もみじ谷大吊橋と回顧(みかえり)渓谷
【もみじ谷大吊橋】
「日本一の空中散歩」をキャッチフレーズとするこの橋は、栃木県那須塩原温泉を流れる箒川(塩原ダム湖)にかかる大橋です。
平成11年4月に総工費5億8千万円をかけて完成し、全長320m、幅1.5mの日本一長いワイヤロープだけによる無補剛桁歩道吊り橋。
太いワイヤーロープを支える主塔の高さも26.2mという堂々たるもの。
ワイヤーロープだけで引っ張っているのでやや揺れる。風のある日などは帽子を飛ばされないよう注意が必要。
写真を撮るのもタイミングを見てしっかり構えないとブレてしまう感じ。
川の水面からの高さは、およそ 20m 位でしょうか。。
橋や対岸の公園からは雄大な塩原渓谷の四季折々の自然が楽しめるが、特に紅葉の時期が美しい。
栃木県那須塩原市関谷1425-60
もみじ谷大吊橋管理事務所(森林の駅)
TEL 0287-34-1037
年中無休 8:30-18:00(4月-10月)、8:30-16:00(11月-3月)
渡橋料 大人 300円 、小中200円
駐車場有り
【回顧の吊橋と回顧の滝】
もみじ谷から少し上ったところに回顧の滝がある。
国道400号に面したガマ石園地から回顧の吊橋までは2つの道があって、急な坂道なら130m、緩やかな道を選べば200mで到着する。
前者は丸太組みの階段の階段が作られているがかなりきつく健脚向き、後者は現在工事中で通れない。
箒川の美しい清流にかかるこの橋は、昭和 62 年(1987 年)に完成した全長 100m 関東随一の吊橋で、
高さ約 30m から見た渓谷の眺めは最高です。
吊り橋は一見すると木製の頼りなさげな橋にも見えますが、主索は直径4cmのケーブルで支えられ、
体重55kgの人間360人分の重量に耐えるという頑丈なもの。
「回顧(みかえり)」の名は、塩原にゆかりの深い奥蘭田が「美しい景観の塩原は去りがたく、ついふりかえってしまう」という意味に由来するといわれる。
回顧の吊橋を渡ると、観瀑台から水晶のすだれを垂らしたような滝を眺めることができます。
約 70m の落差を持つこの滝は、塩原十名瀑の一つであり、
尾崎紅葉の「金色夜叉」の中に
「回顧橋は三十尺の飛瀑を踏みて、山中の景は始めて奇なり」と紹介されています。