記事タイトル:現行のマーチンにはサイドの割れ止めがない? 


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お名前 Name: 健太   
TANNさんの言われる>割れ止めを張らなくても良いような”曲げ”の技術を確立しているからではないでしょうか? のご意見はよく理解できます。

これは、あくまで想像ですが、曲げの技術の進歩により、手作業では曲がらなかった厚めに裁断された木でもスムーズに曲げる事が可能になったのではと思います。

ギターの部位の中でも、トップやバックに比べサイドは今まで薄目に作られていたと思います。
その理由として<曲げ>が必要だったからではないでしょうか。

サイドはトップ等に比べて比較的サウンドに及ぼす影響は少ないと考えています。

仮にそうならば、強度を優先して、現在の技術では厚めの板の使用が可能になったと思います。
その分、あて木の補強なしでも経年変化や外部などからのダメージを、材自体の強度でカバー
出来るでしょう。

これが正しいとすれば、現在のマーチンは以前より厚めのサイドになっていると考えられます。

しかし、これはあくまで自分の考えであり、資料を調べたり、ましてや実際に計測したのでは
ありません。誤解なきようお願いします。
[2003/01/17 01:24:09]

お名前 Name: むらちゃん   
そうですか、Kでも割れ止めのある機種がありましたか。
自分保有のDY−41とKK−46には割れ止めが無く他の方からも無いと
聞いていたので「全部無いのかなぁ?」と思っていました。

脱線失礼です。(ペコリ)
[2003/01/14 22:13:20]

お名前 Name: K.ヤイリの所有者   
私が所有しているK.ヤイリには、丁寧なサイドの割れ止めがあります。
多分、YF-018というマーチンの0-18モデルのコピーだからだと思いますが。
[2003/01/14 10:15:23]

お名前 Name: むらちゃん   
>あるリペアマンは、あて木があっても割れる時は割れますから、と
>私に説明しましたが、もしマーチンがそう考えたのなら、170年に及ぶ
>歴史を自ら否定したことになりますね。

自分はそのリベアマンに賛同します。

外損による割れに対して内側に張ったテープの割れ止めにどれだけの効果が
あるのか疑問に思っていました。
せめて外側に張るのならそこで割れが止まると思いますが外圧がかかって
割れた場合は外側の材から割れるので割れ止めの入っている部分を通り越
して亀裂が入ります。
まして経年変化で発生する細かいクラックに対しての効果はまずありえない
と思います。

D−28が片側4枚の割れ止めを2枚にした頃からたぶん「効果は少ない」
と判断していたのだと思います。

ギター製造の拘りでは定評のあるKヤイリのオール単板にはサイドの割れ
止めが元々ありません。
これは「当社のギターは簡単に割れるような作り方はしていない。」と
言うメッセージを感じさせます。

実際にリベアされている方は色々な状態のギターの修理を扱っている
訳でその方が「あまり効果が無い」と言われるのならすごく説得力が
あると思います。

それに片側2枚程度の割れ止めを省いてもいくらもコストダウンには
ならない筈です。

割れ止めは通常の使用状態では必要のない部分ですから「マーチンの
歴史の否定」はいくら何でも飛躍し過ぎだと思います。

しかし1992年のD−28を買って割れ止めが片側2枚しかなかった
のに実は私も寂しく思ったのも事実です。
他社にも広がると単板と合板の区別が難しくなるのでイミテーションと
してでも良いですから付けておいて欲しいです。(笑)
[2003/01/13 13:26:19]

お名前 Name: 健太   
>もしマーチンがそう考えたのなら、170年に及ぶ
歴史を自ら否定したことになりますね.

私も同じ様な事を考えました。サイドのあて木やテープは主に経年変化に対しての対応だと
思っています。それも10年〜20年単位でなく、以前のマーチンのことですから一世紀単位で
の耐久性を前提にした、バイオリンのような考えがあったと思います。

単に曲げ技術などの、工作ロジックの進歩による変更=合理化なら理解できます。しかし
経年変化を無視した変更なら少しマーチン社の楽器に対する意識の変革があったのではと思
います。

一世紀以上、あて木、テープの使用にはそれなりの大きな理由,こだわりがあったと考えます。
私のような古い考えの人間は、あて木=単板=高級ギター、あて木なし=合板=廉価ギター
と思い込みが強く(笑)まだ疑問が残ります。

一人のマーチンフリークとして、ただのブランド、大手、大量生産メカーであって欲しくない
と思います。
[2003/01/13 11:10:50]

お名前 Name: まこといち   
結局いらないと言うことなんですね。ローズウッドやマホガニーはあんまり割れないですもんね。
割れるのは大抵トップのスプルースやシダー、サイドバックはハカランダですもんね。
[2003/01/11 14:46:17]

お名前 Name: caster   
あて木は、落としたり強い衝撃があった場合に一気にクラックが入るのを
防ぐためのものと聞いていますので、曲げの過程とは関係なく、
マーチンの、木+ニカワ→布+粘着剤→なし  という変遷は、
合理化、省力化のためだと考えています。
70年代には”数量より品質を”という謳い文句もありましたが、
今のマーチンは、テイラーと製造本数、販売量を争う会社ですから。
それぞれのスタイル、クラスで最良のものをつくる、から
このグレードはこの程度で良い、と言う考え方になっていると思います。
そうでなければ、あんなにたくさんのシリーズの廉価版はつくらないと
考えています。
あるリペアマンは、あて木があっても割れる時は割れますから、と
私に説明しましたが、もしマーチンがそう考えたのなら、170年に及ぶ
歴史を自ら否定したことになりますね。
[2003/01/11 13:37:21]

お名前 Name: shirabe   
あの側板の内側に貼ってあるテープは、

>サイドにひび割れ防止のため(?)

ではなくて、万が一外的ダメージや乾燥を受けて側板にクラックが入るような場合でも、
傷口が大きくならないように防ぐ為にあるのだと思います。
ドレッドノートのように厚みのないOMや000では、その確率も低いのでコストダウンも
含めて工程を省くようになったのではないでしょうか?
木の変化により側板が割れる時は、ライニングの切れ目当たりから割れてくれます。(T_T)
これではテープも役にたちません。
[2003/01/11 13:01:34]

お名前 Name: TANN   
こんにちは、TANNです。
割れ止めのテープについては、その必要が無いからしてないのだと思います。
もちろん、面倒な工程を省きたい(コストダウン)ということもあるでしょうが、
割れ止めを張らなくても良いような”曲げ”の技術を確立しているからではないでしょうか?
大きな工場で、いちいちサイドを一人の作業員が形を作っていくなんてことはしているはず
ないでしょうから、JIGに材をセットして、ボタンを押せば全て機械が加熱、プレスしてくれて
しばらくすると、綺麗な形でできあがってくる・・・というような感じではないでしょうか?

ちょっと偏った見方をすれば、材料自体が柔らかい柔軟性のある材料を使っているために、
曲げの工程を経ても、応力がたまらずその形を保ってしまっている・・・ともとれるのかなと
思ったりもします。

結構な値段のする Martin には、割れ止めの加工がしてある機種もありますよね。。確か。

塩崎さんのところには、かなり大がかりな曲げの機械・ジグ類が置いてありましたので、
間違いなく技術に裏打ちされた経験からくる配慮ではないかと思います。
[2003/01/11 11:51:28]

お名前 Name: mayupapa   
俊介さん こんにちは。 

そうですか、OOO-28ECに割れ止めがありませんか・・・
確かに心配になりますよね。その気持ちはすごくわかります。

マーチンではないので、お答えになってないかもわかりませんが、国内のシーガルギターの
塩崎さんは、サイドが単板の場合でも割れ止めはつけていないようです。私の昨年完成した
D−35モデルもサイドが単板ですが割れ止めはついていません。
私も「経年変化などで割れるのでないか・・・」と心配して塩崎さんに質問しましたが、
「割れ止めがなくても、問題ありません」との返事を代理店を通していただきました。
製作や技術的なことまではわかりませんが、経験が長く優れたルシアーがそのように
言ってくださっているので、私は納得しています。

この掲示板を見ている方で、単板のサイドに割れ止めがないマーチンやその技術的な
ことなどを知っている方がおられたら教えてくださると思います。
私もぜひ知りたいです。

なんだか、答えになっていなくて申し訳ありませんでした。
今年も、この掲示板でマーチンについて語り合っていきたいですね。
失礼しました。
[2003/01/11 11:23:15]

お名前 Name: まこといち   
結構前からないようですよ。わたしの94年の00028にもないです。
あっても割れるものは割れるからなのかなあ。わたしにもわかりません。
ひとついえるのはサイドはあんまり音には影響ないみたいです。
60年代のラミレスのクラシックギターもサイドが合板だし、
ロイノーブルも確かサイドは合板です。
もっともマーチンは単版ですけど。
[2003/01/11 10:57:49]

お名前 Name: ?   
なぜ?
[2003/01/11 02:39:30]

お名前 Name: 俊介   
無知な質問ですが、先日、000−28ECを購入しました。50年代70年代のマーチンも
持っておりますが、サウンドホールから内部を覗くとサイドにひび割れ防止のため(?)
付けられている。あて木、やテープがありませんでした。
このECのサイドは合板か?と思ったほどでした。サイドの経年変化に対する対策はどうなって
いるのでしょう?
工作過程の合理化、または別の方法でサイドひび割れ防止がされているのでしょうか?
買ったばかりの新品マーチンなので少し心配になりました。
ご伝授ください!
[2003/01/10 12:45:28]

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