私のクラインギターのネックもローズですが、バランスについてはそれほど気になりません。
そのことよりもマホガニーの最大のよさは経年変化に対する「安定度」だと思っています。
見る資料によって違いも大きく、個体差も大きいとは思いますが、ネックに適した良材を選んだ
場合、水分変化によるムーヴメント等においてマホは特に優れた性質を持っているようです。
ローズネックのメリットは、書かれている通り、密度の重さによりサスティーンの伸びることと
ローズの硬度からたわみ運動に関わって、振動減衰率が低くなり、
トップ面をフレキシブルに振動させると幾つかの文献で読みました。
(ザ・ギターブックにはデビット自身のインタヴューにこれに関する内容が説明されています。)
ローズの場合、安定度を高める為に2ピースや3ピースにしているものや
ファイヴァーの入っているものが多いようです。
ただ、これらの考え方についても全く異論がないわけではなく、
材の個体差もあり一概に言えない面もあるかと思います。
ハービーリーチは、ネック材にウォルナットをよく使うようです。
それぞれの製作家の方のこだわりもあるのでしょうね。
[2004/11/15 21:54:07]