奥松島 『嵯 峨 渓』

日本三景の一つとして名高い松島は仙台市の東北約25キロ、東西12キロ、南北12キロの松島湾一帯をいい、
湾内には八百八島と称せられる島々が点在し、我が国随一の風景美を誇っている。
尚、260余りの島のすべてに名前がつけられている。

この松島の成因は仙台付近の青葉山・八木山の一体と同じような台地が河川の浸蝕で樹枝状の谷に貫かれ、
それが多くの断層と地盤の褶曲をともなって沈降し沈降谷となり、その谷に海水が流れ込み内海となったものといわれている。

この地域の大部分の地層は第三紀層の凝灰岩、砂岩、礫岩などで出来ており、
波に洗われる部分は容易に侵食され、白から灰白色の岩肌を見せている。
特に小島では、松が生えている島の頂部よりも、海水面近くが波に洗われてえぐれており、ややキノコに似た形になっているものもある。
また、侵食による奇岩や日本三大渓に数えられる「嵯峨渓」のような海蝕崖も見られる。

松島には大小の遊覧船が就航しており、船上より島々を眺めることができる。

船上からカモメに餌やりをするのが名物になっている。

嵯 峨 渓

嵯峨渓は、岩手県の猊鼻渓、大分県の耶馬渓と並ぶ日本三大渓の一つ。

奥松島宮戸島の最南端に突き出た半島で、室浜から萱野崎までの約2kmのエリアです。

太平洋の荒波と風雨に浸食されてできた20〜40mの絶壁や奇岩の連続は、女性的な松島湾の景観と対照的に男性的で荒々しさを見せます。

嵯峨渓には暗礁が多くあるため、大型遊覧船では遠巻きにしか見られないが、小型船だと近づけるため波の静かな日には海食洞をくぐることが出来る場合がある。

波の浸食が進み、

洞窟化した部分もあります。小型の船だと入れ
るとか。

みさご島(左)とアシカ島(右)

屏風岩(長い年月をかけてゆっくりと削られていった崖。白い綺麗な地肌が見えます)

日本地図