秩父花めぐりの旅
4月28日、「秩父花めぐり」の日帰りバスツアーに参加した。連日晴天が続いていたのに前夜から土砂降りの雨。
朝方になっても晴れる気配なし。午後は曇りと予報に一縷の望みを託し完全武装で出発。
関越自動車道東松山インターを出たころから雨は小降りになってきた。晴男、雨女の組み合わせで晴男が強かった模様。
秩父箭弓稲荷神社牡丹園
箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)
埼玉県東松山市箭弓町2-5-14
TEL.0493-22-2104 FAX.0493-22-3706
平安時代の中頃、朝廷の命により平忠常の追討の任にあたった源頼信が、野久稲荷神社に夜を徹して戦勝祈願をしたところ
明け行く空に箭(矢)の形をした白雲が現れ敵を射るかのように飛んでいった。これぞ神のご加護と奮いたち頼信軍が勝利した。
帰陣した頼信は、この勝利はご神威、ご神徳によるものだとして、ご社殿の建て替えを寄進するとともに、
野久稲荷を箭弓稲荷と改めて呼ぶようにと里人に命じた。
境内のぼたん園は、1923年、東武鉄道(株)初代社長の根津嘉一郎氏が東武東上線坂戸〜東松山間の延線竣功を祝し牡丹、藤、松を奉納されたものです。
四月中旬頃より約3500uの園内では、1300余株の花王と呼ばれる牡丹が藤やつつじと咲き競い、目を楽しませてくれます。
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牡丹園入り口 |
園内 |
園内の池と天神社 |
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氷雨に濡れる牡丹 |
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園内のフジの樹は、武州の人某が江戸時代の終りに小金井村にあったのを譲り受け、それを根津嘉一郎氏が奉納した由緒ある樹です。
特にこの樹は推定250年以上といわれ延命(ながらへ)のフジと名付けられ毎年ぼたんと美しい紫の花を競います。
長瀞 「岩畳」
(国指定 名勝及び天然記念物 1924.12.9
指定)
埼玉県皆野町の親鼻橋から長瀞町の高砂橋近辺までの荒川とその沿岸を長瀞といい、県内有数の観光地である。
「瀞」:川の流れがゆっくりとしている部分をいう。長瀞とはこの瀞の部分が長く続いていることを表している。
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長瀞岩畳長瀞 |
長瀞の荒川左岸には、結晶片岩、石墨片岩、絹雲母片岩などの変成岩によって構成される岩石群が幅約
50 m、長さ約 600 m続いている。
上から見るとまるで畳を敷き詰めたように見えるので「岩畳」と呼ばれている。
岩畳には、多くの藤に花が群生しており、毎年ゴールデンウイークの頃に見頃を迎えるが、今年は若干遅れている。
「結晶片岩」:地下に堆積した土砂がマグマなどの
200〜300度の高熱や地殻変動などによる数千気圧という圧力などで固まってできた岩。
岩畳は、地下 20〜30キロメートルの高圧化でつくられた緑泥片岩と呼ばれる一枚岩の結晶片岩が、
造山運動で隆起し、長年にわたって荒川の流れに浸食されて形成されたもの。
本来は地下にあったものが直接肉眼で見られるので地質学的に見ても非常に貴重な地域であるため、
『日本地質学発祥の地』とか「地球の窓」などと呼ばれている。
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昨夜の雨で川の水は濁っている |
長瀞ライン下り船乗り場 |
荒川の浸食により造られた造形物 |
岩畳対岸の絶壁は「秩父赤壁(せきへき)」と呼ばれ、明神の滝と呼ばれる小さな滝が落下している。
高さ100メートル、幅500メートルの壁は、中国揚子江の名勝地「赤壁」にちなんでこの名がつけられた。
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露出した岩石の段丘 |
秩父赤壁 |
明神の滝 |
対岸の藤の開花はもう少し |
羊山公園 「芝桜の丘」
羊山公園管理事務所
埼玉県秩父市大宮6267
TEL. 0494-24-748
芝桜の丘は、秩父のシンボルともいわれる武甲山(1,304m)の麓、羊山丘陵の斜面を利用した羊山公園南側の一角に、
約17,600u、ピンクや白、紫色など9種(ハナシノブ科フロクス属)、40万株以上の芝桜を植栽している。
開花時期は4月上旬〜5月上旬。
満開の時期には一面花の絨毯になり、東側から眺めたその模様は、
秩父夜祭の笠鉾、屋台の山車に乗った囃子手が着こんだ紅白襦袢模様をデザイン化したものだそうです。
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芝桜の丘 |