記事タイトル:象牙のブリッジ 


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お名前 Name: gaku   
何台か象牙ブリッジのギターを製作されたギター製作者の方に伺った話ですが
音質面では、象牙ブリッジで大きなメリットやデメリット両者とも実際には、無いそうです。
(他の部分の影響の方がはるかに大きい)
また接着性は、膠で着かない事はないが長期的な耐久性では、
膠が浸透しない為に通常の木より劣るそうです。

マーチンが昔象牙ブリッジを使用したのも装飾の為だと思います。
[2005/03/18 11:43:30]

お名前 Name: To   
arara 梅干さん
そんな、正座で、いや、
ありがとうございます。

Beさん
持ち主の体験談。貴重です。ありがとう。
たまたまクラシックギターの雑誌現代ギターに19世紀以前のギターと音楽について
評論をお書きになっていたNと言う方に知己を得ましていろいろ聞きました。
アイボリー自体は良質なものだ膠(ニカワ)との相性が良く、他の木質素材と
変わらない接着性を示すそうです。その接着性と美しさから、ギターのパフリング
(バインディング)などに19世紀に頻繁に使われたり、17-18世紀には胴体に使われた
そうですが、ブリッジに使われた例はマーチン以前には無いかもしれない、と言うことでした。
理由は重さ。金属弦の場合はかかっているテンションが大きいのと、そもそも表面版の
振動を規制する方向でブレイシングされているが、クラシックギターの系譜の
ブレイシングでは音にいい影響が出ないのが理由だろうと言うことでした。
氏は、ニューヨーク時代のマーチンもコレクションしていて、その性能は、当時の
ヨーロッパ本土の代表的製作家に勝るとも劣らないと言うことでした。
アイボリーブリッジの今まで体験してなかった別のマーチンも体験できました。
同時期の木製ブリッジ(多分エボニー)のものも同時に体験できました。
アイボリーのほうがやや音色がクリアーで分離が良いようにやはり感じました。
ただし、さほどの差は無い感じ。マーチンのアイボリーブリッジが高級品標準だった
時代があるそうですね。その分表面版の品質が良いから分離良くクリアーに感じる
ノかもしれません。
N氏によれば、アイボリーを楽器に使うのは単に装飾的な目的だけでなく、
高いプロジェクション(遠くへ届く音という意味)を得るために選択される
材料としては割りと一般的だった(と言っても高価)時代があるそうです。
たとえばリコーダーやクラリネットの祖先で象牙製は残っていて、今でも
プロがアンサンブルの中で独奏を行う時には象牙管を使うこともあるそうです。
リュートでは胴体が総象牙と言うものが難題も残っていて、大変に優れた音特性を
示すそうです。
比重や弾性、音速のデータを見るとちょっと重た目のキングウッドのような性格ですから
案外楽器に向いた素材なんでしょうね。
クラシックの歴史の中で見れば、貴族趣味とだけは言えないようです。マーチンも
またその美しさと特性を考えていたのでしょうね。
ちなみに象牙をギターに巻く時に正確に曲げていく技術などはもう失われていて、
そういう仕様のギターを再生させるレストアは材料の入手よりはるかに困難な状態だそうです。
他にもアイボリーブリッジを体験した方、その印象などお教えください。
[2005/03/16 23:32:07]

お名前 Name: 梅干   
m(__)m
[2005/03/13 08:07:38]

お名前 Name: Be   
もうひとつ言い忘れていました。ブリッジは適度に硬く接着耐久性と弦高の保持が
できればあまり重くならないほうが理論的にはいいらしいので、ベリイブリッジの
大きさでアイボリーで作ったならトップの中央におもりを付けているようになり大
切なトップの振動のじゃまをしてしまうそうです。
そういう意味からしましてもアイボリーブリッジのメリットはあまりあるとは
言えないのではないでしょうか?
ですから私も換えるときはあえてエボニーにしました。

ちなみに19世紀ギターに象牙が使われた最大の理由は貴族たちの成金主義です。
[2005/03/13 00:02:00]

お名前 Name: Be   
梅干さんはおそらく象牙ブリッジを象牙サドルと間違ったのではと思います。
象牙ブリッジに簡単にトライはできないし、ましてや自分ではまずできないでしょう。

私は00-42のアイボリーブリッジがはがれ、エボニーピラミッドに変えた経験があ
ります。結果は、ほとんど音的変化は感じられませんでした。
つまりボディ全体の鳴りが音質のほとんどを決定しているようです。
アイボリーブリッジは接着が難しく、温度や湿度による変化も木よりも少ないため
長年の使用には耐えられません。
音的にもそれのメリットが少なかったため耐久性重視で1930年後半からは使用され
なくなっています。本当に音的にメリットがあるならワシントン条約までは使われ
ていたはずですよね。
[2005/03/12 23:42:14]

お名前 Name: To   
梅干さん。

>聞くよりも実際に自分でやってみるべし

当たり前ですね。しかし、希少でトライが出来ないから聞かせていただきている
のです。梅干さんはアイボリーブリッジの本物を手にされたことがありますか???
経験の無い人から「トライ&エラー」はあまり言われたくないもんですね。そもそも
何をエラーするのか理解不能ですが。

あらためて、もし、経験がある方がいらしたら、お教えください。
当方日本にあるアイボリーブリッジマーチンを2台見たことはあり、うち一台は、
オーナーがお知り合いなので弾いたことがあるのです。ものすごく分離が良くて、
クリアーで良く鳴ると言う印象。しかし、それが個体差なのか、アイボリーブリッジに
共通する特性なのか、一台の経験ではまったく判らない。と言うことで、
他の方の体験を是非聞かせていただきたいのです。
[2005/03/12 21:15:28]

お名前 Name: 梅干   
>実際の効果はどんなもんだろうという疑問です
聞くよりも実際に自分でやってみるべし
トライ&エラー
[2005/03/12 18:19:28]

お名前 Name: To   
ご存知の方是非教えてください。
古いマーチンでは(一世や戦前の0045など)象牙のブリッジがたびたび使われて
いますが、実際に弾かれた音はいかがでしょう?たしか、ジョーン・バエズは
象牙のブリッジのヴィンテージでコンサートや録音をしていましたね。
音速が早く、硬いが弾性がある象牙は、管楽器や19世紀のギターなどにしばしば
使われてきましたが、実際の効果はどんなもんだろうという疑問です。
[2005/03/12 16:59:22]

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