Re: ボディを塗装したいのですが ( No.1 ) |
- 日時: 2010/03/22 20:41
- 名前: 古都
- 経験者ですが
第一に新品風にはなってもオールド風にはなりません マーチンのエイジング・トナー程度が良い線でしょう。 第二にブリッジをはずす覚悟と技術はおありでしょうか? 無理そうであれば、やめた方がいいですトップ塗装の除去すら出来ません。 塗装より下地の調整の方が仕上がりに影響します 指板脇なども要注意です。 「今よりまし」という程度で良いなら閉口しますが。 恐らくですが、スプレー缶で一度に厚塗りしたため気泡と斑が出来たものと思います。 その場合、塗装表面を半分程度研磨し、気泡部分に薄くオーバーラッカーし水研ぎしコンパウンド研磨で終わらせる方が 早い気がしますね しかし、ネック周りやブリッジ周りの斑は消えないでしょう。
塗装材の検討ですが 最近はUV等もあるようですし しかしクリアラッカーが良いか悪いかは判りません。 ちなみに初期に使われていたのはウレタンだと思いますが これもラッカーです、しかし設備が必要です。 K・ヤイリなどは良い仕事しています。 セラックでのタンポたたきつけは根気がかなり要り完成後の管理もシビアそうです。というか大変そうです。 となれば素人でも比較的安易なのはニトロセルロースラッカーです。 そして文を読んで想像ですが「音は関係ないから見掛けをマーチンにしたい」 であればやはりニトロセルロースラッカーでしょうね シンナーとの割合やメーカーなどでウェザーチェックの起こりやすいものもあるようです。 それらを上手く選べばやがてはオールド風になるかもしれません、ならないかもしれません。 しかしシンナーとの割合や吹き付けにはコツが要り コンプレッサーやガンなどでミストを細かくする必要がありますし 吹き付け時間の間隔も重要なポイントとなります。 中間の研磨も重要で塗っては乾かし研磨という作業を 少なくとも3回は必要でしょう。 なのでブリッジはジャマなのです。 缶スプレーの場合ミストが不利なのと ガスで缶が冷え切り噴出濃度に差が出やすいです。 そういった技術と知識は必要です。 でなかれば気泡交じりのものになるでしょう。
私の過去スレの「徹底研究」入門スレに一度目を通してください 必要部材のリンクも貼っております。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.2 ) |
- 日時: 2010/03/23 08:07
- 名前: ドラ
- お久しぶりです。古都さん、どうも有難うございました。とても参考になりました。過去スレ拝見します。兎に角のんびりやります。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.3 ) |
- 日時: 2010/07/26 10:48
- 名前: ナル
- スレ違いかもしれませんが質問させてください。
先日父からギターをもらいました。 マーティンの000-28で父と同じ誕生日の65年製だそうです。 今まで1万くらいの安いギターをつかっていたのですが ずっとやるならともらいました。 そのギターですがかなり傷等あるのですがこの暑さのせいか ボディーの塗装がべた付くようになり表面に布(服)の跡がついたりします。 これはそのまま使っていても大丈夫でしょうか。 それとも塗装をした方が長持ちしますかね。 まだ学生なのでそれほどお金もありませんが金額等わかりましたらお願いします。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.4 ) |
- 日時: 2010/07/26 12:04
- 名前: 古都
- トップ検索で「塗装・管理」などで当たると
結構出てきますね。 学生さんならお金のないぶん、時間がありますので 全てを頼らず自分でまず調べましょう。
金額などもしかるべきところへ直接聞くとか 親父さんが今までどのような管理をしていたかなど、 自分で出来ることをまずしてみましょう。
その上での質問ならわかる範囲で答えられるかもしれません。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.5 ) |
- 日時: 2010/07/26 13:22
- 名前: ナル
- 古都さん ありがとうございます。
もう少し調べてみます。 父にも今度帰ってきたら聞いてみます。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.6 ) |
- 日時: 2010/07/27 13:00
- 名前: ビンゴ
- ナルさん、こんにちは。
00028、65年製ですか。 なかなか少ないギターですね。 お父様がご自分の「生まれ年」のマーチンを買う。 これは、並々ならぬギターへの思いがあるはずです。
このギターは多少のキズがあっても、大きな割れや変形がない限り、 希少価値のある貴重なギターです。また、キズばかりか、割れや変形があったとしても 正しくリペアして良いサウンドを奏でるなら、それは何十年にもわたって愛 されるギターになるでしょう。
塗装のべたつきは古いマーチンならよくあることですから、リペアショップに 相談しましょう。決して自分でなんとかしようなどとは思わないでください。 塗装表面の酸化+加水分解でのべたつきなら、全体をコンパウンドで研磨するだけで OKの場合もあります。これならそんなに高価ではありません。 また、塗装を全て剥がして再塗装というリフィニッシュ加工もありますが これはなるべく避けたい処置です。音が変わってしまう可能性が高いからです。 表面を削って上面だけ再塗装するオーバースプレーなどという加工もあります。 これも、風合いがてかてかになりますが、妥協点としては受け入れられます(あくまでも私の好みです) 一番良いのが、表面のべたべたのみを除去する研磨処置です。でも、塗膜の奥までべたべたが進行しているなら、オーバースプレーに なるかもしれません。どうすべきかはそのギターを実際に前にして 状態をみなければ言えませんね。
老婆心ながら、生兵法は怪我のもと。全面リフィニッシュなどをして、響きに奥行きのない 貧相な音にしてしまってからではもう遅いからです。べたつきの場合、今すぐ対応しなければ 致命的なことになるというのはまれです。 決してご自分でやろうなどと思わない方が賢明です。 信頼の置けるリペアショップにお願いしましょう。
お金のことをご心配のようですが、リペアはお金も仕事内容もピンからキリまで あります。安さに飛びつくと後悔することもありますから、慎重にお考え下さい。 リペア料金をケチると碌な事はございません。 ご参考まで。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.7 ) |
- 日時: 2010/07/28 23:49
- 名前: ナル
- ビンゴさん 遅くなりましたがありがとうございます。
古いマーティンにはよくあることなんですか。 あぶなく自分でサンドペーパーで削るとこでした。 とりあえず楽器店で一度見てもらって相談してみます。 本当にアドバイスありがとうございました。
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Re: ボディを塗装したいのですが ( No.8 ) |
- 日時: 2010/07/29 14:08
- 名前: ビンゴ
- ナルさん、こんにちは。
「あぶなく自分でサンドペーパーで削るとこでした。」 間に合いましたか。それは良うございました。
実際に見てみないと確定的なことは言えないのですが、べたついているところを コンパウンドという微粒子のペースト状の研磨剤で、部分的にパッチテストみたいに 磨くとだいたい分かります。べたべたを除去したところにつるりとした面が現れれば 大丈夫です。つやのない面が現れれば、それは下塗りです。下塗りまで侵されている場合は 木の地が出てきます。 お問い合わせになるのなら、ブルーGとかウッドマンなどの、古いマーチンを 扱い慣れているお店を通じてのリペアが安心できるかもしれません。
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