記事タイトル:レグブロックとアジャスタブルロッド 


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お名前: IUR   
ギブソン大仏さん。
どうもありがとうございました。
弦を張りかえる際に、サウンドホールに手を突っ込んでみました。
ネックの下にネック方向と垂直に、半円形の補強剤がトップ剤に
接着されていますが、これがレグブロックでしょうね。
AJにもSQにもありました。
ただ、これのある部分トップに振動はだいぶ妨げになるのでは
ないでしょうか。一長一短ですね。
[2002/02/24 16:36:36]

お名前: ギブソン大仏   
 IURさんこんにちは!

 そうなんです!ご理解いただきありがとうございます。
 こういうお話しを文章で説明するというのは難しいですね!絵を使えればラクなんですが…。

 IURさんのご質問の件ですが、トップもまた変型をはじめます。
といっても縦方向の歪みですので、縮むといいても5ミリくらいまででしょうか(押されてサウンドホールの円が波打ちだします)そして限界を超えるとトップの指板サイドにクラックがはいります。最悪の場合ネックブロックの陥没…。ウッ、恐ろしい!
(もちろん仕込み角の問題ですので、上記のトラブルはAJ,SQ両方でおこります)


 昔から言われることですが、仕込み角のあるヴィンテージギブソンはネックにあまりトラブル(腰折れ)はありませんが、仕込み角のないヴィンテージマーティンはボディにあまりトラブルがないぶん、ネックのトラブル(腰折れ)が多いです。
 (物事には一長一短がありますね!)

 それから“モデルによって仕込み角を変えているのか”の件ですが、マーティン社では仕込み角の厳密な基準があるのですが、そこは“木”ですからどんなにネック、ネックブロックの精度をあげても、表板のとナットの延長線上のところで上下それぞれ2〜3ミリの誤差が生じてきます。…でここから話しがオモシロクなるのですが…。

 マーティン社ではその誤差を、ナ、ナント、ブリッジの高さを変えることによって調節し、出荷しております。ドヒャー!

 ですから同時期、同一モデル(例えば2001年D28ゴールデンエラのつづきシリアル)でもよく比べてもらえばブリッジがまるで違うということに気付いてもらえます。

 私の友人はそのことを知らなかったらしく、1959年のD28をアメリカから買ったときに、ブリッジのそのあまりの高さに“オリジナルじゃない!だまされた!”と落ち込んでました。私あんまりオモシロイのでしばらく黙ってました…(いぢわる)。

 注…リプレイスブリッジはバリを隠すために幅を上下位1ミリづつ広げておりそれとは違います。   

 それでは!

  

 

 




 
[2002/02/23 18:10:38]

お名前: IUR   
こんにちは。
ギブソン大仏さん、もう少し詳しく教えていただきたいのですが、
ネックがボディにめり込みボディが直線になるというのは、
側板のネックに接触しているあたりがネックがめり込むことで
へこんでアーチ上ではなく平らになるという理解でいいでしょうか。
(そうだとこの部分でトップとサイドの接触がずれるような気がするのですが)
これはAJネックの問題でSQでは起こらないのでしょうか。

また、最近のAフレームというのもこの落ち込み防止も目的なのかな
とも思いました。

マーティンのネックの腰折れについては、真偽の程は定かではないのですが、
現行品でも、モデルによっては腰折れを起こしやすいものがあると
聞いたことがあります。これは、モデルによって仕込み角に違いがあるのかな。
[2002/02/22 12:15:07]

お名前: ハイド   
ギブソン大仏さん、より分かりやすい説明ありがとうございます。
ギタ−を管理して行くために必要な情報ですね。
自分のギタ−は自分で管理し、長く使いたいですから。
良い悪いの問題ではなくトラブルの情報は沢山欲しいですね。
特に重症な情報が。   
[2002/02/21 22:26:41]

お名前: ギブソン大仏   
 ハイドさんこんにちは!

 大変、貴重なお話ありがとうございます。
 こういったお話は、我々買い手側には大変勉強になります。なんせ売り手側は、商品の売れ行きにも関係してくるので、気づいてもなかなか表に出さないですから…。
(私も馴染みの楽器屋、リペアマンから口止めされてる裏情報がいっぱいあります…ア〜シャベリたい!)


 で、ネックがボディ側にめり込む現象ですけど、原因はネックの仕込み角だと思います。


 最近のマーティンはネックに仕込み角をつけています。
 仕込み角をつけると、腰折れ(14フレットからの立ち上がり)は防げるのですが、荷重がそのままネックの縦方向(真下)にかかるので、どうしてもボディが押し潰れて変型します。

 ちなみにギブソン社は大昔から仕込み角をつけているので、程度の悪いギブソンのヴィンテージはたいてい、首を引っ込めたスッポンのようにネックがボディにめり込み、ハイドさんの言われたサウンドホール上側のトップボードクラックを引き起こしております。

 もちろんヴィンテージマーティンでもネックリセットによって仕込み角がついてるものは、経年変化により上記の現象がおきております。なので仲間内ではマーティンのボデイの上側が直線(本当はなだらかな曲線)になってるものは危ないので気をつけろ!ということになっております。(ちなみに仲間の楽器屋のオヤジはヘマしてそんなマーティンを手に入れたときは、客に「昔のマーティンは手作りの型枠なのでボデイの形がそれぞれ違うんだ!」などといってスッポンギターを売りつけております)

 それでは!
[2002/02/21 19:02:59]

お名前: ハイド   
”でじゃ丸さん”こんにちわ。
ネックブロックのことで、MARTIN社が欠点を補う為に96年頃から使われはじめた
のがトップの指板裏部分にも補強が入ったレグブロックです。
アジャスタブルロッドは木の変化に反発させる力を持っているため
通常のネックブロックでは、対応しきれない部分があるのです。
国産メ−カ−など80年頃にすでに似たものを採用しているメ−カ−
もありました。
[2002/02/21 14:07:02]

お名前: でじゃ丸    URL
こんばんは
初歩的な質問ですみません
レグブロックってなんですか?
[2002/02/20 22:02:27]

お名前: ハイド   
はじめまして。
アジャスタブルロッド使用のマ−ティンでレグブロックの
付いていないものは、耐久性に問題があるらしく、
ネックがサウンドホ−ル側に落ち込む現象が起きている
物があるらしいです。サウンドホ−ルと指板サイドの
直線上付近にトップボ−ドクラックのあるギタ−は
注意してください。
[2002/02/13 11:44:42]

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