別設計に取り替えボディーも
別に作って組み合わせたとしたら誰もD-45とは認めないと思います(笑))

クラギの場合は、大雑把にいうと演奏会で使えないが挙げられますが
最初は別に鳴りが悪くなる訳ではなく
最初に良く現れる状態として低域の芯が薄れてボワっと膨らんだ音になります。
(一見厚みが有るように思えますので中古で買うときには注意が必要になります。
もっとも調整不良の場合も似た状態になる時が有るので聞き分けが大変なのですが・・)
その後徐々に「使える音色」が減ってきます。はっきりと鳴りが悪くなるのは末期症状になります。
クラギの場合は、満遍なく音色を要求されますので基準は割合一定になるのですが鉄弦は、また別になります。
使える音色が減ってくるのは同じなのですが(ただし低域のボケは割合少ない)
演奏になにが要求されるのかで大きく違うと思います。
満遍なく音色を要求するスタイルは少なく自分の求める音色が残っているかどうかになります。
マーチンでもクラプトンはPre War で著名ですが中川イサト氏は、Pre Warどころかもっと後のモデルでさえ
オールドは音が終わっているから興味が無いと言い切られています。
名手お二方の判断が正反対になっています。
結局、鉄弦の場合は、自分のプレイスタイルに合うかどうかで極端に違ってくると思います。
[2005/04/11 11:39:17]

お名前 Name: C氏   
アントニオ・デ・トーレスがモダンギターを生み出して約150年
鉄弦ギターとしてのMartinの歴史は約80年程でしかありません。
誰も鉄弦ギターの寿命は100年であると証明したわけではありません。
現在使われているストラデバリでさえノーメンテナンス、ノー修理で使われているわけ
では無い(バロック時代はピッチが現代より低かったので、初期に負担が少なかったと
も言えますが)ですから、適切な保管、メンテナンス、修理さえしていれば後世に残る
と考えますが如何でしょう?

ただし、新品のギターにヴィンテージギターの音色を求めるならば
音色を捉えて“数十年で寿命が来る”と言うのも否定は出来ません。
[2005/04/10 21:44:50]

お名前 Name: gaku   
プロやハイアマチュアなどが本格的に使い込んでトップクラスのクラギで大体50年くらいと言われています。
それを超えて100年本来の音色を保てるのは、よほど特別なギターだけです。

バイオリンにブレーシングは有ります。バスバーと呼ばれる半月形の板で低域側に一枚だけですが取り付けられています。
ストラディバリウス、ガルネリウスを筆頭とする名器も、現在では、弦のテンションが違いますから
このバスバーをより強靭なものに変更する改造を必ず受けています。

バイオリン族の長寿命が異常(笑)なだけでピアノなどもせいぜい100年くらいです。
最大の違いは、発音の仕方にあると思います。ギターやピアノもそうですが
一度だけ供給されたエネルギーで音を出さねばならない為により長く余韻を保つように考慮しますが
強度と背反する事になります。
バイオリン族は弓で弾きますから連続してエネルギーを供給出来る為に最初の音さえ大きければ余韻は必要ありません。
(ピチカート奏法を聞けば判りますが別に消音して音を切っている訳ではなく
勝手に音が切れています)
従ってアーチ構造と相まってギターなどより遥かに頑丈に作る事が出来ます。
[2005/04/10 21:27:26]

お名前 Name: ざむぱ   
やはり構造の違いなのでしょうね…
500グラムに満たない本体が25キロの張力に耐え続ける…
いかにアーチの構造が力に強いかわかります。(ブレージングもないのに)
アーチトップのギターはフラットトップに比べて長い間使えるのでしょうか?
内部のブレージングなどの構造はどうなっているのでしょう?
[2005/04/10 19:51:27]

お名前 Name: Koya    URL
ザムバ 様

 はじめまして。
ギターは弾き続けて100年もてば御の字です。
もともと木の気質的熟成より先に、弦のテンションの違いから来る構造による強度が、バイオリンのほうが圧倒的に有利です。何百年ももって当たり前です。
ギターの表板には、弦の引っ張り強度で70キロの力がかかります。
それにより木の熟成より先に、表板の変形などの問題が発生します。

バイオリンとマーチンギター、、、
音楽の背景を考えるともしかしたら、100年後には一部のマニアックな人たちの
骨董品になってしまっているかもしれませんね。
[2005/04/10 19:25:35]

お名前 Name: ざむぱ   
ギターの寿命はだいたい一般的に100年くらいと言われていますがどうしてでしょうか?
木はセルロースの結晶化により200〜300年ぐらいで一番硬くなると言われています。
ストラディバリウスなどの名器も300年前に作られ、現役で使われていますし(やはりピークは今だと言われていますが…)
100年もの、200年ものの楽器はごろごろしています。
ギターが数十年でオールドといわれるのに対して
バイオリンはコンテンポラリーやせいぜいモダンと言われるくらいです(厳密には違いますが…)
材質はトップ、スプルースにサイドバック、メイプルというギターでも珍しくない組み合わせなのにどうしてこんなに差が出るのでしょうか?
[2005/04/10 19:09:27]

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