記事タイトル:ブリッジ・ピンの長さについて 


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お名前 Name: aya−yu   
ブージーさん
どのくらいの影響があるかはわかりませんが、
「長いピン先が不要な共振をしている可能性」はあると思います。
私の書いた文章に御幣があったようにも思い、恐縮している面もありますが
ブージーさんの「仮説」の基本的な部分は「有り得る話」と思います。
(その場合、どの程度の重さが最も影響を与えるかは、
私の書いたブリッジ全体の固有振動数の話とは別物になるような気はします。)

>ホームページ、楽しく拝見しました。
有難うございます。こちらこそ、また宜しくお願いしますね。
[2005/10/17 23:21:22]

お名前 Name: ブージー   
aya-yuさん、

ホームページ、楽しく拝見しました。
aya-yuさんのお名前は、以前より色々なギター関係のサイトで拝見しておりましたが、
HPのおかげでお人柄など、より身近に感じられました。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
[2005/10/17 19:29:51]

お名前 Name: ブージー   
レスありがとうございます、kidさん、aya-yuさん。

aya-yuさんの書き込みに「ブリッジが、その質量によってギターの音色に変化を与え
るということは検証された事実です。重くなると低音が強調されサスティーンが増し、
軽くなるとブライトさ・高域の倍音が増し音の輪郭がはっきりとします。」と、あり
ました。
つまり、ブリッジが重くなると振動しにくくなり、高音は伝わりにくい(低音が強調
される)。反対にブリッジ部分が軽くなると振動しやすくなるため、低音だけでなく
高音も伝わる、ということだと思います。
aya-yuさんは、ピン先をカットすることでブリッジ部分全体の質量が減り、音が変わ
ったのではないか、と推察されています。また、「(カットすることで生じる質量の
差はたった1〜2g程度であったとしても)この1g〜2gは、ブリッジから2cm
離れた位置にあったものですから、力のモーメントも考えると、比重の軽いピンに交
換するよりも効果があるのかもしれません」とも書かれています。

読ませていただいて、私なりの仮説を立ててみました。理屈としては非常に幼稚なも
のになると思いますが、ご容赦ください。
長すぎるピン先はブリッジに付属する余分な出っ張りということになると思います。
で、この出っ張りが演奏時の弦の振動に反応して、バネのように震え、本来サウンド・
ボードを震わせるはずのエネルギーを逃がしてしまうのではないでしょうか?
* 重い材質を使って作られたピンは震えにくく、振動エネルギーが逃げにくい。
* 軽い材質で作られたピンは震えやすく、振動を外へ逃がしてしまう。
* 軽いピンの、震えやすい先端を切り取ることで、振動エネルギーは逃げ場を失い、
   サウンド・ボードの振動に貢献する。

この仮説が正しいとすると、軽いピンを使っていた場合の方が、ピン先カットによる
変化はより顕著なものになるように思えます。事実、私が普段ギターに装着している
のはaya-yuさんの仮定にある黒檀の例よりももっと軽い(と思われる)プラスティッ
ク製のピンです。
さらに考えると、理想のブリッジ・ピンは弦のエンド・ボールを止めるに充分なだけ
の長さを有した、適度に重い材質でできたもの、ということになりますでしょうか?
[2005/10/17 10:28:42]

お名前 Name: aya−yu    URL
>単にピンの長さを変えるだけで、なぜこのように大きく変化するのでしょうか?
「ピンの長さを5mm切ると音が変わる」という話は、以前聞いた事がありますが、
理由そのものについて聞いた事はないので投稿を少し控えていました。
ただ、検証された理屈から考えられることが一つあるので「余談」として書かせてください。

>ブリッジピンがバネのように働いて,ブリッジボードにボールエンドを押し付けられるので
>良いということらしいのですが,
というのは、インストラクターさんのページに掲載された写真から見ても
20mmでも25mmでも、弦やポールエンドとの位置関係が
特に何も変わったわけではないので考えにくいと思います。
そして、
>スペア用に買っておいたノーマルのピンを1−4弦にセットし、高音弦のピン長を
>元に戻してみたんです。
>結果は・・・、わかりません。
ピンとポールエンド等との関係で音色に変化が起こっているのであれば、
ブージーさんのこの実験で、よりはっきりと違いが比較され感じられるはずと思います。
ですがもし1〜6弦の全てを切って初めて鳴りに違いが大きく感じられるのだとすれば、
切り取られたピンの質量が関係しているように思われます。
ブリッジが、その質量によってギターの音色に変化を与えるということは検証された事実です。
重くなると低音が強調されサスティーンが増し、軽くなるとブライトさ・高域の倍音が増し
音の輪郭がはっきりとします。
ピンの材質を変えると音色に変化が起こるのは、比重の違いによるということですから
それだけブリッジ周りの質量の与える影響は微妙なものであると思います。
黒檀のピンだと、5mmずつ切り取ると違いは1g〜2g程度でしょうか?
ただ、この1g〜2gは、ブリッジから2cm離れた位置にあったものですから、
力のモーメントも考えると、比重の軽いピンに交換するよりも効果があるのかもしれません。

私の書いた「考え」を検証するには、軽いピンを切り取った場合より
重いピンを切り取ったほうがより違いがあること等も確かめる必要がありますが、
ギターの音の実験は、一般に個体差が大きく、時により異なる結果もでてしまうことが多いので
実際はあまり微妙な実験は確認をとるのが難しいとも思います。

余談を重ねて申し訳ないですが、よく言われる「楽器が演奏状態に置かれた時の鳴りの変化」
についても、「科学的な検証はされていない」そうです。
「セルロースが結晶化して・・」という理屈等も、経年変化の説明にはなるものの
「楽器の音が弾かれて変化する」説明にはならなかったりします。
板に振動を与え続けると硬くなることは最近の研究で検証されたそうですが、
これも個体差・ばらつき・樹種による違いが大きく、その結果をどう見るかは難しいと言います。
ギター関連の理論には、こうしたものが多いです。
でも、私は、プレーヤーや製作家・リペアマンさんの経験から生まれてきた「知恵」は
理屈抜きで価値のあることと感じてもいます。
[2005/10/16 10:42:11]

お名前 Name: kid   
ブージー様
以前そのリペアマンの方と、弦高セッティングの件でお話させて頂きました。
1弦12Fで1.5mmくらいで音量・反応等、ポテンシャルが落ちないようにとの希望に、
以前、体に障害のある方でその為、握力が無く、それでもMartinを弾きたいという要望で
確か1.3mmまで落としたのが最高でした・・・との事。(ビックリっ)

ト−タルセッティング(お任せtuneでもいいかも??)で、見た目で結構大丈夫と思われる部分も
やはりプロの方から観れば、おかしいと思われる事が多いらしいです。

何よりも、リペア完了後のユーザーの感動のコメントが全てでしょうネ。
(個々の細かな好み・感性が違うので・・・)
[2005/10/13 09:42:17]

お名前 Name: ブージー   
「1−4弦のピンはノーマルのまま、5−6弦のピンは短めにして低音を強調する」
という自分で書き込んだアイディアが魅力的に思え、実行してみました。
スペア用に買っておいたノーマルのピンを1−4弦にセットし、高音弦のピン長を
元に戻してみたんです。
結果は・・・、わかりません。
やはり全とっかえをして音量アップを経験した直後ですので、その記憶が耳に新鮮
に残っており、違いがわかりにくいのでしょう。
いったん全ピンをノーマルに戻した後、しばらく弾いて耳を初期化(?)し、再度
トライしてみようと思っています。

kidさん、
バナ○・○−ンの名前はギター関係の掲示板等で頻繁に目にします。評判良いです
よね。お店のHPもプラクティカルな情報がいっぱいで勉強になります。

けんちゃんさん、
>ブリッジ穴も同じように細くなっているのでしょうか。
感覚的には、ピン穴はテーパー処理されていないように思えます。双方ともテーパー
処理されていると、摩擦が少なくなってしまうのではないでしょうか?
以前、別のスレッドで議論がありましたが、太目のピンを使用する場合、ピンを細く
するよりもリーマーでピン穴を広げるほうが、加工が簡単で実用的なようです。
[2005/10/13 08:46:52]

お名前 Name: けんちゃん   
 面白い情報ですね。次の弦交換時はおいらもやってみようと思います。
 そこで疑問が一つ、ブリッジピンは先がやや細くなっていますよね。ブリッジ穴も
同じように細くなっているのでしょうか。そしてピンと穴がピッタリ隙間無くはまる
ものなのでしょうか。おいらのD28のピンは元々首根っこまで入っていません。
 実験はスペア用に買っているピンでやろうと思いますが、このピンやや太く、
そのままでは3分の1位しか入りません。上手にペーパーで細くしつつやろうと思い
ますが、首根っこまできっちり入る方がよいのでしょうかね。
[2005/10/12 14:57:46]

お名前 Name: kid   
ブージー様
ご指定のサイト、大変興味深く拝見致しました。私が見たサイトでは無かったのですが・・・

ただ、ご指定のサイトで、バナ○・○−ンの松○さんの名が出て来ていましたネ。
ちょっとビックリしました。というのも、私のお気に入りサイトだったからです。
大変謙虚な方です。「・・・を何とかしたい!!」「・・・って、こういう音??」という
不満や、要望に加え、勿論PROとしてのトータルセッティングと、アドバイスを頂ける。
確か、ブリッジピンにもこだわっていらっしゃいますネ。
私も本に載っている有名なリペアマンの方々ともお話させて頂きましたが、恐らく立派な
tuneをされるのだと思います。後は、自分に合った方か・・・??という事。
いくら立派なtuneが出来ても「この方には??」という方もいらっしゃいました。

最近のスレにもD-45へのご不満がございましたが、今の状態がはたして楽器のポテンシャルを
出しているか??というよりも、引き出せているかという点をもっと突っ込んで観てからでも
遅くはないかなと・・・(私見です・・・愛着・相性という事もありますので)

最近の・・特に工業生産品という楽器にみられる最終チェック、ナット・サドル・弦溝という
当たり前の部分を見過ごしているような気がします。(採算性もあるので仕方が無い??)
[2005/10/12 10:30:40]

お名前 Name: ブージー   
レスありがとうございます> ショッタマさん、kidさん。

ショッタマさん、
ピンを換えるだけで音の変化を楽しめるのですから、たとえば低音を強調するために
5−6弦には短いブリッジ・ピンを装着し、他の弦はノーマル、なんて使い方もでき
るかもしれませんね。私はせっかちなので、6本まとめて短くカットしてしまいまし
たが。

kidさん、
私が見たサイトは、秋田でアコギ・インストラクターをやっておられる方のHPでした。
ギターの音を良くするために、他にも色々な実験的な試みをなさっており、興味深い
サイトです。

http://www.geocities.jp/harmony1310/jikken/brigepin/pincut.htm
[2005/10/12 02:00:41]

お名前 Name: kid   
初めまして>ブ―ジ―様
確か、最近見たぞ、そのサイト。長さは分からないけど、材質だったような・・・

ブリッジに弦溝があった方が良いのか、ピンに溝があった方が良いのか・・・
何か、弦・ピン・ブリッジの密着度で音が変わりそうな気がします。
しかし、実際音が変わったという事なので・・・勉強になります。
[2005/10/11 19:45:48]

お名前 Name: ショッタマ   
ブージーさん、こんにちは。
嘘のような話ですが、試してみる価値はありそうですね。ブリッジピンの長さで
多少音を変えられるなんてとても素晴らしいことです。今日のD28は25ミリ、
明日は20ミリなどと長さの違うピンを換えるだけですからド素人の私でも簡単です。
さっそく試してみることにします。笑
ここの常連さん達は、その道に長けたスゴイ方々ばかりですので、きっと期待通りの
レスが付くと思いますよ。
[2005/10/11 18:40:48]

お名前 Name: ブージー   
いつも楽しく拝見しておりました。今回初めて書き込みさせていただきます、ブージー
と申します。よろしくお願いします。

あるウェブサイトで紹介されていたのですが、ブリッジ・ピンの長さを短くすること
で音量が稼げるのだそうです。そのサイトには、普通25ミリあるピンのヘッド下部
分の先端5ミリをカットして20ミリにすることで、音量がアップし、倍音の成分が
多くなる、と書いてありました。
興味に駆られて、私も自分の愛器(マーティンではありません。国産のコピーです)
に同じ処理を施してみましたら、なるほど、音が大きくなったように思えます。倍音
も増えたようですが、響きすぎるのか、残念ながら少々下品な音色になってしまいま
した。
結果の質はともかく、非常に簡単な処置で、特に敏感ではない私にもはっきりとわか
るような変化が得られたことに単純に驚いております。

博識の皆さんにおうかがいしたいのですが、単にピンの長さを変えるだけで、なぜこ
のように大きく変化するのでしょうか? 説明されても、私の頭ではたぶん理解でき
ないだろうとは思うのですが、ご教示いただけたら幸いです。

よろしくお願いします。
[2005/10/11 09:15:28]

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