明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
どうもブルーグラスの話題ばかり書くと辟易する方も多いみたいで、なんかいつも
申し訳ありません(笑)。
別にブルーグラスは好きな音楽の中の一つ、という感じなんですが、個人的にどう
してもスティール弦のアコースティックギターに関してはフラットピック奏法が好
きだもんですから…。
という事で今回はジャンルにこだわらず、「"フラットピック奏法による歌伴"の
極私的名盤」を勝手にご紹介してみようかと…(笑)。歌の伴奏はどうしても指弾き
の方がいろいろと細かい芸が出来るとは思いますが、どうしてどうしてピッキングも
捨てたもんではありません。(街角でガチャガチャとコードをかき鳴らしながら
がなっている少年達にもぜひ聴いてほしい!…なんてね。)
以下は順不同でここ数年の私の愛聴盤ですが、聴いてみようかと思われる方がもし
いらっしゃったら光栄です。また、皆様の「こんなのもあるよ」というのも、ぜひ
ぜひ教えていただきたく…。
1.Tony Rice "Church Street Blues" SH-CD-3732
トニー異色の弾き語りアルバム。英米加の様々なシンガーソングライターの曲
を取り上げています。個人的には R.McTell の "Streets Of London" が嬉しい。
2.Richie Havens "Live At The Sellar Door and At The Santa Monica Civic
Auditorium" F.S. #1001-CD
ただコード弾いてるだけなのに何なんだこのドライブ感は!ウッドストックのライブ
が有名な人すが、これは最近CD化された70年代のリラックスした雰囲気のライブ盤です。
3.Richard Thompson "Small Town Romance" Hannibal VACK-1136
とにかく大好きなリチャード・トンプソンはやはりこれでしょう。82年のニュー
ヨークソロライブ。フラットピックでこの多彩なバッキングは何度聴いても驚異的で
あります…。
4.The Rooftop Singers "Walk Right In ! & Good Times" KICP2528
中村とうようさん曰く、「モダンフォーク史上最強のグループ」なんだそうで…。
2本の12弦ギターのアンサンブルがずんずんずんと腹にきます。
お買い得な2in1のCDです。
5.Nick Drake "Pink Moon" HNCD4436
最近とみに再評価の高まるカルトなシンガーソングライターの、死の直前にたった
一人で吹き込まれたラストアルバム。これほど寂寥感に溢れた音楽は珍しいのですが、
この人の精神性が最もよく出た作品だと思います。
めっちゃくちゃに好きですねー…。
6.Donovan "Catch The Wind" VICP5378
初期の3枚のアルバムのカップリング。ほとんどソロです。"イギリスのディラン"
はやっぱりギター上手いねー。
7.Bob Dylan "Good As I Been To You" SRCS6580
D-28の本の中で「ギターの音がヒドい」って酷評されてましたね(笑)。
そんなに酷いかな? でも御大のプレイの方は流石、年季を感じますね。
8.America "History/ America's Greatest Hits" WPCR-706
ちょっとメジャー過ぎるかもしれませんが何しろ好きなもんで…。
アコースティックギターの使い方という点で、その後のウェストコースト系のロック
あたりに与えた影響はかなり大きいのでは?
「爽やかなギター」の典型なんだよね。
9.Andy Irvine And Paul Brady "same" Green Linnet GLCD3006
アイリッシュ・トラッドの絶対的な名盤だと思います。この頃のポール・ブレイディー
は歌もギターも究極です。ぜひ "Arthur McBride" を上記のディラン盤と聴き比べて
みて下さい。
10.Solas "same" SHNACHIE78002
すっかり有名になったアメリカン・アイリッシュバンドのデビュー盤ですが、左利きの
ギタリスト John Doyle は今リズムギタリストとして最もイキのいい一人ではないで
しょうか。ビデオも出てますけど、カッコイイです。
…以上、いつもいつもうるさくてすみません(笑)。
[2001/01/03 10:15:59]