トップ材
D−28の表面板に使用されているスプルース材の説明。
アディロンダック・スブルース
1934年の製造開始から、1946年まで使用された。その後、50年代、60年代に
もまれに使用された。1990年代半ばからのカスタムモデル、1997年発表のHD
−28LSVでも使用されている。
同種のアパラチアスブルース等とともにレッドスブルースとも呼ばれる。
ニューヨーク州のアディロンダック山のエリアに育つ。
音質は、シトカ・スブルースに似ているが、より明るく、堅い音がする。
シトカ・スブルース
1946年以来、D−28にメインで使用されている。
カリフォルニアからアラスカにかけての北米の北西部に育つ。
イエロー・スブルース、タイドランド・スブルース、ウエスタン・スブルース、
シルバー・スブルース、ウエスト・コースト・スブルースも同種。
伐採されたシトカ・スブルースの多くは、割材としてアジアに輸出されている。
色は、ピンクがかった明るい茶色。
イングルマン・スブルース
1980年代以降のカスタムモデルにて使用されている。
ロッキーマウンテンのエリアに育つ。
ホワイト・スブルース、マウンテン・スブルース、アリゾナ・スブルース、シルバー・
スブルース、バルサムも同種。
非常に軽い材で、色は白に近く、ほんのりと赤みがかっている。
音は、シトカ・スブルースと比較して少しオープンで明るい。