記事タイトル:ネックは反るもの? 


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お名前: 山下   
ハルさん、D−28命さん、アコギオヤジさん、カーキ色さん、おっしゃる通りですね。
楽器は弾いて始めて楽器なわけで、大切にしながらも長年付き合っていくうちに、最初の形態が
変わってくることを“個性”というのでしょうね。ネックは反るもの、反れば直すもの、直すこ
とによって愛着が湧いてくるものということなのでしょうか。

さて、私のD−28に個性が感じられるようになるまで、あと何年かかるのでしょうね。
楽しみです。

お名前: カーキ色   
標題のテーマに戻ると、「ギターのネックは反るもの」です。
さるクラシックギターの大家の方から直接聞いた話ですが、これがギターという
楽器のもって生まれた宿命的な欠陥(?)なんだそうです。

例えばバイオリンは真横から見ると、ネックがボディーに対して角度をつけて取り
付けてあり、ブリッジを頂点に山型に弦が張られます。この時、張力はブリッジから
垂直に真下にかかるようになっていて、ネック自体には負担がかからない仕組みに
なっています。

これに対して、ギターは常に左右に引っ張られている構造になっているため、絶対
ネックは反るし、ひいては時間と共に全体に歪みが生じる運命にあります。だから
バイオリンは数百年の寿命があるけれどもギターで百年もつものはない!
のだそうです。

ところで、それでは現在も現役で活躍している18世紀に作られたバイオリンの名器
(ストラディバリ、グァルネリ etc)はみんなオリジナルのままか?というと、実は
これらは皆今世紀に入ってから徹底的に改造されているのだそうです。

つまり、時代と共に大音量が要求されるようになって、弦の材質が変わり、それに伴っ
てネックをオリジナルよりも長いものに付け替えたり、全体を補強するために力木が
取り替えられているのです。

もちろん、博物館のような所にはオリジナルのままの楽器が保存されているでしょうが、
当然それらは現在の演奏には使えません。名器は徹底的に改造される事によって生き長
らえ、名手から名手へと受け継がれ、「現役」たり得ているのです。
(これってクラレンス〜トニーのD−28と同じですよね)

ちょっと関係ない話になってしまいましたが、博物館のショーケースより、徹底的に
弾き倒された楽器の方が、何か「生きている」って感じがしますよね。だからまぁ、
えーと、要するにですね。ネックなんかどうせ曲がるんだから、曲がったら直す、壊
れたら直す、という事で良いのではないでしょうか。徹底的に付き合っていれば「まだ
まだいける」「そろそろヤバイ」とかいうのも、感覚的に分かってくるのではないかなぁ
と思っています。もちろん、楽器は「大切に扱う」が大原則ですけど、私自身もあんまり
神経質にならずに、むしろ、ボディーの傷や修理の跡の一つ一つに思い出がある、という
ような付き合い方が出来れば理想なんではないかなぁと思っています。

お名前: アコギオヤジ   
こんにちは、アコギオヤジと申します。ネックはハルさんの言うとおり
若干のジュンゾリが良いです。真っ直ぐなネックでは、弦の振幅でフレットに
弦が触れ、ビビリがおきます。
それにしても、オールドマーチンでまともなネックってあまり見かけないですよね。
リセットしてあれば良いけど、ちょっと引きづらいけど、良い音なんで買ちゃうと
後で、ネックの直しでえらい金がかかります。(10万円位?)

お名前: ハル   
山下さん

すいません。

今、改めて読み直すと、とても「エラソ〜」に書いてしまいました。
申し訳ありませんでした。
山下さんのD-28が良い年輪を重ねられるよう願っております。

お名前: D-28命   
山下さん、ハルさんこんにちは。
私はD-28は(というか他のギターも)美術品であっても精密機械であっても良いと思います
私もその昔学生の頃バイトしてやっとかったHD-28(いまは手放しましたが...)は、手に入れた
その夜抱いたまま寝ちゃいましたしネックの反りも気にして(当時の説明書にマーチンケースに
入れて保管すると良いとか云々書かれてと記憶していますが...)弦をゆるめ、ケースに入れて
ました。今から思うと物凄く神経質になっていましたし、それが間違っていたとも思いません
やっとの思いで手にしたギターだからこそそういう意見がでてくるのだとおもいます。
私もそういう時期があったから山下さんの気持ちがよくわかります。でも今の私は弦を緩めると
どうだとか、塗装がどうだとか殆ど気にしなくなって悪くなれば直せばいいやんというハルさん
の意見とほぼ同じです。RHYの山口氏には怒られるかも知れないけど(ビンテージギターは
アメリカの歴史でありオリジナルを維持するように、特に塗装は...)、もし私がオリジナルへリングボーンD-28
を手に入れたとして、塗装がねとねと状態になったら多分リフィニッシュすると思います。
自分が気に入って手に入れたたギターを自分が納得できる状態にするのは当然だとも思いますし、
あのトニーライスのヘリングボーンD-28も凄いことになっています。コレクターの方にはそれなりの
言い分があるでしょうがプレイヤーならそうは思わないという面も出てくるんじゃ無いでしょうか?
ただ車で例えるなら、昔のカローラレビンはオリジナルのGТホイールのままがいいか、他社製アルミ
がいいか、なんだかよくわからない話になっちゃいましたが、そーゆう事だと思います。
つまり私は人それぞれの考え方があって良いのだと思います。
余計な事書いてすいませんでした。

お名前: 山下   
ハルさん、早速のレスありがとうございます。

確かに、おっしゃる通り少し神経質に扱いすぎている気がします。
若い頃、ギターを道具として徹底的に弾き込んでいた頃を思い出すと、路上で椅子の代わりに
していたこともありますし、扱いは乱暴だったのですが、ギターは確実に生活の一部だったので今のように細かなことに気にすることはなかったように思います。

ただ、中年になり、ギターが生活の一部ではなくなった環境で、昔の憧れだったD-28を手にす
ると、かわいくて、かわいくて、わずかな傷でも気になってしまうのですね…。
もっとも、時間の経過と共に傷や反りも個性として愛着を感じるようになるのかも知れませんが…。
それよりも、ギターを弾き込む時間と環境を早く作らなければ!

今後ともよろしくお願いいたします。

お名前: ハル   
以前から、このコーナーの書き込みを見て思ってた事なのですが・・・・。

なんか、ギターを美術品か精密機械みたいに扱ってませんか?
順反りにしても押さえづらいほど反れば問題ですし、
逆反りにしても開放弦でビビリ音が出れば問題ですが
それ以外は、反ってても問題ないと思いませんか?
それとも、ちょっとでも反っちゃったら「わあ、大変だ!!!!!」って感じですか?

ちなみに若干反っているのが正常です。

また、あまり緩めると逆反りするのは、意見ではなく、逆反りするギターも確実に存在します
という事です。
そして、あなたが所有されているD-28は、十分に弦を緩めておいた場合に逆反りしない
という保証はありません。
加えて、順反りは酷くなっても「押さえ難く」なるだけですが、逆反りは酷くなると
「開放弦でビビリ音が発生する」ので始末に悪いと思います。

まあ、私が所有しているわけではないので
年中ネックをチェックして「わあ、反っちゃった!!大変だ!!!!!」って
悩むのを選ぶか
弾いたら軽く弦を緩めて「なんか最近押さえ難いな」って思ったらネックをチェックして
「なんだ、反ってら」って楽器屋さんへ持っていって直してもらう、お気楽な使い方を
選ぶかは持ち主の自由なのですけどね。

ネックの反りがどうの塗装がどうのウェザー・チェックがどうのと
ギターを美術品か精密機械みたいに扱っているのがどうも気になったので
書いてみました。
それともD-28は、「常に完全無欠な状態を保たないといけない!」ってのが
正常なのですかね?

どう思われますか?

お名前: 山下   
D-28を新品で購入して、約1ヵ月。ほぼ毎日音は出すようにしており、弾いた後は必ず弦は
緩めるようにしています。
今日、ネックの指板部分を下から視線を平行にしてよく見ると、わずかにフレット側にネック
が反っているように見えます。本来のネックの構造として、反りが全くない状態が正常なのか、
それとも若干反っているのが正常なのか教えていただけないでしょうか。
個人的には、あれだけストレスのある弦を支えているのですから、ネックは反って当然という
気もします。それとも、反ったり戻ったりすることを繰り返しているのでしょうか。
今後とも、弾いた後は十分に弦を緩めておこうとは思っているのですが、以前の書き込みで
「あまり緩めると逆反りする」というご意見もあったようですし、どうも心配です。
初心者なものですから、よろしくお願いいたします。

山下

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