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バーフレット
日時: 2010/07/31 18:11
名前: pon

バーフレットについて、ご意見を聞かせてください。

1930年代初頭までのマーティンなどに使われていたバーフレットなのですが、現在主流のフレットとの違い(形状以外)はどんなところでしょうか?

リペアショップのホームページなどを見ると、バーフレットは、その質量の大きさと、指板への接地面積などから振動伝達性に優れている、などと書かれています。

音量やサスティーンへの影響も少なくないとされているようですが、いかがでしょうか?

豊富な知識をお持ちの皆さん、ご意見を宜しくお願いします
メンテ

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Re: バーフレット ( No.1 )
日時: 2010/08/01 09:55
名前: aya-yu  <aya-yu@mxc.mesh.ne.jp>
参照: http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/index1.htm

オリジナルのバーフレットが打ってあるギターは、手元に1本あり、他でもこれまで何度か弾かせてもらったことがありますが、同じギターでフレット交換したことはありませんから、明らかに「違いはこれだ」ということはできません。ただ、一般のフレットもジャンボフレットに変更すると、明らかにサスティンが伸びますから、変化はあるのだと思います。けれど、私の弾いた印象では、バーフレットのギターだからといって特にサスティンの変化等感じてはいません。
私が感じるのは、どちらかというと丁寧に弾かないと指がひっかかることがあり、「一般のフレットより運指に気を使うかな」という程度の違いです。
同じ太さのフレットで、埋め込みの深さも同じなら指板との接触面積自体はバーフレットも一般のフレットも理屈の上ではほとんど同じはずと思います。ただ、表に出ている部分の大きさが同じなら、バーフレットのほうが重いはずですから、理屈の上ではサスティンは伸びることになるのだと思います。
けれど、あくまで私見ですが、経験上、バーフレットとの違いよりは、Tバーロッドとエボニーロッドの違いのほうが音への影響は大きいと感じています。
メンテ
Re: バーフレット ( No.2 )
日時: 2010/08/01 11:04
名前: pon

aya-yuさん、コメント誠にありがとうございます

私もバーフレットのギターは0−18K1本のみで、このギターのフレットを打ちかえたわけでもないので、比較対象がありません。ご意見参考になります。

バーフレットの質量という点ですが、あらためて今見てみたのですが、指板に露出している部分より、指板に埋まっている部分の方が大きい感じです。トータルの質量でいうと、通常のフレットの倍近くかな、と。これがサスティーンに影響する感じは確かにあります。私の印象は、シングルノートが太いというか、芯がしっかりあるという感じです。

運指は確かにそうですね。最初は私もとまどいましたが、最近ようやく慣れました

0−18Kはエボニーロッドですが、Tバーとの違いはどんなところにお感じですか?
メンテ
Re: バーフレット ( No.3 )
日時: 2010/08/01 23:07
名前: aya-yu  <aya-yu@mxc.mesh.ne.jp>
参照: http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/index1.htm

ponさん
>私の印象は、シングルノートが太いというか、芯がしっかりあるという感じです。
これは言えているかもしれませんね。
私は比較的ジャンボフレットを好むので、手持ちのギターの打ち換えを何本もしています。どれもサスティンがはっきりと伸びましたから、バーフレットの質量による影響は結構あるのかもしれません。
個人的にオリジナルのままのギターと一般のフレットに打ちかえられたものと、ショップ等での弾き比べでは音の違いを感じ取れるまでの経験をしていないので、ロッド等に比べて影響が少ないのかな、という主観を持っただけで、大きな根拠を持っているわけではありません。この時代のマーチンギターはネックの太さの影響やロッドの違い、鉄弦化への対応など、他に色々な要素がある為にわかりにくい面もあるような気がします。実際にバーフレットを交換するというのは、なかなかしないですし・・。

エボニーロッドとTバーについては、エボニーロッドに特有の音の軽さ(乾いた枯れた音?)を感じ、Tバーにはやはり特有の豊かな響きを感じています。これも’30sのOMやOOOで異なるロッドのものを、これまで弾き比べてきた経験から感じたことです。ただし、勿論どちらが優れているということではなく、ギターの個性として捉えています。(と言うか、エボニーロッドの音は、私的に、けっこう好みだったりします。重さを量ったわけではないですが、ネック自体の質量も大きく異なりそうですね。)

今後とも、よろしくお願いします。
メンテ
Re: バーフレット ( No.4 )
日時: 2010/08/02 10:34
名前: pon

aya-yuさん、ありがとうございます。経験ご豊富なaya-yuさんのご意見は大変参考になります。

エボニーロッドのネックの響きは、当然のことながらウッディな感じがしますね。0−18Kと、トラスロッドの入ったギブソンのL−30のネックをタッピングして耳を当ててみますと、L−30のほうは「ヴィーン」という、明らかにトラスロッドそのものの振動から来る音が聞こえます。一方の0−18Kは「ボーン」と低周波の響きです。ロッドの質量はフレット以上に圧倒的ですから、ネックそのものの剛性、質量、弦の振動の受け止め方など、金属製のロッドとエボニーロッドとは全く違うんだろうなと思います。
メンテ

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