津軽海峡線特別急行「スーパー白鳥32号」乗車記
(7月15日函館→八戸乗車)

TIME TABLE

停車駅名

函館

木古内

知内

蟹田

青森

野辺地

三沢

八戸

発車時刻

15:42

16:19

16:27

17:10

17:43

18:10

18:27

18:40着

                                        八戸で東北新幹線 『はやて32号』(18:56発)に接続


スーパー白鳥( 789系電車)

北海道旅客鉄道の交流特急形車両で、2002年12月1日に特急「スーパー白鳥」として営業運転を開始した

概要

東北新幹線の盛岡駅〜八戸駅間の延伸開業に合わせ、八戸駅〜函館駅を結ぶ特急列車車両として製造された。

車両の基本的な構造は、JR北海道が今までの車両開発によって培った技術の集大成と言うべきもので、
車体はキハ261系、床下機器等の足回りは731系及び785系とほぼ共通である。北海道用の特急形電車として、初めてグリーン車が設定された。
在来線用の車両としては走行性能が極めて高く、踏切が無い青函トンネル内部では、12‰の上り連続勾配でも最高速度140km/hで走行可能である。
将来の160km/h運転と、キハ261系に採用されている車体傾斜制御装置を搭載する為の準備工事もあらかじめ施されている。

基本編成

配置は函館運輸所で、初めて札幌運転所以外に配置されたJR北海道の電車である。
北海道新幹線新函館駅開業後は、781系の後継車両として、札幌駅〜旭川駅間(ライラック)の特急列車運用に転用される計画である。

デザイン

主たるカラーリングは、JR北海道のコーポレートカラーである萌黄色である。
運転台直下側面にキハ281系から譲られた『HEAT789』(Hokkaido Express Advanced Train)と書かれた大きなロゴマークがあしらわれている。

  

ヘッドマークは控えめな感じである。客室入り口ドアガラスには本州と北海道を結ぶ列車らしく、津軽海峡付近の地図をモチーフにしたデザインが施されています。

 

函館駅を発車すると、すぐに五稜郭を通過し進路を江差線に向ける。左に旋回し函館山を左に見る。

 

木古内までは海岸に沿ってクネクネした線路を走るので左右に大きく振られる。

江差線は木古内で終わり、ここからは海峡線で山間部に入り大小幾つものトンネルを通過し「青函トンネル」に入った。
突入した瞬間、耳ツンが発生するが気密性が保たれた車内ではまったく感じない。音もかなり静かである。


青函トンネル

本州側の青森県今別町浜名から北海道側の北海道知内町湯の里へ全長53.85kmの世界一の長さのトンネルです。「ゾーン539」の愛称で呼ばれている。
(ちなみにドーバー海峡のユーロトンネルは全長49.2kmです)
列車が通る本抗の他に、立抗、斜坑、先進導抗、作業抗の5本のトンネルで構成され、最深部では、海面下240m(海底から100m)のところを通っています。

1964年5月8日に北海道側の吉岡調査斜坑の着工から本格的な工事がはじまり、 1983年1月27日先進導抗が開通、1985年3月10日本抗が開通、
1988年3月13日に営業が開始されました。
青函トンネルの開通にあわせて、同日、青函連絡船の営業が終了しました。

トンネル内部のレールは、52.57kmにわたり継ぎ目のない一本のレールで出来ています。

トンネルの途中には、緊急避難用の施設があり、本州側は「竜飛海底駅」、北海道側は「吉岡海底駅」として営業しています。
この2つの駅は、「海底駅見学整理券」という海底駅専用のきっぷを購入し、指定の見学列車に乗車することによって見学することができます。


インフォメーションボードは、ニュースや天気予報、所要時間などの情報を提供する他、海底トンネル内では走行位置を表示します。
吉岡海底を過ぎて蛍光灯も緑に変わり海面下240mの一番深いところを通過した。時速140kmのためかなり速く感じる。

  

出口まであと8km。

青函トンネルを抜けたが日が暮れて真っ暗である。津軽今別を通過し速度がだんだん遅くなってきた。中小国を通過すると海峡線から津軽線へと入る。

江差線と海峡線、津軽線を総称して津軽海峡線と呼ばれている。

青森駅では進行方向が変わるため席を転換する。青森を発車すると東北本線に入り大湊線との乗換駅「野辺地」に到着。

野辺地を発車すると防風林に囲まれ民家がなくなる。夜なので景色は見えないが八甲田山や十和田湖の周りの山々が見える。
古牧温泉で有名な「三沢」に到着し、18時:40分、『はやて32号』との乗り換え駅終点「八戸」に到着。