記事タイトル:サイド合板 


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お名前 Name: aya−yu    URL
古都さん
>ネックからのフィードバックを狙った深み、倍音を狙ったのではないでしょうか?
おっしゃる通り、少なくともコの字型のネックブロックはネックからの効率的な振動伝達をねらっていると思います。
出展を忘れてしまいましたが(出所のわからない情報をあまり流したくはないのですが)
一般にギターの弦振動の伝達は「サドルから9割・ネックから1割」と言われます。
(当然、個体差はあるはずです。)
特に位相が逆転等しているわけではないですから、有効な振動エネルギーであるはずです。
ネックが太いと音も太くなったり、フレットをジャンボにするとサスティンが伸びたり等の影響が出るのは
ネック全体の質量からくる固有振動数の違いや「たわみ運動」の影響もあるものの、
ネック(或いはナットやフレット)からの振動伝達そのものの影響が大きくあるようです。
(ただ、先述の通り、ブロックフレイムの有り無しより
他の要因の影響のほうが遥かに大きいらしく、
メリットをそれほど感じられてはいません。【笑】)
理屈の上ではビンゴさんのおっしゃった
>「振動する」ことと、「振動を伝える」こととは似て非なること。
これに尽きると思います。
ネックもがっしりと固定していたほうが「ネックのたわみ」がなくブリッジをフレキシブルに振動させると共に
弦振動もしっかりとボディに伝えてくれるということかと思います。
[2007/05/13 21:53:06]

お名前 Name: 古都   
思ったこと。
ヤマハの「スクエア・フレーム構造」のことですが
ネック・ブロックの形状や 方向性からして
多分、設計意図はトップの振動をバックに伝える為ではなく
ネックからのフィードバックを狙った深み、倍音を狙ったのではないでしょうか?
ネックの構造もうなずけますし・・・。
[2007/05/12 22:54:12]

お名前 Name: 太郎八   
aya−yu さま
あ、いや、あのー、そのー、、。
aya−yu さんのことではありませんで、
とくにワタシの三つ下あたりの、レスの・・・
そのあたり、のことで、
失礼しました!
[2007/05/08 22:33:20]

お名前 Name: aya−yu    URL
太郎八さん
謝るなら、私も「ごめんなさい」かと思います。
けれど、「サイドラミネイト」そのものが目的なのではないということは
ご覧頂いた方や、後々検索される方たちに伝わるかな、と思っています。
「魂柱」は、いろいろ想像や予想はするものの、私にとっても「守備範囲外」の面があり
(と言うか、トップとバックを直接繋ぐという発想がなかった?)
未だ、検証されない疑問です。とても面白かったです。
有難うございます。
[2007/05/08 22:01:59]

お名前 Name: 太郎八   
すみません、ひんしゅくモンでした ↓
自主規制します。

ゴージャス楓 さま
本題からはずれ、ごめんなさい。
でも、このスレッドのおかげで、いろいろ視野をひろげさせていただきました。
一言お礼申しあげます。

ところで、そろそろオーダーの方針、固まりましたでしょうか?
ハンドルからして、メイプルに興味をお持ちなんでしょうかね。
[2007/05/08 19:24:37]

お名前 Name: 太郎八   
ちょっとおしりのあたりがかゆいと思ったら!

あの〜、なんといいましょうか、根が疑ぐり深い性格なもんでして、、。

 新製品が出るたびに、どんな頑固な汚れも真っ白、って言う洗剤
 フツーのテレビで画質の違いをコマーシャルしているハイビジョンテレビのCM

ワシにゃわからん!  ・・こんな感じなもんで。(関係者のみなさま、メンゴ)

こんなこともありました。
 車で田舎道を走ってて、道端にとぐろを巻いているものがありまして、
 マムシのようでもあるし、そうでもないよーな、、??
 一旦通り過ごしたものの、やっぱり気になって、引き返してよく見てみると、
 とぐろを巻いていたものは、アラレちゃんが「つんつん」ってやってたアレだった!

すんません、また悪い癖が・・・
スレ主さま、みなさま、ひらにー、ひらにー、、。

やっぱりサイドは、むにゅむにゅ・・・ ことばが見つからなくなりました。
しつれいしました!

aya−yu さん MK さん
>「ブリッジドクター」
確認しました。おおきに!
[2007/05/08 00:34:09]

お名前 Name: ビンゴ   
こんにちは、皆様。

太郎八様の実験・実践力には脱帽します!
やはり「魂柱」はバイオリン属のものだと思います。
それは、弓による「強制振動」と撥弦による「減衰振動」という、発音形式の違いが
抜きがたく存在しているからです。バイオリンのピチカートはサスティーンはほとんど
ありません。トップの振動が抑えられてしまうからです。魂柱のない(倒れてしまった)
バイオリン、聴いたことがります。耳障りかつだらしない音でした。嫌な音。そう言っても
いいくらいです。魂柱の発明はバイオリンを楽器の女王にする原動力となったのでしょうね。
ギターのブリッジプレートとバックの間に魂柱を立てたら、せっかく豊かな振動を
させるように作られたトップが台無しですネ。
でも、実験せずにはいられない太郎八様の「実証精神」には頭が下がります。貴重な
情報、ありがとうございました!
[2007/05/07 23:00:57]

お名前 Name: aya−yu    URL
「魂柱」は、まだまだ研究の余地がありそうですね。(笑)

ところで、ブリードラブの「魂柱」ですが、もしかすると「JLDリサーチ」が開発した
「ブリッジドクター」のことかもしれません。
ブリッジプレートとブリッジがあわさっている部分に木片が
テールブロックから伸ばされた「木製のはめ釘」で固定されているものです。
もし、「魂柱」の正体がこれなら、杉田さんのワイヤーと同じく、ねらいは「張力対策」ということです。
違っていたら、ごめんなさい。

それと、杉田さんのワイヤーには、スプリングもついていました。
ブリッジプレートにピンを打って、そこにワイヤーを通して、
両サイドに取り付けたスプリングでトップを引っ張っていたものです。
(実は私のコンサート仲間が愛用しています。)
ファンブレイシングの弱さを補強するためのものであるのは、
以前、ご本人のホームページに掲載していました。
でも、今、そのモデルの製作はしていないかもしれません。

マカフェリギターについては、資料は幾つかあるものの、難しすぎます。(笑)
モデルが6種もあり、その中には内部リゾネーターが組まれているものと
そうでないものがあり、合板物もあれば、中には単板ものもあり、
後期ものはジャズモデルのみになったもののリゾネーターははずされ、
これにもメイプル単板ものもあり・・・。
主に合板を採用された理由は堅牢さを保った「軽量化」で間違いなさそうなのですが、
何故軽くする必要があったのかは、わからない・・。
リゾネーターや共鳴板等、興味深い構造ではありますが、
オリジナルの現物が日本にほとんどないのは致命的かもしれません。

ところで、サイドのレスから、はずれてしまいますが、
ソモジ氏の工夫の中で、2000年の「ラティスブレイシング」の採用については、
サイドラミネイト等に比べ、かなり明らかな音色の変化を生んでいると感じます。
でも、とても綺麗な音ですが、その音をどのように使うのか、弾き手が試されてしまう面も感じています。
「聴いて判るほど違いがある」という事は、「諸刃の剣」のような面もありますね。
「どっちがいいか、よくわからない」くらいの改良の積み重ねは、ある意味で安心できます。
(でも、私は斬新なブレイシングも大好きだったりしますが。)
[2007/05/07 21:46:27]

お名前 Name: 太郎八   
サイドの材について、いろいろ知っても、やはり「単版 ソリッド」って響きに弱い
ワタシです。

MK さん
それが、そのう〜、、。
はずかしながら、メーカーまで確認しなかったモンで・・・
言えるのは、近年もののオーバルホールってことだけ。とほほ〜
ファヴィノほどでっかくはなかったと思います。

>ストチェロは元気で活動していると思います。最近ジミーが復帰して一安心です。
そうなんですか、安心しました。ほんと最近の事情に疎くなっちゃって・・・
また、いろいろ教えてくださいね、

で、ウクレレにもスクエア・フレームありですか!?
>踏んでも大丈夫・・
昔、像が踏んでも大丈夫っていう筆箱のコマーシャル、ありました。
あの筆箱にもスクエア・フレーム、はいってたのかな? 失礼!
[2007/05/07 21:32:15]

お名前 Name: MK   
太郎八さん
僕も今ブリードラブのサイトを見てみましたが不明でした。
弾いたのはもう随分前で、日本に入って来て間もない頃でとんがったギターでした。
魂柱はかなり前に安物のフラットマンドリンで試した事がありました。
さほど変化がなくてなーんだという感じ。
セルマー・マカフェリタイプのギターでチャボロナンバーをバリバリ弾けたら気持ちが良いでしょうけど
ほっとんど弾けやしません。
太郎八さんの弾かれたのはどこのどんな仕様のギターだったのでしょうか?
ストチェロは元気で活動していると思います。最近ジミーが復帰して一安心です。

プロMさんなんかが詳しいのかも?
ウクレレではコアロハがいわゆるスクエア・フレームだったと思います。
コアロハはほんの数本を触らせてもらっただけですが、なかなか音は良かったような。
踏んでも大丈夫、とかなんとか。ほんとですかね?
[2007/05/07 20:28:02]

お名前 Name: ビンゴ   
皆様、こんにちは。
スギクラフトの「ワイヤー」ですが、トップの変形を防ぐためのものだと理解していました。
エックスブレーシングでは剛性の点で敵わない、ファンブレーシングのトップを、補強する
工夫です。それも、左右のサイド(2点)からブリッジプレート中央(1点)を引っ張る
という感じです。
試しに弾いたことがありますが、特別変わった音ではなく、澄んだ音色のギターでした。
サスティーンが長く、あの構造自体はうまく機能しているんじゃないかと感じました。
あれはファンブレーシングによる音なのかな…なんて思います。
しかし、つくづくエックスブレーシングというのは、鉄弦ギターにおける大発明なのだと
思います。私は鉄弦フラットトップなら、エックスブレーシングを基本にしてモデファイする
のが良いと思っております。
サイドについては、「合板」よりも「堅めの材の単板」をサイドブレースで補強するのが、
好きですネ。あくまでも、個人的な好みですから、異論はあろうかと思います。
[2007/05/07 13:35:21]

お名前 Name: 太郎八   
またしても訂正です。
えーと、三つ下のレスですが、

例のフレイムは、それまでXブレイスの先端で拡散されていたトップの振動を・・・
                            ↓↓
例のフレイムは、それまでXブレイスの先端で拡散されていたブリッジからの振動を・・・

MK さん
魂柱ギター、とても気になり、ブリードラブのページに行ってみましたが、 ???
で、「魂柱ギター」で検索かけると、なんとギターやウクレレで「魂柱」の実験をさ
れている先哲方がおいででした。有効性をコメントされている方もあるようで・・。

それと、マカフェリ・タイプ、弾かれたのはやはりチャボロのナンバーでしょうか?
自分は一頃、ローゼンバーグ・トリオのストーシェロ・ローゼンバーグにはまってい
ました。(聴くことオンリーです) そういえば最近あまり話題にのぼらないけど、ど
うしてるんだろう?

このマカフェリ・タイプ、先般ワタシもあるミュージシャンのものをライブのアフター
アワーで弾かせてもらいました。 ・・・ところが、ぜんぜん鳴らない!?
鳴らないっていうのは、通常のフラットトップのように弾いても、ってことです。
それが、サイドを ジャキッ ジャキッ ってやると、これがもうたまりません。ジャン
ゴの世界に浸れます。ただ、ポジション・マークが10フレットにあるのは、慣れが必
要ですね。

古都 さん
スギクラフト?のワイヤーの話、ムック本でも紹介されていたと思います。私も読んだ
おぼえがあります。なぜワイヤーなのか、その意味はよくわからなかったのですが・・。

また逸脱してごめんなさい!
早く話を「サイド合板」にもどさないと・・・
[2007/05/07 12:25:15]

お名前 Name: 古都   
記憶が不確かなので申し訳ありませんが
スギクラフト?は、ワイヤーで、トップと、バックをつなぎ
テンションで、音の調節をしていると、どこかで 聞いたような?
本当に、記憶があいまいで申し訳ないのですが、
製作者の方も、いろいろ試行錯誤しているのですね。
[2007/05/07 05:31:23]

お名前 Name: 太郎八   
ありゃりゃ、MK さん、失礼しました。
ブリードラブにそんなモデルがあったとは!?

ところで、
>マカフェリ、セルマーギター
当時、合板は最新のマテリアルで、単版よりもはるかに高価だったと聞きます。
いわば、セールスポイントのひとつだったと言えるかも知れませんね。詳しいことは
もっと明るい方がコメントくださるここと思います。失礼!
[2007/05/07 02:08:31]

お名前 Name: 太郎八   
また書き忘れました。いやはや、、。

スクエアーフレイムやブロックフレイムに関しては、
>ホールより上に広がってしまう無駄な振動を抑えてバックに伝えるのが目的・・・
そうですね、ブレイスを振動の伝達と振動の支点づくり、強度アップという面からとら
えると、例のフレイムは、それまでXブレイスの先端で拡散されていたトップの振動を
ロスなくバックに導き、バックでの振動のエネルギー供給とその振動の支点としての役
を担っている。そんな感じで今、受けとめているようなことです。
失礼しました。
[2007/05/07 01:59:55]

お名前 Name: MK   
面白く読ませてもらっています。
で、ちょっと思い出した事を。

ブリードラブのギターに魂柱が付いているモデルがあったような?
インパクトのある外観なのであまり触る気が起きませんでしたが
店員さんにすすめられて試弾したら結構鳴るのでへぇって感じでした。
で、中を観察するとブリッジプレートあたりに柱が1本あったと思います。

サイドブレースというか割れ止めというか、クラシックギターでは
トップからバックに1ピースで繋ぐのではなくて
トップとバックからそれぞれ胴の7分位の長さで
お互いを少しだけ離して2本づつ取り付けているものがありますよね。
それからこれもクラシックで有名な製作家のギターには
バックのブレースを凹型というか、サイド側を高く、中央側を低くしてあったり。

部分的に全く逆の作りをしてあってもそれぞれがちゃんと鳴るし
僕なんかが全く情報も知らされずに先入観を持たずに弾くと
そういう作りだなんてぇ事は分からないです。

合板と言えば有名?なのがマカフェリ、セルマーギターですが、
あれは元々チェンバーが内臓されていたからマカフェリがあえて合板にしたんじゃないかと
僕は思っていたんですけどどうなんでしょう。
それにマカフェリの作った合板は外がローズなら芯がポプラ、内は直角にマホガニーと
ちょっと変わった合板なんですよね。
オリジナルのマカフェリは弾いた事も直接きいた事もありませんが、
オリジナルセルマーは弾かせてもらいそびれましたが、きいて、弾いた人の話を聞くと
やっぱり違う、との事。
そっくりコピーしているデュポンのセルマー合板モデルを何本か弾かせてもらっても
僕にはどれもいまいちで固い音だなぁという印象が強かったです。
他メーカーの単板のモデルのうち固い音がするギターと比べても
僕には単板の方が気持ちが良く感じました。
この手のギターの合板はバックも合板なのでちょいと話が違いましたね。
[2007/05/07 01:44:32]

お名前 Name: 太郎八   
aya−yu さん、ビンゴ さん、スレ主さん、みなさん
小生の疑問に、いろいろ考え、教えてくださり、また、見守ってくださり恐縮です。
自分のなかでは、フレイムや魂柱のこと、いまだ結論にはいたっていないのですが、
おかげで、またひとつギターへの認識を新たにすることができました。いや、本当に
奥が深いですね、ギターって。 おおきに!

p.s.
先ほど、あるギターに『魂柱』を立てて音を出してみました。
FAXのインクフィルムの芯に使われているコチコチのボール紙で出来た筒を使って。
結果は、全体の響きが抑えられ、メリットと言えるものは見あたりませんでした。
でも、先のHPの記述からして、ほとんど使い物にならない音かな、という予想に反し、
そこそこ鳴るのには驚きました。材質やセットする位置によっても音の出方は変わる
のでしょうが、結構以外でした。いろいろ試してみれば、また新たな発見があるやも
しれません。
では!
[2007/05/07 01:16:28]

お名前 Name: aya−yu   
ビンゴさん
いつも感心しながら読ませて頂いています。
>「振動する」ことと、「振動を伝える」こととは似て非なること。
その通りだと思います。

>「サイドの補強材であるばかりでなく、サイドの響きも抑え、トップの振動を
>バックに効果的に伝える役目も兼ねている。」
「響きを抑えることと伝えることを兼ねる」とは、ビンゴさんのおっしゃることを
指すのでしょう。「固定化」という言葉もそれだけだと語弊があるような気がします。

太郎八さん
ビンゴさんのお話から、スクエアーフレイムやブロックフレイムの意味合いも
やや納得がいく気がします。
ホールより上に広がってしまう無駄な振動を抑えてバックに伝えるのが目的と
考えるとちょっとすっきりしますが如何でしょう。(笑)
[2007/05/06 21:21:18]

お名前 Name: ビンゴ   
サイドの話題に戻ってきましたネ!
皆様、こんにちは。

「特殊な合板」にせよ、サイドブレースにせよサイドの剛性を上げるように働いています。
「振動する」ことと、「振動を伝える」こととは似て非なること。サイドが手で触れて
分かるほど振動してしまったら、バックまで伝わるエネルギーは少なくなってしまいます。
ですから、「固定化」のように見えても、その方がエネルギーを失わせないので、目的を
果たすのに都合が良いように思えます。
[2007/05/06 19:48:11]

お名前 Name: 太郎八   
aya−yu さん
ミネハラさんのページ、見させていただきました。ご紹介、有り難うございました。

その『魂柱』ですが、ギターだと、お示しのページの記述にあるように、トップの自
由な振動は、かなり阻害されそうですね。位相に関しては、ただちに逆相になるのか
は少し疑問を持ってしまいましたが。

それから、「スクエア・フレーム構造」や「ブロックフレイム」を見ていて、また違
った意味でメリットがあるように思いました。
「骨折」(ネックの元起き)対策には有効かな、と。新しいネックブロック形状とこ
のフレームでボディーを固めておけば、より反りにくい積層ネックをセットしてもボ
ディー側が負けない、って言う意味で。
そうなると、ここのバックブレイスは、より振動させるためじゃなく、固定化させる
ためのパーツとなってしまいますが・・・  よくわかりましぇん、、。

よく思うのですが、ギターもトータルバランスが大切ではないか、と。
たとえば、とても頑丈で反らないネックと指板があったとして、それをヤワなボディ
ーにセットされれば、トップの指板が乗ってる部分が陥没しちゃう、って感じです。

それと、先に安直に「くびれから上の部分って、あんまり振動版としての役にはたっ
ていないように思いますんで」などと書いてしまいましたが、早くも訂正します。

座って弾く場合、ギターの振動を直接身体に感じるのは、太ももと胸(肋骨)ですよね。
(おなかも?) この直接身体に接する部分って、くびれから上のXブレイスの先端
あたり。つまり、スクエア・フレーム近辺です。
ですから、体感上の音の印象には重要な部分だと再認識した次第です。
みなさんからつっこまれる前に、予防線、張っときまする。

スレ主さん、みなさん、またしても長文、失礼しました。
[2007/05/06 18:45:12]

お名前 Name: aya−yu    URL
太郎八さん
>くびれから上の部分って、あんまり振動版としての役にはたっていないように思いますんで。
鋭いですね。(笑)

『魂柱』について、ちょっと調べてみたらミネハラさんのページに面白いものがありました。
私自身にも認識不足があったようです。
下記の説明通りなら、振動伝達の手段としてギターに本物の『魂柱』を立ててしまうと
トップとバックが干渉しあって鳴らなくなるようです。
サイドブレイスとは、全く意味合いが異なるようですね。
http://www.minehara.com/mechnics/violinmech2.htm

サイドブレイスについて、MK53プロトや大屋さんのギターのように、全てのバックブレイス付近に
がっしりとしたサイドブレイスを貼っていれば効果もあるのでしょうが、
ブロックフレイムにどれだけ「伝達」の意味合いがあるかは「?」ですね。
実際、工場移転後に作られた「ブロックフレイムのないMK72」は、
手元のマークシリーズの中で「よく鳴る3本」のうちの一本です。
(3本の内訳は、MK72、MK53プロト、MK99で、
「鳴りのよさ」とブロックフレイムとの間には相関はありません。)
ただ、ヤマハが何の実験もせずに採用しているとは思えませんが・・。
うまく準備ができれば、私も実験してみたいです。(笑)
[2007/05/06 17:05:38]

お名前 Name: 太郎八   
ワタシもたびたびごめんなさい。
>MK53のサイドブレイス

興味深い構造ですね。
「まるで『魂柱』のようだね。」と言われることはよくあります、とのこと。なるほ
ど、さもありなん!
ただ、ワタシがイメージする『魂柱』っていうのは、あくまでもトップの振動をこの
一点に集約してバックに伝達させる、そういういわばピンポイントのトップとバック
との連結棒みたいなものなんです。
たとえば、トップのXブレイスの交点付近からバックのXブレイスに柱を立てて連結さ
せる、そんな感じです、
手許のギター、どれもバックはラダーブレイスなんですが、時間のとれるとき、ゴソ
ゴソと『魂柱』の実験、やってみようかなんて思っています。
またしても家人の呆れた眼差しを覚悟の上にて・・・
失礼しました。
[2007/05/06 11:20:23]

お名前 Name: 太郎八   
>「スクエア・フレーム構造」、ですか。
ビンゴ さん、おおきに!

>「ブロックフレイム」
aya−yu さん、おおきに!

まるで「スクエア・フレーム構造」=「ブロックフレイム」ですね。
おまけにネックブロックの形まで酷似しているようで。
でも、意外な位置にセットされているんですね。
HPでのカットモデルを見ながら、いくつかの疑問も抱いてしまいました。

これ、強度アップにはつながると思いますが、積極的に振動版としてバックを利用す
るには?な位置にあるように感じます。くびれから上の部分って、あんまり振動版と
しての役にはたっていないように思いますんで。(Xブレイスの端っこに位置するって
いう意味はあるかもしれないですけど)
また、設計にもよるんでしょうが、ロの字型のフレームだと、左右から同じ振動が伝
われば、バックブレイス上でお互い打ち消し合う場合だってありそうに思ったりして
しまいます。モロ素人考えです。

以前、LS-26 弾いたことはあるんですが、正直あんまり印象に残ってないんですわ。
LSのようなモデルだと、もう少し薄胴の方が好みなもんでして・・・
(YAMAHAさん、メンゴ)
今度店頭で弾く機会があれば、そのあたり確認してみようと思います。

>製作者の「こだわり」が私は大好きですし、・・・
私もそうなんです。製作側のポリシーって、とても大切だと思います。音やカタチば
かりでなく、その「こだわり」の部分に大いに惹かれてしまいます。
私も「ギターの構造おたく」の入り口に立っているんでしょうかね。

お二方、丁寧なレス、有り難うございました。
[2007/05/06 10:41:38]

お名前 Name: aya−yu   
たびたびごめんなさい。(かなりのおっちょこちょいなもので・・)
MK53プロトの写真、こちらです。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/kuhuubody.htm
[2007/05/06 09:13:29]

お名前 Name: aya−yu    URL
古都さん
Re.有難うございます。
確かに考え方によって、マンドリンやバンジョーは典型的な例と見ることができますね。
>考え方は それぞれですが・・。
>答えは、出ないのかも知れません。
おっしゃる通りと思います。

それと、ここ数年のモーリス、とても興味深いギターを多く作っていますね。
かなり以前、私のホームページに遊びに来てくださっていた
モーリスから独立された製作家の方がバックブレイスを提案した経緯を
書き込んでくださったことがあります。
確か、アメリカまで研修に行って来られたとおっしゃっていたと思います。
当時、メーカーとして相当な力を注いで作られたようですね。
また、宜しくお願いします。

太郎八さん
こちらこそ、太郎八さんの書き込み、いつも楽しく読ませて頂いています。
一言で言えば「ビンゴさんのおっしゃる通り」と思います。
「割れ止め」という言葉はこの場合、正確ではないですね。
「サイドブレイス」のほうが的確だと思います。
実は、マークシリーズにも「ブロックフレイム」というものがあり、
ネックブロック等も含め、数年前にヤマハで採用した構造とかなり似たものが組まれています。
下記の写真の右下に、そのブロックフレイムが載っています。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/c9.htm
何故か、製作開始後暫くして工場移転すると、そのブロックフレイムは姿を消してしまうのですが・・。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/framepage2.htm
ここには、私のメインギターのMK53プロトの内部写真が載っています。
これだけ多くのサイドブレイスを貼った鉄弦はあまり多くはないと思います。
製作関係の方やショップのオーナーの方などにお見せする機会があると
「まるで『魂柱』のようだね。」と言われることはよくあります。

アコースティックギターブック21に大屋建さんの紹介が載っていますが、
彼の作るギターにもサイドブレイスが多く貼られています。
「サイドの補強材であるばかりでなく、サイドの響きも抑え、トップの振動を
バックに効果的に伝える役目も兼ねている。」
と説明されています。
多分、ヤマハのものもマークシリーズも、説明の言葉は異なりますが、
ねらっているのは大屋さんと同じなのだと思います。
どれだけの効果が得られるのかはわかりませんが、
製作者の「こだわり」が私は大好きですし、そうしてできたギターを
大切に弾き込みたいと思います。
[2007/05/06 09:05:50]

お名前 Name: ビンゴ   
太郎八様、こんにちは。
ヤマハの公式サイトで紹介されている「スクエア・フレーム構造」のことだと思います。
ぜひご覧になってみてください。「割れ止め」と呼ばずに「サイドブレース」と書いてあります。あれがトップ振動をバックに伝えるという説明です。
ご参考まで。
[2007/05/06 02:26:02]

お名前 Name: 太郎八   
aya−yu さん、こんばんは、太郎八といいます。
いつも論理的なコメント、参考になります。

サイド合板の意味を、強固に「サイドを固定する」ためとし、「バックを第二のサウ
ンドボードと見る」、というギターのとらえ方をした場合なんですが、

バイオリン属で用いられている『魂柱』的なものをたてて、トップの振動を直接バッ
クに伝達させる、そんな発想はこれまでなかったんでしょうかね?
擦弦楽器ではないギターには不向きなんでしょうか?
形状からすれば、セミアコやフルアコだと、あっても不思議じゃないような気がしな
いでもないのですが・・・
バイオリンだってピチカートするんだし・・

古都 さん
>YAMAHAは、トップ材の振動をブリッジでバック材に伝える構造も・・・
具体的には、どんな手法をとっているのでしょうか?
気になります。

初歩的な疑問なんですが、ご教示願えれば幸いです。
スレはずしかもしれませんけど・・、 失礼しました。

p.s.
ラティス・ブレイスを見ると、つい我家の障子を連想してしまいます。
[2007/05/06 00:46:07]

お名前 Name: 古都   
立て続けに ごめんなさい。
しかも、単板、合板の話題で無くって 恐縮です。

>確か文脈上、全く意味がありませんでした。

これは、パラボラ状にして 音を前に出す考えの 古代典型なので
全く意味が無いとも思えませんが・・・。
マンドリンのお土産で、昔もらった鼈甲を使ったものが、家にあります。


モーリスの フィンガーピッキング用のギターは
バックの板も二次カーブでなく三次カーブだったと思う
その上、バックブレーシングを採用
二次カーブでもバック材は 振動しにくそうなのに三次カーブとは・・・・。
(更に平面的でないものに、ブレーシングを貼り付けるとは・・・。)
本当に 涙ぐましい 情熱だと思います。

さて、YAMAHAは、トップ材の振動をブリッジでバック材に伝える構造も最近
していますね。

考え方は それぞれですが・・。
答えは、出ないのかも知れません。
[2007/05/05 21:43:10]

お名前 Name: 古都   
aya−yuさん

私も、いろいろ思うことがありますが
昔の?マンドリン タイプ(ティンパニー)と
私はもう一つ、バンジョー タイプ を想像します
音のボリュームだけを考えた場合後者の方が有利な気もしますし
音を 前に出す ことを考えた場合 前者が、有利な気もします。
音は、数値化できますが、それは音の要素の本の一部分だけだと思いますので
結論は、各自 弾いて、感じるしかないのでしょうね。   
[2007/05/05 19:53:53]

お名前 Name: aya−yu   
また、ごめんなさい
>歴史的に見ても、抱えられる弦楽器は、亀の甲や頭蓋骨等を共鳴箱にして作られ始めました。
これ、文脈上、全く意味がありませんでした。
[2007/05/05 11:51:19]

お名前 Name: aya−yu   
古都さん
何故、今更、私がバックブレイスについて書き込んだかについて、
ご質問は当然あると思いましたし、それを待っていた面があります。
下記は、「知識」・「経験」というより「私見」です。

「サイドを固定する」ということは、裏返すと「バックを第二のサウンドボードと見る」
ことにつながります。
(これは、もともとクラシックの製作の中にもあったものではありますが、
それを理論としたのは’60s〜’70sのマイケルカーシャの研究であったと思います。)
サイドを「両面皮張りのドラムの枠」とするならば、トップと同様バック側にも当然、
トーンバーが貼られる必要があるわけです。
製作者のソモジ氏が、トップブレイシングを工夫し、サイドの固定を工夫すれば、
次の段階としてバックブレイスを考えるのは、ある意味で自然な流れと思います。
ソモジ氏にとっては、今更「珍しく」なくとも必要な課題であるのだと思います。

でも、プレイする自分自身は、製作者の作る、その時々の好みのギターの音を楽しみたいものだと思っています。
(これは私にとってマーチンにも言えることだと思っています。)

ただ、私自身は、ギターは必ずしも「両面皮張りのドラムス」と捉えるものでもないと思っています。
それよりは、本来はむしろ、片面皮張りの「ティンパニー」のようなものに
近い楽器だと考えています。
「抱えることが必然」の楽器であるギターは、サイドとバックを硬い木で作られています。
歴史的に見ても、抱えられる弦楽器は、亀の甲や頭蓋骨等を共鳴箱にして作られ始めました。
これらは、本来、裏板を表板同様に振動させることを期待して作られたものではないはずです。
オヴェーションのラウンドバックも、多くのギターのバックに施されるラウンド加工も
ティンパニーのように「トップの振動を効率よく反射させる」事をねらっており、
その場合、サイドだけを特別にがっしりと固定することは意味がないかもしれません。
ただ、ギターのラウンド化は、「抱えにくさ」につながりますから、現在の形のギターなら
「両面革張り」の楽器に見立てた効率のよさを追求することも必要なのかもしれないとも考えます。

私自身、自分のメインギターが昔、その代理店の出版した「ギブソンブック」等に掲載されておらず
それが何故か調べていくうちに、すっかり「ギターの構造おたく」になってしまいましたが、
本来「知ること」はよいことであっても、「たかが知識」であって
大切なのは自分とギターとの関わり方なのだと思っています。
余計な事も書き込んだように思いますが、
「そんな見方もあるのか」程度に読んで頂けたら有り難いです。
[2007/05/05 09:59:22]

お名前 Name: 古都   
値段で 買えないことはありますが
単板でも合板?でも どちらでもいいですね。
自分の気に入った音。
自分の求める音が出てくれさえいれば・・。
[2007/05/04 22:18:30]

お名前 Name: 古都   
ごめんなさい、なぜか二重書き込みになりました
[2007/05/04 22:03:15]

お名前 Name: 古都   
>バックに独自のXブレイス
モーリスも以前から広告していたようだが・・・。
すでに、珍しくも無いよ。
[2007/05/04 22:00:45]

お名前 Name: 古都   
>バックに独自のXブレイス
モーリスも以前から広告していたようだが・・・。
すでに、珍しくも無いよ。
[2007/05/04 21:54:20]

お名前 Name: aya−yu   
ごめんなさい。
投稿したら太郎八さんのレスが現れました。
やや関連した内容ですが、
ベビーテイラーについてのReではありませんでした。
[2007/05/04 11:01:16]

お名前 Name: aya−yu   
所謂一般のギターに使われるサイドバック用の合板は
本来「振動させない」ことを目的に作られたわけではないでしょうから、
少なくとも、サイド・ラミネイトを是とする製作家のねらいに合った材ではなかったのでしょうね。
現在のソモギはタイベックを間に挟んでいるくらい斬新ですから、
もし、最も彼のねらいに合った素材であるのなら、採用されていたように思います。

ところで、青爺さんのマリオボーラガー氏の紹介ページにタクサカシタ氏のコメントが掲載されていますが、
彼は’90s前半のソモギの音が好みだと言っているそうですね。
しかし’90s前半のソモギのサイドはラミネイトではないはずです。
「音の好み・その人にとっての『音のよさ』」と「効率のよい弦振動の伝達」は
関わりはあるのでしょうが、やはり別物なのでしょう。
以前も書きましたが、私の最も好きなソモギは、’80s前半以前のものです。

全く違った話題で恐縮ですが、最近のソモジ氏は、バックブレイスを工夫し始めています。
これも効率のいい振動伝達をねらっているわけです。
今年の始めにバックにX(ラティス)ブレイスを取り入れたソモギも1本弾きましたし、
手元のものでも’77MK99・’95クラインS39.6・
リチャードシュナイダークラシックといったギター達にはバックに独自のXブレイスがあります。
これらは「音の遠達成を高める」「バックの振動を一体化し低音を豊かにする」とも言われますが、
サイド同様、私にはそれほどの影響を体感することができません。
でも、製作家の小さな一つ一つのこだわりが、ねらった音を創るのでしょうね。

製作者の音が好きで、その技術を信頼してオーダーするのであれば、
要望はしても、アプローチの手段はその製作者の判断を尊重すべきと私は考えています。
がっしりとした割れ止めとラミネイト、タイベックの利用と、アプローチの方法は様々ですが
サイドを固定するというねらいは同じであるのだと思います。
また、オヴェーションのようなラウンドバックを理想とするもの等、
異なる考え方も存在しますね。

「自分の求める音はどんなものか」「自分が弾きやすいギターはどんなものか」
私にとって重要なのは、この二つです。
[2007/05/04 10:30:20]

お名前 Name: 太郎八   
>合板、ハイクォリティー合板、ラミネイト、ハイプレッシャーラミネイト、
>プライウッド、ベニア(ヤ)、LVL(単板積層材)

いろいろ勉強になります。

ところで、手許に1998年の Taylor 社のカタログがあるのですが、(古ぃ)
BABY TAYLOR は『BACK/SIDES MAHOGANY VENEER』とクレジットされています。
BABY TAYLOR って桂剥き?
[2007/05/04 09:42:38]

お名前 Name: 古都   
間違えました。
LVL(単板積層材)は集成材の範囲です。
合板との差は板材の取り方の違いのようで、断面の厚みは明記されていませんでした
桂剥き(単板とは言わないらしい)にして無駄の無いように
木材を利用し貼り合わせたのが合板です。
一度、木取りをし、スライスし、貼り合わせたのがLVLです。
[2007/05/04 02:33:24]

お名前 Name: 古都   
>厚い合板

程度の差(概して7ミリ以上)はあるのだが それを集成材というのだと思うのだが?
[2007/05/04 02:09:52]

お名前 Name: 茅野市の工場だより   
ベニアは積層合板の事ですから工場内では別に合板・プライウッド
のどちらを使っても意図する所は同じです。
アルダー材などは単板3枚接ぎ(ハギ)単板5枚接ぎが普通です。
これが塗りつぶしになると7枚接ぎになったりします。普及モデル
には異なる破材で10枚以上で接ぐ事もあります。
でも貼り合わせた薄い板を合板と呼ぶのは少し違います。厚い合板
もありますからね。プライウッドの呼び方を有名にしたのは
ゼブラウッドで名をはせたアレムピック社というのが通説に
なっております。

温泉おやじ様、D−28でプライウッドですか?
わあー想像したくありませんけど、多分そんなに値段変わらないと
思いますよ。理由は手間隙が同じで安くしたら利益が少ないから。
[2007/05/04 01:22:34]

お名前 Name: 古都   
ベニアとはOHさんの言うように
原木を桂剥きした薄材を繊維方向を互いに接着したもので
本国では明治40年頃から製造されている
接着剤でも分類はあるが
楽器用となるとLVL(単板積層材)という分類になり
繊維方向は直行しない
もちろん安価なタイプで前述のものを使ったものもあるのだが・・・。
LVLは楽器用としてはロータリーは使わず(たまに使う)スライサーを使う
K・YAIRIなど3プライ(3層という意味)ではもはや前途のベニアとはいえない。
なお、スピーカーなど
木材繊維を一度高音で解体し再接着した
繊維板(ファイバーボード)
中にもインシュレーションボード
MDF
ハードボードなどが多い
これとは違い粉砕した木材を接着したのがパーティクルボード

まぁ、ベニアとLVLは雲泥の差があるということです。
[2007/05/03 23:03:48]

お名前 Name: E-GDBインプ   
ベニア=合板 間違いではありますが一般的に使用されている呼び名ですね。
楽器以外の職人さんは合板=ベニアと読んでいる事が多く、そう言う認識でも
良いのではないでしょうか?

音響メーカーですら音響用ベニアと言っていた時代があるのですからね・・・

厳密に間違ってはいても、けんか腰に指摘すると角が立ちます。
もう少し穏便に! 

と言うことで、楽器用の合板は、現在色々な物がありますね、著名なルシアーさんが
使用している物は近年ハイプレッシャーラミネイト合板が主で、プレスをして密度を
上げた合板を使用していることが多いですね。

ソモギやタク・サカシタなどもハイプレッシャーラミネイトを使用しているルシアー
です。

合板を使用する目的は色々とあると思いますが、まず品質の均一性もメリットの一つ
だそうです。

単板よりもねらった音色が得やすいと言うことと、ラミネイト(合板)の制作時に
予め目的とする音響特性を得やすいと言うことがあるそうです。
拘るルシアーはラミネイトも自身で行いプレス機で圧縮して製作されるようです。

こういった合板を使用するのは楽器ばかりではなく、スピーカーシステムなどでも
使用されており、レコーディングスタジオなどで使用されているモニタースピーカー
に使用されるウッドホーンなどもその一つです、家庭用のウッドホーンでは、桜や
カバなどの無垢が喜ばれますが、響きの均一性と言うことで、アピトン合板などを
さらに圧縮したハイプレッシャーアピトンなどを使用しています。

そう言った意味では決して合板だからと言うことも無いかな? と考えています。
[2007/05/03 17:20:43]

お名前 Name: ビンゴ   
ゴージャス楓様、こんにちは。

ギターをオーダーメイドなさるということで、サイドを単板にするか、合板にするか
ということでしたね?メーカー(ルシアー)はどう言っているのでしょうか。

オーダーメイドの場合、量産メーカーと個人制作家とがありますが、どちらにしても
制作するほうに「ハイクォリティー合板」によるサイド制作のノウハウがあるのか。
そのような作り方を是としているのか、ということが重要であるからです。

例えば、マーチンD1モデルはサイドのみ合板です。古いヤマハのL6(前期型)、
同じくL8(後期型)もサイドのみ合板です。どれも、とても良いギターですね。

しかしこれらのモデルは、メーカーはことのほか「優位性」をうたってはおりません。
ですから、どちらかと言えば「そう悪くはない。問題ない」というのが妥当でしょう。

サウンド面に貢献するための、積極的なサイド合板はベニア製ではありません。寝かせた材を単板にしてそれをさらに薄く取った材を張り合わせます。木の木目(繊維方向)を
交互に変えるか変えないかは「製作上の思想」によりますが、とくに繊維を互い違いに
しない張り合わせ方をするのが多いようです。クラシックギター製作では、ラミレスが
この方式の草分けだったと思います。ローズ(またはハカランダ)のサイドの内側は、
白い木(シープレスなど)が張られています。日本のクラシックギター製作者には、これに
倣って取り入れている人もあるようです。
鉄弦では、ロイノーブル、ソモギ、ソモギ氏のお弟子さんすじの方々などが採用して
いますね。
ただし、これ以外のメーカーの合板(バックも含めて)がすべてベニア製合板だから
ダメだなどとは、全く言えないと思います。まさにOH様がおっしゃるように、「色々」なのです。
(OH様、おっしゃることはいつも正鵠を得ているのですが、「○ギター」という表
現は、やわらげて頂けないでしょうか…)
[2007/05/03 12:51:14]

お名前 Name: OH   
まったく判っとらんようやな。
俺は合板という呼び方が違うとは言っとらん。
合板をベニアと呼ぶのが違うと言ってるんだぞ。

ベニアとは合板を構成する単板のことや。
合板を作るために、丸太を大根のかつら剥きのようにして薄板を取るわな。
この薄板自体がベニアなんだよ。
そしてこのベニアを張り合わしたものがプライウッド(つまり合板)ってことだ。
[2007/05/03 12:03:41]

お名前 Name: ま   
ゴージャス楓さん
>合板でもハイクオリティーな物)は良い音がする
カスタマーさんはこう書かれています。
『「良い結果」は弦の振動を音のエネルギーに変える際の「効率が
良い」と考えてください。決して「音が良い」ではありません。』
つまりサイドがしっかりしていれば効率よくトップとバックが振動し
エネルギー損失が抑えられる。効率よく振動させるのが理想だが、
音質を決定するのはトップとバックだということですよね。
良い音の判断は人によって変わりますので、ハイクオリティーな合板を
サイドに使っているギターでも、この音は好みではないと思う人がいても
おかしくはないのです。
ただ、ハイクオリティーな合板をサイドに使っている製作家はそれなりの
こだわりがあるのですから、一般的にはいい音ということになると思いますが・・

>それって判断基準がわからなくないですか?
私個人的には有名メーカーや有名製作家が作っている最新最高ランクのモデルの
サイドが合板ならそれは「ハイクオリティーな合板」、いくら音響用合板だと
うたっていてもそのメーカーの最高ランクのモデルのサイドが単板なら
そのメーカーの合板は「ふつうの合板」と判断しています。
[2007/05/03 11:50:02]

お名前 Name: ゴージャス楓      
 諸先方、ご指導ありがとうございます。
私が察するに・・・

合板(合板でもハイクオリティーな物)は良い音がする
合板(ベニア板)を使ったものは良い結果は得られない
という事ですよね?

それって判断基準がわからなくないですか?

ソモギ=ハイクオリティー
国産合板=廉価版

となってしまうのでしょうか?

私は合板(ベニア)をそれでも試したいと思いますが、みなさんどうでしょうか?

カスタマーさんの説明だと、振動しないものが良い、より重量の重いものが良い
となっていますが、それってベニアと何が違うのでしょうか?

確かにそういう素材がある事は承知の上です。

ベニアがその素材に当てはまらないのはなぜでしょう?

振動しない、堅い素材・・・

私にはすべての合板が当てはまる気がしてなりません。

是非先輩方の意見をお願いします
[2007/05/03 10:54:17]

お名前 Name: 茅野市の工場だより   
昔は合板の事をベニアとも言っておりましたが、近年ヨーロッパの家具に
薄く板を何層にも張り合わせた木材が使われるようになり呼び名も次第に
合板(ベニア)からプライウッドと変わっていっただけです。
OHさん、職人さん達は今でも合板と言っておりますよ。
[2007/05/02 22:45:11]

お名前 Name: OH   
温泉おやじはん

合板も色々。その合板で出来たギターも色々あるわな。
合板だから音が劣るとか価格が安いなんて概念は間違っとる。
合板で作っても28のクォリティを維持してるならさほど安くはならんぞ。

俺が以前持っていたギターのサイドはハカランダとシープレスを合わせの合板だっが、
価格も音も単板以上のものだったわ。逆に単板でも糞楽器はいくらでもある。

おまけだが、楽器に使ってるのはベニアとは言わんぞ。
正しくはプライウッドだ。ベニアなどと言ったら職人が泣くわな。
[2007/05/02 22:03:12]

お名前 Name: ビンゴ   
こんにちは、皆様。

温泉おやじ様のおっしゃっている「思考実験」は、外観はD28、中身はサイドバック
合板の仕様ですね!?

外観は違いますが、ローズ合板仕様のモデルはありますから、その辺を参考になさると
いいかも知れませんネ。
また、少し前に、エボニー合板のサイドバックを持つ「高級機種」も発表されたという
記憶があります。この合板は、ピアノのスタインウェイとの技術交流で開発された、単板
を凌駕する音響性能を目指したとか…。試奏のチャンスがなく、評判もよく分からない
ままですが、気になる存在ですね。
ご参考まで。
[2007/05/02 20:49:49]

お名前 Name: そういえば   
押尾コータローモデルもサイドは合板だったような
[2007/05/02 20:42:41]

お名前 Name: 温泉おやじ   
山本 高志  様
情報有り難うございました。

カスタマー様のご意見、読みました。
知識豊富な方ですね。カスタマー様ご自信も書かれておられますが、効率が良いとの事
ですね。
これは、納得です。
私が知りたかったのは、ベニヤと言われる、70年代の合板ギターにも、素晴らしい物
が有るのは、何故だろうという事です。
どなたかが書いておられましたが、Kヤイリの職人様のおっしゃった、合板でもちゃんと
作れば良い音になる、と重なると思います。
私の知る限り、Kヤイリをはじめ、Sヤイリ、キャッツアイ、スリーエス、ヤマハ等な
ど、ベニヤでも名器はありました。
マーティンファンの私としては、今の技術で、もしマーティン社がベニヤのギターを作
ったら、どんな物が出来るのか、他愛の無い、想像でした。

もう一つ、合板に拘るのは、これからのシーズン、野外でのライブなどが多く、外で弾く機会があることです。(何度か雨に降られた経験から)
貧乏性の私としては、野外に、単板のマーティンを持ち出す勇気がありません。

比較的安価で、D28に近い、マーティンの音のする物が欲しい。
GWに仕事をしながら、ふっと思った事を書いただけです。
[2007/05/02 13:22:19]

お名前 Name: 山本 高志   
温泉おやじさん

あなたはサイド合板の音響的意味が分かっていないようです。
下にまさんが紹介しているスレを良く読まれることをお勧めします。
そこのカスタマーさんが書いていることを理解すれば
「10万ちょっとなら、、、」という意見は出ないと思いますが、、、
[2007/05/01 21:18:52]

お名前 Name: ゴージャス楓   
まさん

過去スレ拝見しました。
勉強になりました。ありがとうございました。
[2007/05/01 18:08:37]

お名前 Name: 温泉おやじ   
難しい事は解りませんが、ふと思った事があります。

もし、合板のD28が有れば、いくらなら買いますか?
16やDMとは異なり、サイド、バックのみ良質のローズ合板を使い、
その他は全てD28と同じとします。(ロゴや力木も同じ)

昔、シグマが同じような物をライセンス?生産してましたが、マーティン社が生産する
と仮定します。

私なら、音が良ければ、10万ちょっとなら買うかな〜!!
[2007/05/01 13:36:47]

お名前 Name: aya−yu    URL
参考まで、下記はかなり以前、製作家の大屋建さんの工房がまだ、入間市にあった時に
初めてお邪魔したときの文章です。
カリフォルニアのルシアー達にとっては、その効果も含め「周知のこと」のようですね。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/index3.htm#41
とは言え、例えば’97年のソモギでは、まだ、サイドバックに割れ止めを使っており、
少なくとも彼がラミネイトを本格的に始めたのは’98年以降になるはずです。
「サイド合板」の手法が鉄弦の製作家の間で広まったのは
それほど昔の話ではなく、また、全く違った考え方も存在するようです。
「材」の話もそうですが、ギターのある一部分の構造を捉えて「OOのほうがいい」と
言うことはもともと難しいように感じます。
私の手元にはサイドにテープ等簡単な割れ止めの入ったギター
・割れ止めが全く存在しないサイド単板ギター・がっしりとした割れ止めの入ったギター
・サイドがハカランダによるラミネイトのギター・
サイドにタイベック(板状のグラファイト)を挟んだギター等様々ありますが、
目隠しして全て言い当てられる人はいないと思います。(笑)
ただ、個人的な感想として、サイドラミネイトを取り入れている製作家の作品は
「遠鳴り」を意識したギターが多いようにも感じています。
また、サイドラミネイトでないもののほうが「弾いていて気持ちのいいギター」が
若干多く感じたりもします。

それと、当時のG社は、サイドが合板でも影響があまりないことを知っていたとは思います。
ですが、「合板のほうが音にいい」と考えていたわけではないと思います。

余談ですが、かなり以前、サイド・ウォルナット、バック・ハカランダの
ランスマッカラムのギターを弾いたことがあります。(笑)
[2007/04/30 08:13:11]

お名前 Name: ま   
この話題は以前ここでかなりの盛り上がりがあったようです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~somemura/bbs1/768582329227687.html
後半は荒れ気味になっていますが、前半〜中ほどは興味深い展開になっています。
「太鼓の原理を利用して・・・」はすでにここでカスタマーさんが説明の例として
出されております。
いろんな意見が出ていますがこの人の意見が一番論理的で正しいと私は思います。
[2007/04/30 01:26:40]

お名前 Name: Dー345   
私も、G社のそれは聞いたことがあります。
もしかすると、その年代の技術としてはもの凄く難しかったのではないでしょうか・・・
そうでないと今は単板ですし・・・
どうでしょう!?
[2007/04/29 23:24:56]

お名前 Name: ゴージャス楓   
 先輩方おばんです(こんばんは)
あたらしくギターをオーダーしようと考えているものです。

サイド&バックの材についても検討中ですが、
それ以外にも「太鼓の原理を利用して・・・サイドを合板にすると良い」と
聞いた事があります。

それってどうなんですかね?

某G社の50年代のJー○5はサイド合板と聞いたことがあります。

実際サイド合板はどうなんでしょうね?

所有している方&なにか情報をつかんでいる方、オール単板との違いがわかる方
なんでも結構ですのでお教え願います。
[2007/04/29 23:12:44]

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