tomさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
修理上がりが満足できて良かったですね。
当然のことですが、修理や調整によってギターの演奏性はかなり変化しますね。
私のD-28も今2本修理・調整に行っています。帰ってくるのがとても楽しみです。
ところで、リペアをお願いしている方から、このホームページを見て頂いている方に
是非伝えて欲しいと言われたことが1つあります。
それはブリッジ・プレート(ブリッジの裏側にある補強用の薄い板材)の健康状態に
ついてです。このことは「丸ごと1冊マーティンD-28」にも書かれていることなので
すが、ブリッジピンによる弦の止め方が、長期間良い状態でギターを弾くための重要
なポイントだということです。この止め方が良くないと、ボールエンド(弦のブリッ
ジ側の端についている丸い留め金)がブリッジの裏側で正しく止まらなくなり、ブリ
ッジプレートを削ってしまうようになってしまいます。
それではどのようにすればよいかということですが、
弦を止めるときに弦のボールエンドに近い部分を5cmくらいの範囲で、弦を止めたと
きに曲がるのと同じ方向にあらかじめ少し曲げてから差し込むことにより、ボールエ
ンドが正しい位置で止まります。ボールエンド縦横の向きは、平面の方がブリッジピ
ンに接する向き(横と言うのでしょうか)が良いようです。プレーン弦はきつく曲げ
すぎると折れてしまいますので要注意です。
また、ブリッジピンが変形してきたら早めに交換することも重要、とのことです。
[2003/05/01 11:29:37]