太平洋戦争の日本の戦闘機解説


戦争初期〜
海軍
零式艦上戦闘機
武装:7.7mm機銃×2、20mm機銃×2や13mm×4,20mm×2等
最高速度:533km/h(21型)
この戦闘機が、あの有名な「零戦」です。太平洋戦争序盤、日本海軍はこの戦闘機を開戦から終戦まで使い続けました。戦争序盤、この戦闘機が「最強」
と言われた理由はいくつかあります。
@機動性がとても良い
A航続距離が長い
などです。他にもいくつかありますが、この3つについて解説していきます。
@の機動性が良いということは、小回りが利くということです。当時の空戦では、相手の背後に回り込んで撃墜するという戦法が基本でした。つまり、機動性が良いほど有利になる、ということです。
Aの航続距離が長いというのは、燃料補給をせずにどれだけ飛べるかということです。これは、太平洋で戦争をするには大変重要なことでした。なぜなら、太平洋は海続きなので、陸のように燃料が切れたら着陸、ということができないからです。運よく着水できても、近くに島や友軍がいない限りパイロットの命は失われてしまいます。また、航続距離が長いうことは前線に空母を出さなくても、後方の基地から戦闘機を発進させられます。以上のことから、航続距離の長さはゼロ戦の利点でした。
デメリット
しかし、この戦闘機はこれらのことを優先したため、装甲が薄くなっています(機動性を良くするためには重い装甲を付けられない)。ですから、太平洋戦争後半には、米軍の物量戦や一撃離脱戦法(名前の通り、敵から見えないところから急降下して一撃を加えて離脱する戦法。ゼロ戦は装甲が薄いため、あまり弾が当たらなくても墜落してしまう)等で次々と撃墜されていきました。
九九式艦上爆撃機
武装:7.7mm前方機銃×2、7.7mm後方旋回機銃×1
最高速度:430km/h
この爆撃機は、太平洋戦争序盤に活躍しました。この機体は、爆弾を下ろすと戦闘機並の機動性が発揮できるようになっています。
この機体の見分け方は、「足」を見るとわかります。この機体は、車輪が格納式ではなく、飛行中も露出しています。急降下中に、稀に(本当に稀ですが)足が破損するそうです。艦これの瑞鳳のあのセリフは、これのことです。
大戦初期の「セイロン沖海戦」では、この機体が投下した爆弾の命中率が87%だったそうです。想像してみてください。動いている敵艦に対して、照準器を使って感覚で投下して87%ですよ!?凄くないですか!?
この機体も零戦と同じく、機動性等を優先したため、装甲が無く、戦争終盤、ベテランパイロットが減少してくると「九九棺桶」と呼ばれていたそうです....
九七式艦上攻撃機
武装:後方7.7mm機銃
最高速度:367km/h
この機体は、水平爆撃、雷撃をするために作られました。そのため、前方には武装がありません。真珠湾攻撃では、九九艦爆とこの九七艦攻の同時攻撃によりアメリカ軍を混乱させました。この機体も機動性が良いです。真珠湾攻撃には、戦艦長門の砲弾を改造した爆弾や魚雷で大戦果をあげたそうです。しかし、この機体も終盤には装甲不足で次々と撃墜されていきました。
戦争中期〜