Re: 経年変化について ( No.1 ) |
- 日時: 2009/10/12 15:26
- 名前: ボヤッキー
- とても難しいお題目です。
経年変化を所有者自身が劇的に感じることはまずありません。 楽器は長い年月をかけて弾き込み量と平行して徐々に変化していきます。
弾き手もその変化に築かないまま徐々に慣れ親しんでいきます。 その為所有者自身は殆ど変化に慣れてしまうためその変化には殆ど気がつきません。
もちろん鳴りが良くなった、等弦を換えることなどで体感する部分もあるでしょうが、根幹的な変化には疎くなってしまいます。
自分のものとは異なる楽器を弾いてみて初めてその違いを実感し、違うと感じる部分もあります。
これは言葉や文章で理解できるものではありません。 出来るだけ多くの音を聞き、出来るだけ多くの楽器に触れてみることをお勧めします。 百聞は一見にしかず音の違いをご自身で確かめてみるとこの様なご質問が如何に無意味なことか分かると思います。
反論もあるかも知れませんがとても難しい、また答えのないご質問ですので、私はこの様に考えます。
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Re: 経年変化について ( No.2 ) |
- 日時: 2009/10/12 16:18
- 名前: YAMAGUCHI
- 参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/
- 私もとても評価が難しいと思います。
(理由はボヤッキーさんがお書きになったとおり)
私の経験的実感は以下のとおりです。
1.アーチトップ
1−1.Gibson L-5 CES 1969年製 1992年購入
購入時(22年経過) こなれたサウンドで。1960年代のレコードで聞かれる音に近いため、新品時とそれほど違わないと思われる。
現在(40年経過) めだった変化は感じない。
1−2 辻四郎 Model-GB
1985年前後製 1988年購入。
購入時(3年前後経過) 生音は大きいが、音は堅め。
現在(24年前後経過) あいかわず堅め。いくらかこなれた音になったかもしれない。(はっきりとは言えず)
2.ガット
2−1 ANTONIO MARIN
1970年製 1998年購入
購入時(28年経過) こなれた音。
現在(39年経過) 基本的な印象は変わらない。他の楽器と比べると軽味を感じる。
2−2 西野エレガット
1991年製 1991年購入
購入時(新作) エレガットとしては十分いい音。伸びがいまいちと感じたこともある。
現在(18年経過) 基本的な印象は変わらず。伸びに関しては気にならない。(耳が慣れたせいかも)
3.フラットトップ(まだあまり時間経過ないので参考にならないが)
3−1 Johnson JO-26
2008年製 2008年購入
購入時(新作) 音量もあり、木の響きも十分あるが、ややガチャガチャしている。
現在(1年経過) 基本的には変わらないが多少音がこなれてきた。
3−2 Martin 000-18GE
2007年製 2008年購入
購入時(1年経過) 音量、音色ともよい。スムースな音。中高音がすこし引っ込む。
現在(1年経過) 基本的には変わらない。チューンして多少高音が立ってきた。
というわけで、とても大きな変化というのを実体験したことはありません。 1970年のマリンは現在の新しい楽器と比較するとオールド的というか、新しい楽器では出ない音だとは感じますが、新作時の音を聴いていないので断定的にはいえません。
いずれにしても、経験値的には 「いい楽器は新作のときからいい音」と感じています。
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Re: 経年変化について ( No.3 ) |
- 日時: 2009/10/13 09:27
- 名前: MT-cuiaba
- 只今、購入時より体重(重量)をたま〜にはかったりしますが、
購入時より変わらず、D−28=2.2kgです。 J-45=2kgです。 これは、重いのでしょうか?
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Re: 経年変化について ( No.4 ) |
- 日時: 2009/10/13 09:34
- 名前: MT-cuiaba
- 連投すんません。
只今、購入時よりどちらも、4年経過してます。 以前所有していたG社のJ-180ってのは、17年経って 気が付いたのですが、手に持って見ても、重さを感じない、様な程軽かったですね。 それともメイプルは軽いのでしょうか? 音は現在どちらもこなれてるとは思います。
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Re: 経年変化について ( No.5 ) |
- 日時: 2009/10/16 23:07
- 名前: アコギスキー
- ドレッドさん はじめまして。
過去何回も出てきた話題ですが、私は経年変化はあると思っています。 実は、私の持っている唯一のギターD−28(1979年製)は30年ほど経ちますが、何故か3年ほど前に音が変わった気がします。 もしやブレッシングの剥がれか?と思いメンテに出したところ、確かに数箇所の剥がれがありました。 でも修理したらもっと音が深く堅くいい音になったように思います。この時期何があったわけでもないのですが…。 買った当初から他のギターより大き目の音が出ていましたが、軽く弾くだけでドーンと出る低音とボディの震えに、昔はこんなことは感じなかったな…と思うのです。 私のギターの一例だけですみません。
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Re: 経年変化について ( No.6 ) |
- 日時: 2010/03/12 12:05
- 名前: YAMAGUCHI
- 参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/
- JTの演奏
中学生の時本当に大好きだった。 懐かしい。今聞いてもグレートです。
http://www.youtube.com/watch?v=cwugjyeSKx4&NR=1
多分それから30年後の演奏。 同じ人の同じ声だけど、ほんの少しだけ年輪を感じます。 久しぶりで聴いて感動した。
http://www.youtube.com/watch?v=-T35WXFOmwI&feature=related
ギターの音色だけは若い頃の方がシンプルで好き。 今のも素晴らしい音だけどちょっとゴージャズすぎる上にピックアップの音で。
較べると1960年代のギブソンの偉大さを実感します。(50年代かも) いずれにしても、このビデオの時って、作られてから10年くらいですよね。そんなに年を経ないでも十分いい音というか、「ギブソンのビンテージの音」に感じます。
経年変化もあるだろうけど、せいぜい10年もすれば結論が出るのでは? ビンテージショップの説明で20年以上前の楽器を「まだ若い」みたいに書いてある場合があるけど、これはちょっとあり得ないような気がします。
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Re: 経年変化について ( No.7 ) |
- 日時: 2010/03/12 23:09
- 名前: GT3RS
- ギターの音を直接
ハンドマイクで拾うほうが本来のギターの音がよくわかります。
ピエゾマイクやオベーションのマイクの音、 サンライズ等のマグネットピックアップなどの音は、 JT使用の50年代、60年代等のGibsonJ−50などのよい音のするギターと性能の優れたハンドマイク等で拾った音には、まだまだ到達できていないように思います。
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Re: 経年変化について ( No.8 ) |
- 日時: 2010/03/12 23:12
- 名前: ビンゴ
- う〜ん!JT、素晴らしい・・・。
YAMAGUCHIさん、ありがとうございます。同じ曲の今昔聞き比べ、堪能しました。 ギターの音色については、極上の盛り蕎麦と、神戸牛の最上部位のステーキの 対決みたいな・・・・。
オルソンギター、90年頃にすでに軽く百万円オーバーでしたが、試奏したことあります。 弾きやすく、堂々としたゴージャスサウンドのギターでしたね〜。 もうそれだけで「お腹イッパイ」になってしまいました。
ドレッドさん、「枯れる」とか「乾く」といったようなサウンドの変化は、 私は確かにあると思っています。 サウンドが極端に変わるのではなく、「こんなにハッキリとした低音だったっけ?」とか 「なんだかキラキラした感じの音になったな〜」とか、「あれ、和音がよく融け合うな〜」とか 「なんだか抜けが良くなったな〜」とか、「ずいぶんレスポンスが良くなったな〜」とか色々です。 早ければ1〜2年、遅くても十年ぐらいでそんな変化を感じられると思います。 でも、古けりゃ良いというものではありません。古くて良いギターも、新しくて良いギター もある、そんな風に私は整理しています。ギターの賞味期限は、それがいつなのかは 誰にも分かりませんが、おそらくあるだろうと思っています。弾き方、手入れの仕方、 保管法、その1本が持つ材の性質や製作上の問題点など、要因は複合的に関わって くるんじゃないでしょうか。
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Re: 経年変化について ( No.9 ) |
- 日時: 2010/03/13 14:56
- 名前: YAMAGUCHI
- 参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/
- 本筋と離れてしまいますが、コレ聴くと、JTのゴージャス系のギターも実によい音ですね。結構弾きこまれてる音に感じます。やはり製作後せいぜい10年くらいだと思うけど。
http://www.youtube.com/watch?v=KAkoYcfDmrk&feature=fvw
ヨーヨーマ(たしかストラディバリ使用)と共演してしょぼく聞こえないギターと歌って大したものですよ。歌はもちろんJTの偉大な個性だけどギターもまた素晴らしい存在感。
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Re: 経年変化について ( No.10 ) |
- 日時: 2010/03/20 02:02
- 名前: 太郎八
- YAMAGUCHI さん
ビデオの紹介、ありがとうございます。 ヨー・ヨー・マ さんの懐の深さってすごいなぁ、っていつも思います。 特にステファン・グラッペリさんとのコラボに胸踊らされた太郎八です。 ラグタイムにも触手を伸ばしていらっしゃいますしね。 ジャンルの垣根なんて、聴くほうが勝手に造り上げてるんじゃないのかなぁ。 そんなことを思います。
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Re: 経年変化について ( No.11 ) |
- 日時: 2010/03/20 09:08
- 名前: HD-308◆P.m8ZPU7x5E
- ドレッド様、みなさま、おはようございます。
オーケストラにも引けを取らない音の拡がりと深みを感じますね。 いかにも自然色な楽器の音です。好きなんですよねぇ〜これが。 ジェームズさんのギターのトップもいい色で絵柄的にもいい雰囲気です。 まさに木漏れ日森林浴ですね。ありがとうございました。 (チェロ・・・やっぱ凄いなぁ〜)
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Re: 経年変化について ( No.12 ) |
- 日時: 2010/03/20 12:39
- 名前: YAMAGUCHI
- 参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/
- 太郎八さん
>ジャンルの垣根なんて、聴くほうが勝手に造り上げてるんじゃないのかなぁ。
これは聴く方ばかりでなく普通は演奏する側にもあるような気がします。
ヨーヨーマは把握力が例外的にすごい天才で、これほどジャンルの壁を越えられる人はめずらしい。ジャズトランペッターのウィントン・マルサリスと対談してたときも、ジャズのフレーズを「雰囲気ごと」その場で真似できてました。これがクラシックの文化で育ってきた人にとってとても難しいことであるということは、実感としてあります。
同様に私のようにジャズの文化で育ってしまうと、やはりクラシックをやるということは技術面だけでなく、文化障壁というものを感じます。
マルサリスもモーツァルトのコンチェルトとかやってるけど、彼の場合は、アカデミックな教育も受けて、両方の文化の股にかけて育った人だからじゃないかと思います。もちろん天才的にうまい人だからできたということもありますが。
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Re: 経年変化について ( No.13 ) |
- 日時: 2010/03/20 21:09
- 名前: 太郎八
- スレ主さん、失礼します。
YAMAGUCHI さん
ウィントンさんですか、 80年代初頭だったかな、こりゃぁすごい人が出てきたもんだと。 フュージョンに傾いていた当時のジャズ界をグイ〜ッと4ビートに引き戻す原動力になったようなね。 そういや当時の彼のライブ、よくエアチェックしたもんです。 やはり稀有な演奏家なんでしょうね。でも、なぜか彼のアルバムを買うには至りませんでした。 当時、いつでも買えるアルバムって、つい後回しになっちゃってましたから。 といいつつ、御大じゃなくてニコラス・ペイトンさんとかはチョコンと棚にあったりしてね。
>文化障壁 そうなんですか。 えーと、ウィントンさん、小澤征爾さんとの音楽番組だったかな? たしかヨーヨー・マさんも一緒の。 ジャズとクラシック、理論やテクのことはよくわからないけど、出だしの音からすでに違うというか。 ジャズとクラシック、それぞれの演奏家の立ち位置があるんでしょうね。 でも、かのメニューインさんもグラッペリさんとコラボってらっしゃるし、 アンドレ・プレビンさんも両方のフィールドで活躍されてるけど、やはりチョイと色メガネで見られがち なんでしょうかね。 立場はちがうかもしれないけど、ガーシュインさんは両方の側からリスペクトやアプローチされてると 思うんだけど。。
でもいちばん分ける必要があるのは、メディアや流通の側なのかも。 これどの番組で流すの? このCD、どこの棚に? とか。
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Re: 経年変化について ( No.14 ) |
- 日時: 2010/04/01 09:30
- 名前: P助
- 私の個人的な感想です。
基本的にギターは、鳴るものは新品からしっかりと 鳴るように思います。
しかしながら、日々の湿度による音抜け等の変化は あるように感じます。 日本には四季があり、湿度がめまぐるしく変化しま す。
冬場の湿度30%くらいでは、本当に反応がよく 音の分離が抜群に感じます。
このような時に、このギターは音が良くなったと 思いがちなのではないでしょうか?
逆に、梅雨時のように高湿度の状態では、音も こもりがちに感じます。
つまり、音の変化は、経年変化よりも日本においては、日々の湿度に影響されるように感じてます。
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